3.《ネタバレ》 なぜそこまでしてやってもいない罪を被ったか。それは「おまえがやったんだろ」「おまえがやったんだろ」とダーリーンの父からもダーリーン本人からも、挙げ句の果てには実の父親にすら信用されていなかったアリスが、最後に弁護士ハンクから「君がやったんじゃないとわかってるよ」と信じてくれる人がいることに気づいたから。たった一人でも自分を信じてくれる人がいること、理解ってくれる人がいること、このことが人間をどれほど勇気づけるか。それが同時にこの映画の泣き所でもある。ラストが二人とも無罪放免でハッピーエンドだったりしたらこの映画は相当陳腐なB級映画に成り下がっていただろう。