3.《ネタバレ》 大林監督が、日本を舞台にして、あの名作「旅情」に挑む。
向こうがベニスなら、こっちは柳川だ!
まさに甲乙つけがたい決闘であった。
どっちの作品も良い。
ささやかな心の交流を大事にする日本的な心情。
それが姉夫婦のズレに響くとき、東京からお坊ちゃんがやってくる。
柳川の堀の水の音の中、女性の泣く声。
果たしてあのすすり泣きは誰であったか?
サスペンス的に話を引っ張る大林監督の話術の見事さ。
夏の終わりとともに思い出は消え・・なかったんですねぇ(笑)
最後の船頭の尾身くんの一言で、廃市はまた新たな活力を引き寄せることになるのです。
素晴らしい!傑作!