10.《ネタバレ》 さいごのシーンでなっとくできた。 マーサがいきつけのカウンセラーが、作った料理をマーサに食べてもらう場面。レシピ通りに作ったというがどこかちがう。「すごい、マーサは何があるかすぐわかるんだね」という医師に、マーサは「何があるかはわからないけど、何が欠けているかはわかるのよ」という。・・・それは、自分だけではわからない、誰かと一緒に食べて初めてわかるのだ。 【トンビの目】さん 8点(2004-02-27 06:45:48) (良:1票) |
9.まさに「ハートフル」な一品でしたね。職人気質が強くお堅い感じのドイツ人と陽気なイメージのイタリア人の組み合わせの妙を堪能させていただきました。全く気質が違う男女という設定は恋愛物の王道ですし、家族や生き方の問題も絡めたストーリーも良く練れていて、とても面白かったです。 【TM】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-09-22 20:16:20) |
8.いい雰囲気の作品なんですが、なにか足りないところがあるようです。まるでマーサみたいに(原題のMostly Marthaって、少し何かが欠けているマーサ、みたいな訳でいいのかなあ?)。マーサ、マリオ、リナ。それぞれの性格もちゃんとわかるし、俳優さんもきちんと演技している。マーサ役の女優さんなんて、ほんとに中年にさしかかろうとするキャリアウーマンの行動や、気持ちの動きを見事に表現しています。ストーリーも、良くある展開ですが、悪くはないですよね。上等な食材ばかり揃って、さあ、どう料理するかはシェフ(監督)の腕次第なんですが、力量不足は否めません。演出がストレートすぎるようですね。マーサとマリオが結ばれるシーンも唐突な感じを受けます。もう少しひねりをきかせて、途中に盛り上がりを入れてもらえたら、2人でリナを迎えに行くシーンで大泣きできるのに。ハートウォーミングな作品とキャッチ・コピーにはあるけれど、あまりにも展開が淡々としすぎて、最後があっけなくて、泣くに泣けません。セラピストや階下の建築家の存在意義も乏しいです。それに、マリオのウソ(死んだ母)にほだされて食べたくないパスタを口にする程度の良識は持ち合わせているマーサが、ちょっと料理をけなされたからって、いきなり客を怒鳴ったりテーブルの上をひくっり返すかなあ。王様のレストランの「しずかシェフ」でも、お客様にあそこまではしなかったですよねえ。まあ、だからセラピストのお世話になっているのかしら。料理そのものの映像表現も伊丹十三監督の「たんぽぽ」には、はるかに及びませんねえ。それでも、私はレストランや料理好きなので最後まで飽きずに鑑賞できました。作品のもつテイストも十分伝わってきましたので、佳作といってもいいかと思います。 追加:リメイク版「幸せのレシピ」を見て、オリジナルの素晴らしさ(冬のドイツの重苦しい空気の中で対照的な性格の男女の織りなすストーリー展開の素晴らしさ)を見直して+1点です。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-05-17 20:02:23) |
7.つい、どうでもいいところを見てしまう私は、マーサの部屋が好きです。特にキッチン。どーーんと並ぶオイルヒーター、鉄のフライパンがたくさんあったり、木のテーブルがあったり…。マーサの家でイタリア料理を振舞うことになったマリオがマーサの家のキッチンを見てうれしそうな表情をする…料理人にはたまらないキッチンなのだろうな~~。外食しないマーサはひとりで家で食べるときもきちんと料理してた。見習わなくては。リナの部屋(元マーサの寝室)も扉がふたつあったりして、あこがれます。 【ふぉんだ】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-04-24 22:04:57) |
6.勝手な言動・行動の後、車内でリナが言った一言「ママの顔を忘れそうなの」。うぅ…。精神的なツラさを消そうとする人間の本能と、忘れたくない母の面影。その記憶の葛藤。ガツンと来るね。 【モチキチ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-25 00:36:37) |
|
5.《ネタバレ》 マーサは、シェフとして、独身の一人の女として、生きていくためには他者との関係に一定の間隔を置かなければならなかった。それでどうにかやってこれたのに、母親を亡くした姪との関係には戸惑ってしまう。彼女(リナ)も戸惑いは同じだ。そんなぎくしゃくした二人の気持ちを和らげるのはイタリア男、マリオ。イタリアの空の下での結婚披露パーティでマーサはとびきりの笑顔を見せる。この映画、マーサが幸せを見つける過程を丁寧に描いたものなら、マーサにとって、まさに幸せになるための「レシピ」ですから、とやくか言われがちな邦題ですが、これでいいのでは、と思いました。 【karik】さん 8点(2004-05-30 23:39:33) |
4.《ネタバレ》 姉?の娘を通して心情が動いていくことを繊細に描いたいい作品だと思います。性格の反対なイタリア人シェフや打ち解けてくれない子との心の融解がいい。ところで、彼女は伊勢えびをゆでる料理人がいることに心を痛めていましたが、そうした感覚はびっくりもし見習うことだと感じます。 【ピヤクト】さん 8点(2003-11-28 00:41:35) |
3.中身は、タイトルやパッケージから想像した甘ったるさとはむしろ正反対。ビター味の最後にちょい甘でした。でもこれじゃ、ブラックチョコなのに「まろやかチョコ」という商品名がついてる感じ。もっと中身に合った名前にしてくれよー。まろやかチョコが好きな人は「グエッ」となるだろうし、ビター味が好きな人は、食べ損なっちゃうところだったでしょ! もうまったく、いい加減、バカみたいな邦題はやめてほしいです!!(みかんさんの「プリティ・ブライド」のレビューを読んで、まったく同感! と同時に、私の苦手なギアとジュリアの共演でも、初めて「プリティ・ブライド」・・じゃなかった「Runaway Bride」、見てみようか、という気になりました)あいかん、話を戻します。さて本作はドイツ映画らしくないという評もあるらしいが、そうだろうか? 主人公が自分の幸せを見つけていくプロセスは、日本とかアメリカ映画だったらありえないほどのもどかしさ。ドイツ人気質はさして知らないが、何となくドイツらしいのかなと思う。難点は登場人物の多さを生かしきれてなかったことかしら。昔の家族関係、料理の修行時代をうかがわせるエピソードなどを加えて本人の話にしぼりこみ、主要な登場人物はもっと少なくしてしまったほうが、マーサへの共感を増し、すっきりと見やすかったのでは?と思う。音楽、映像がよかっただけに、ちょっとザンネン。あでも、こんなにデリシャスなキスシーン、ほかではちょっと見たことなかったのを思い出しました。キスがうまくなりたい人、必見です!!・・なので、1点増やしちゃおう。(^^)・・クスクス。かーすけさん、キスはうまくなりましたか? できたらやっぱりほかの人とためしてみてくださいね(^^)。 【おばちゃん】さん 8点(2003-08-28 11:11:25) |
2.不器用な人が素直になっていく微妙な心理が音楽と映像から読み取れて良かったです。マーサが変わらなければ、きっと階下の男性と付き合っていたと思いませんか?? 【知的創造空間】さん 8点(2003-06-23 02:45:41) |
1.人生の中の「食」を働く30代女性の立場にいろんな角度で絡ませながら映画のテーマとしてうまくまとまっていた。ドイツ映画ってもっと間のあいたシーンが多いのかと思ってたけど、テンポ良く飽きずに見れた。料理するシーンが多いのでとにかく見た後にお腹が空く! 【ぱぴんぐ】さん 8点(2003-02-11 16:14:19) |