秋菊の物語のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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秋菊の物語

[シュウギクノモノガタリ]
The Story Of Qiu Ju
(秋菊打官司)
1992年上映時間:101分
平均点:6.76 / 10(Review 17人) (点数分布表示)
公開開始日(1993-06-19)
ドラマコメディ小説の映画化
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タイトル情報更新(2020-07-20)【イニシャルK】さん
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監督チャン・イーモウ
キャストコン・リー(女優)秋菊(チュウチュイ)
配給フランス映画社
あらすじ
中国の片田舎に住む妊婦の秋菊(コン・リー)の夫は村長と喧嘩して股間を蹴られてケガをしてしまった。怪我そのものよりも反省しない村長の態度に腹が立った秋菊は、村長を訴えることにした。このため身重の秋菊は田舎から都会に出て奔走することになる。当時中国で注目を集めた「行政訴訟法」にスポットを当てた作品。
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5.《ネタバレ》 最近では妙にオリエンタルチックな作品を連発して私の中では評価がグッドウィルなみに落ちているチャン・イーモウだけどこの頃は中国の大地で「ど根性」で生きている人間(特にコン・リーを主役とした)を描き出して見ごたえのある映画を連発していた。で私にとって彼の最高傑作はこれ。村長に股間を蹴られた夫の為に身重の体を振り振り動き回るコン・リーのキャリアはここで頂点に達したのではないか、という位の存在感である。(ここでいう存在感とは目立つ、とかではなく中国の農民に完全に同化している点で役者を越えたものという意味)映画館のスクリーンで私はニヤニヤしっぱなし、楽しい時を過ごさしていただきましたよ。村長も実は良いやつで主人公の出産の際には率先して病院まで担ぎ運ぶ指示をして手伝っているのがまた良い。しかし現地に今いる私の実感だが、こっちのおばちゃんは皆バイタリティありますな~。たいしたものだ。(ちなみにこの映画の話が理解できないという方がいるのは当然。中国の人がもつ「面子」の重みが日本人にはわかりづらいからだと私は考えます。)
Nbu2さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-05 20:03:39)
4.《ネタバレ》 チャン・イーモウ監督、最近じゃアクションものを撮ったりしてるけどやはりこの監督はこういう作品の方が絶対に良い。まずは何と言ってもこの作品に出てくる人達がみんな、人間的で良い。夫が村長に大事な所を蹴飛ばされたことを知って、乗り込むコン・リーの一人の女としてのあり方、夫の為にと村長に対して、一人、訴える姿はかっこ良い。そんなコン・リーの着ている服の色がこれまた赤をモチーフとして常に描き続けている監督ならではのものを感じる。私が考えるにこの監督が常に強調している赤という色は人間の血の色だと思うわけです。だからこそ赤を大切に描き続ける監督の人間的な情熱と温かさのようなものをユーモアを感じながら楽しむことが出来たこの作品、私は嫌いにはなれないし、それに作品全体を包み込む映像の美しさ、中国の大自然、これまた中国映画ならではの物を感じられずにはいられなかった。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-16 20:45:17)
3.一言誤れば済む事が、村長の立場と筋を通して欲しいオンナの意地が招く誰も望んじゃいない結末。学が無い事が怖いのか、腐敗し癒着まみれの役人・官僚組織が怖いのか、オンナの執念が怖いのか。赤い唐辛子の束がチャンイーモウ。
亜流派 十五郎さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-03 18:29:34)
2.《ネタバレ》 張芸謀の「秋菊の物語」「あの子を探して」「初恋のきた道」の共通点は、無知な女主人公が恐るべき執念で自らの信念を貫く物語である。日本人にはなかなかいないタイプの人間像で、何よりも世間体など気にせずに行動するのがすばらしい。「あの子を探して」「初恋のきた道」の場合は自らの望みをかなえることができたが、「秋菊の物語」はどうだろうか?女主人公にとっては全く納得のいかない結末を迎えることになるのだ。
一般に現代では中国でも日本でも個人間の諍いは金で解決しようとするが、秋菊は村長が金を払っても、その尊大な態度が気にくわない。心から謝罪しないからである。秋菊が怒るのは当然だ。徹底的に抗戦するのも当然である。実際彼女が頑張ることで、村長は傷害罪で捕まることになったのだが、彼女にしてみれば単に村長に謝罪してほしかっただけなので全く不本意な結末なのである。しかも傷害罪で村長が拘留される前に、彼女の出産を村長が助けており、心情的には村長に感謝こそすれ憎しみは消えうせていた。なんという皮肉な運命だろう。しかし世の中はこんなものだとあきらめねばならない。何故なら傷害罪を働いたのは事実でそのためには罰せられなければならないからだ。これが社会のロジックで、この方がわかりやすい。出産は偶然の出来事であり、それで村長のいいところが見えてきたとしてもそれはそれ、これはこれである。人間にはいい面と悪い面が誰にだってあるのだ。秋菊が申し訳ないと村長に対し思うのであれば、これから村長や村長の家族を助けてやるしかない。これでいいのだ。秋菊は本当によくがんばった。
え?これがあのかわいいコン・リー?と思うほど、ふてぶてしくやぼったい山村の妊婦を好演している。一世一代の名演であろう。山村や町の風物もとてもよく描かれており、この映画を風物詩として見ても十分楽しめる。にぎやかな明るい家族、村の人々との交流がとても美しく描かれている。今から50年たてば中国の山村も大きく変わっていることだろう。そのときこの映画が映し出す人々の生活をきっと皆感動と郷愁の思いを抱いて見ることだろう。
山田 明生さん 8点(2003-11-24 18:26:11)
1.衝撃のラスト
紅蓮天国さん 8点(2003-10-12 23:17:54)
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【点数情報】

Review人数 17人
平均点数 6.76点
000.00%
115.88%
200.00%
315.88%
415.88%
515.88%
615.88%
7423.53%
8529.41%
9211.76%
1015.88%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review1人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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