4.《ネタバレ》 原作小説は小さい頃にほんのさわりだけ読んだ程度だったのでこんなにハードな内容だったのかとびっくり。
とにかくにんじんことフランソワの不当かつ理不尽な扱いが酷すぎて胸が痛い。
演じるロベール・リナンのなんとも言えない表情が物語をよりリアリティにしていました。
なんといっても母親のクソっぷりが目につきますが父親も大概、だけど息子を愛すれど不器用さも感じられる感じで、最後は美味しいとこどりな感じもしましが、これから父親らしくなって行くことを暗示しており良かったです。
まあ、罪をなすりつけた兄姉に制裁はないんかいとか母親との絆はどうなるんだいとか、短い故の点は気になりますが、原作読めってことで、原作小説へのとっかかりとしてもいいのではないか、と思いました。
なにはともあれ、ブレッソンの「少女ムシェット」のように自殺エンドではなくて良かったです。