2.《ネタバレ》 いい学校へ行って、いい会社に行って出世する。そんなことが出来るのは全人口の1%未満だ。さらにその1%未満に入れたとしても幸せになれる確率はさらに下がる。メディアでは散々言い古されてはいるが、幻想を抱き続けている人は数多い。幻想に気づいた父娘。幻想を抱く世間の目から逃れられない母。物語のポイントは母が幻想からいつどのように覚めるのか?になるのだが、その描き方が若干弱かったのが残念。ひっとしたら目覚めたのではなく、観念しただけなのかもしれない。
結局「幸せ」とは自分で定義するか、人に定義してもらうかの違いでしかないが、定義の仕方によって人生は大きく変わる。自分で定義できた人は「毎日が夏休み」なんだろう。