3.《ネタバレ》 殺したいと思っても、そう簡単に人を殺せるものじゃないし、死にたいと思っても、そう簡単に死ねるものじゃないし、、、、だから、カッコは悪くても、この社会の中で、自分らしく、がんがん走っていって、それですっきりするしかないじゃん、、、、、という映画だと思ったのですか、そういう理解は、少数意見なのかなぁ。、、、、、劇中の塚本は、ストレスが鬱積して、拳銃での破壊衝動に駆られているけど、結局、誰も殺せなかったし、最後までメチャクチャかっこ悪い。また、ちんぴらの若者も、銃を手に塚本を殺そうと、二度ほどするけど、結局、引き金を引けなかったですよね。、、、つまり我々は、普通は、殺してやりたいと思っても、殺せないようにできているわけです。そしてそこが、平気で人を殺してしまう職業的ヤクザの井川とは違うところなのです。(ただし、ボクサーを撃ち殺した点、ボクサーが何を象徴していたのかはよくわかりませんでした。)、、、、、それと鈴木京香は死んじゃうけど、千里は、いつ死んでもいいという振る舞いをしながら、結局、死ねずに生きることを選択するわけですよね。つまり、鈴木京香が死んだという事実から映画がはじまりながら鈴木京香の死については殆どエピソードで、逆に、自殺願望があるような千里について、べったりと描きながら、千里は生きる。、、、、、、だから、全体として、「生きよ」というメッセージ性、それと「かっこ悪くてもしょーがないじゃん」という諦めの向こうにある前向きさが強く感じられたのです。、、、、、もしそうなら、井川ヤクザのかっこよさや、暴力シーンのすっきりさだけが、受け手に印象として残るとすれば、映画としては失敗かなぁ。