38.この映画を観てわかること、それは、チェーンソーってのはヒトを襲うのにあんまり適してないなーっちゅうことでして。何しろ、“チェーンソー”が逃した獲物を、何と“ホウキ”が仕留め、捕えてしまうという、トホホな展開。凶器として、箒にも劣るチェーンソーって、一体・・・。映画冒頭の、謎の墓アバキにあった死体と、無機質なカメラのフラッシュ。まったく主体を欠いたカメラ。この後もカメラは、短いショットを積み重ねながら、淡々と、灼熱の南部を行く若者一行の異常な体験をとらえていくのだけど…最後の「獲物」となった女性が巻き込まれる恐怖の儀式、その場面においては、カメラまでもが豹変し、客観性をかなぐり捨て、まるで儀式に参加するように、女性をいたぶり続ける。いやあ、女優生命終わりでしょう、これで(たぶん始まったばかりでしょうけど。笑)。残酷描写そのものよりも、アングラ性の方が、より強い恐怖を引き起こす、という良い例が、この映画。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-13 17:19:57) (良:2票)(笑:1票) |
37.最近、良いホラー映画に出会っていなかったせいもあって非常に満足できました。言うほど怖くは無かったけど、そんなことはどうでもいいですね。『狂気』が良い感じに描かれています・・・かと言ってグロイシーンは特に無かったのが凄い。多分、外よりも家の中でのシーンが見所だ!と思えた人はこの映画を十分に楽しめた人でしょう。ラストも印象的でした。ホラーならシャイニングの次に好きですね。どうでも良いけどレザーフェイスの髪型がサザエさんを連想させるので困った。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-05 19:40:19) (笑:3票) |
36.《ネタバレ》 恐怖と笑いは紙一重というのが解るカルトチックな映画。 最初の犠牲者の惨殺シーンが素晴らしく、凄い。 有無も言わさず殺害されドアをピシャリ・・・ 恐怖な場面なのに爽快感すらある。 狂った家族なはずなのに、オヤジが最後の一人を捕らえトラックで走り去ろうとした時、つけっぱなしにした家の灯りに気づき、わざわざ電気を消しに行く・・・ 30年以上も前なのに節電を心得ているオヤジ素敵です、エコです。 最後の一人を一家の長であるヨボヨボの祖父に殺害させようと煽り、ハンマーを持たせては落とし持たせては落とす場面は、ヘタなコントより笑える(実際そんな目にあっていたら笑ってはいられないんだが・・・)と同時に、これまた狂った家族なはずなのに、ホームドラマ的な家族愛を感じてしまう。 最初観た時は、ただ惨殺なシーンのイメージだけの映画でしたが、再見して色んな発見がありました。 この映画は、確かに名作だと思う。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-11-06 12:10:21) (良:1票)(笑:1票) |
35.俺の中で一発屋トビー。そしてその大花火が本作。半年前です。夜中の地上波でアメリカのドキュメンタリーが放送されていました。古典ホラーからロメロのゾンビ、果てはクローネンバーグのスキャナーズまで、お偉い映画評論家たちが考察していました。そしてこの悪魔のいけにえも考察材料の対象として登場。評論家達は恐怖の演出法や老人に血を吸わせる行為の意味を熱く語っております。やはりプロの評論家達、中には「なるほどね」って納得してしまう程、考察しています。しかしトビーはそこまで深く考えていないでしょう。そういう奴だと思います、トビーは。 【AMX004】さん 8点(2004-09-01 00:33:05) (笑:2票) |
34.《ネタバレ》 ホラー・スプラッターのジャンルで、名作の誉れ高い本作。それ故に鑑賞を躊躇してきたのですが(気分が沈むのが嫌だから)、ついに観てしまいました!監禁や追いかけられる恐怖は、類似作品とそんなに変わらないし、残酷描写のエグさは『SAW』シリーズの方が上だと思います。飛躍的に技術が向上した視覚効果の分野では、70年代作品に勝ち目はありません。にも関わらず、本作はこの先も名作であり続けるであろうことを確信しました。本作の何がスペシャルなのか。それは“理解出来ないモノ”で溢れているからです。例えば、印象的な瞳の接写。これだけ執拗だと確かに気色悪い。けれども、監督の意図は理解出来ます。理不尽な監禁と容赦ない虐殺。でも殺人鬼ならそれくらいやるでしょう。理解できるものは、克服できる。しかし、キーパーソンと思しき車椅子の男をアッサリ殺したり、ミイラ爺さんに無理やりトンカチを握らせたりするのは、意味が分かりません。親父が女性を捕えたときに“ほうき”を使ったのも。完全にツッコミ待ちのボケですもの。実際、ミイラ爺さんがタライにトンカチを落とす度に爆笑しました。笑いながら、気分が悪くなりました。怖かったはずなのに、笑うって何なのさ。隣り合わない2つの感情が同居した事が不快でした。監督のセンスが、自分の許容範囲を超えていたのだと思います。極めつけは、レザーフェイスのダンス。何それ。何だお前。これ、一歩間違えば、いや半歩間違えばクソ映画です。でもその半歩を外さない手堅さも感じます。クソ映画と傑作が紙一重とは。良い映画とは何なのでしょう。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-19 21:27:21) (笑:1票) |
33.映画はやっぱり終わり方なんですねえ。見始めたときにこんなカタルシスを感じることができるとは思いもしませんでした。 【とと】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-03 18:17:39) (良:1票) |
32.レザーフェイスがかっこいい!…と思った私は異常でしょうか? 【ババ例】さん 8点(2003-11-05 16:42:14) (笑:1票) |
31.「イージーライダー」とこの「悪魔のいけにえ」を見て、アメリカの田舎町の底知れぬ怖さを知った。中学生だった私はしみじみ「ああ日本に生まれて良かった」と思った。てなわけで。 【くるみぱぱ】さん 8点(2003-07-02 22:01:21) (笑:1票) |
30.疲れます かなり ぎゅ-ぃぃ-ん ひゃぁ- の騒音主人公の執拗なアップ例えていうならブレスのない金きり声の歌を無理矢理聞かされているような...でも血はほとんど流れてないんだな 不思議だな? 【おう】さん 8点(2003-05-14 01:05:27) (良:1票) |
29.実は期待ほどじゃなかったんだけあの空気は他の映画にはない。凄まじい隠の空気だったと思う。一つのきせきですらある 【えたひにん】さん 8点(2003-03-29 16:15:30) (良:1票) |
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28.ビデオで観終わった後思わずレザーフェイスのフィギュアを買ってしまった・・・。 【ブッチャ】さん 8点(2003-03-02 23:20:08) (良:1票) |
27.兇暴で暴力的な気分になった時にはこの映画を観よう。全編にみなぎる、荒れ狂うような殺人的な狂気にアテられて、気持ちがおさまることテキメンである。これ以降トビー・フーパーがパッとしなくなってしまったのもうなずける。マリリン・バーンズは映画史上スクリーミングクイーンの第一位。 【アンドロ氏】さん 8点(2003-01-07 23:48:31) (良:1票) |
【にこにこぷん】さん 8点(2002-11-20 15:24:58) (良:1票) |
25.チェンソーを持って走って追いかけてくる殺人鬼!それだけでも恐いです。DVDには、音声のない未公開シーンがあるんだけど、そっちもかなり恐いです。 【そうへい】さん 8点(2002-07-01 19:32:41) (良:1票) |
24.名作とは聞いていたが、観る前は、こんな趣味の悪そうな映画がよく高評価を得てるな、と思っていた。でも実際観て納得した。これは名作に間違いない。とにかく冒頭から不穏な空気に満ちていて、中盤まで何も起きないのに、常に緊張感が漂っている。で、レザーフェイスが現れてからはエンジン全開。息もつかせずラストまで一気になだれ込む。いやあ、潔い。グロ描写やBGMが一切無いのも、作品に気品を与えているし、考えてみればオカルト要素も一切無い。にもかかわらず、終始忌まわしい匂いをプンプンさせてるのが凄い。まさにトビーフーパ―会心の一作。ちょっとまぐれ当たりっぽい感じが、しなくもないけど。 【54dayo】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-09 10:33:28) |
23.《ネタバレ》 二度目の鑑賞だけど、改めて凄まじい映画。 実はほとんど殺戮シーンがない。 いや、あるんだけど写していない。 それでこの恐怖。 なんと言っても、あの鉄の扉。 あれが勢いよくガシャーンと閉まる度に、絶望感に包まれる演出が素晴らしい。 |
22.絶叫ホラーの原典にして完成形。血も涙も無い殺戮っぷりといい、その理不尽さといい、ひと安心から急転直下するエゲツ無さといい、後世の追随を許さぬ完成度である。 画が、80’以降のホラー作品のような小奇麗さが無いんです。そこはかとなく、あるいははっきりと小汚く不潔。猟奇犯らの家の凄まじい禍々しさ、ピックアップトラックのきったないこと。さらに言うと被害者若者5人の乗るバンも後部荷室はごちゃごちゃとリアルに汚らしい。この“不潔”が視覚に訴えるリアリティですが、この要素が稼ぐホラー度はかなり高いと言えましょう。 音楽が無いのもまた特徴的というか、中盤以降はほぼ全編女優の絶叫声のみでお届けされるので音楽なんか流されても聞こえないのであるが。彼女、大絶叫続きで喉は無事だったろうか。 これだけ語り継がれる傑作ならば、ホラー映画に州の金を投入されたテキサス州民も納得であると思われます。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-10-10 00:19:19) |
21.《ネタバレ》 作りはバカっぽいと言えばバカっぽいんだけど、なかなかに怖がらせてくれる良作。 大して金もかかってないし、SFXだのCGだのの映像にも頼らず、よくぞここまで気持ち悪く、そしておぞましい気分にさせてくれた。 ヒッチハイクで乗せたやつのしょっぱなからの異様な気持ち悪さがすごい。しかし、どんな奴か分からないヒッチハイカーを簡単に乗せる当時のアメリカってすごいおおらかだよなあ。一人目の犠牲者の死は驚くほど突然で、かつあっけなくてびっくり。しかし、被害者の男もいきなり人の家に勝手に入るか?ある意味殺されても文句言えないぞ。それともこれもアメリカ的おおらかさ? 3人が行方不明になり、探しに行こうとするサリー、懐中電灯を取り合って一悶着、明らかに足手まといなのに、車椅子のデブも一緒に行こうとする・・・などなど、やることがアホすぎてイライラマックス。サリーについてはその後もギャーギャーわめいて逃げまわり、「もう、とっととコイツ殺してくれよ」と言うくらいのうざさ(笑) ラストはイマイチだった。動けないジジイにハンマー持たせて殴らせてうまくいかず、挙句の果てに逃げられる。トロくさい逃走劇の後、一人は車に潰されてあっけなくお陀仏。もう一人からは何とか逃げ切って高笑い。何だよこの流れ。喜劇じゃないんだからさ。それに、キチガイ一家を全員ぶっ殺すでもなく、女が殺されるわけでもないんだね。無事逃走ってのも、あまりに中途半端で、別の意味で後味が悪すぎる。 【椎名みかん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-09-07 22:32:28) |
20.『エクソシスト』のトラウマが残っていた時期なので同時代では観ていないけど、たぶん観なかったのは正解だったと思います。確かに低予算のなせる業で思ったよりスプラッター的な描写は少ないんですけど、映像とBGMと効果音がこれほど狂気にシンクロした映画は滅多に観れるもんじゃございません。たぶん公開時に観た人達は、これは実験映画なんだろうな、と思ったに違いありません。こんな凄い映画を撮ったトビーフーパーという人は天才かと当時は思われたかもしれませんが、その後のフィルモグラフィを観れば本作がいろんな要素が重なり合った幸運な偶然だったということが判ります(笑)。撮影直後に権利を買いたたかれて、可哀想にもフーパ―自身はこの歴史に残る金字塔からほとんど利益をもらっていないそうです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-29 22:50:00) |
19.《ネタバレ》 超怖ぇ! 噂には聞きつつも、なーぜか見そびれていた本作、ようやっとこさ観賞。 前半はまさに不条理。 不条理追いかけっこ。 後半はトンでも家族のファミリービジネスっちゅーか儀式。 家族構成はグーニーズのフラテリー家と似てますが、 あのファミリーの2億倍コワイです。 とにもかくにも大満足の怖さでしたが、 兄が弟を『レザーフェイス』と呼んだこと 父が警察への露見をビビったこと この2点がなければもっとよかったかなぁ。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-02 07:00:36) |