1.この映画は何がいいかというと、もちろん迫力の空戦シーンや本物の飛行機を使った映像なのですが、イギリスの映画にも関わらず、ちゃんと敵役のドイツ兵の心情や苦悩がかかれている点なのです。(連日の空戦で還らぬ戦友達の空席になった食事のテーブルを見つめてため息をつくドイツ兵のシーンとか)。なんといいますか、最近のアメリカ映画お馴染みのパターンである、自国は正義だとか母国万歳がやたら前面出てしまう戦争映画と比べると、本当に違いますね。どんな戦争でも、「人間対人間」なのだって判らせてくれる戦争映画は好きです。それと比べると、最近のアメリカが作る戦争映画の敵役(つまり日本軍やらドイツ軍等の、とにかくアメリカと戦っている敵対国)は全て「まるで悪者の宇宙人のような扱い」なのです。そう思うとこの映画の奥深さはもっと感じると思います。全然ちがいますよ、本当に。