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blue

[ブルー]
2001年上映時間:116分
平均点:6.45 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-03-29)
ドラマ青春もの漫画の映画化
新規登録(2003-10-15)【紅蓮天国】さん
タイトル情報更新(2024-02-25)【イニシャルK】さん
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監督安藤尋
キャスト市川実日子(女優)桐島カヤ子
小西真奈美(女優)遠藤雅美
今宿麻美(女優)中野美恵子
仲村綾乃(女優)渡辺千加
高岡蒼佑(男優)水内学
村上淳(男優)年上の男
河原崎建三(男優)世界史の先生
原作魚喃キリコ「blue」
脚本本調有香
音楽大友良英
撮影鈴木一博
製作三宅澄二
岡田真澄
石川富康
松竹ブロードキャスティング
プロデューサー横濱豊行(エグゼクティブプロデューサー)
編集冨田伸子
照明鈴木一博
あらすじ
海辺のある地方の女子高。3年になった桐島カヤ子(市川実日子)はミステリアスな同級生、遠藤雅美(小西真奈美)と知り合い、やがて恋心を抱く。その思いを告白するカヤ子。そして、二人は少しだけ唇を合わせた・・・。 市川実日子は本作で第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞受賞。
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3.長回しが多く総カット数は200カットほど、だけどカメラがめまぐるしく動きを追うとかではなくて、あくまで固定ショットとゆったりとした移動ショット。自然光が主体のライティング、音楽も殆ど流れない、静かな静かな映画。リアクションがヒジョーに薄くて、でも心はいっぱい揺れ動いているという難しい役を、市川実日子嬢がとってもいい感じに演じています。高校3年の夏の時間、同性への恋や、猜疑心、満たされない心、孤独感、自分に代わって自己を表現してくれるもの。とても繊細なひとときを、映画はじっくり、そして美しく描いてゆきます。何もかも全てが最小限に抑えられた表現の中から浮かび上がってくるのは、とっても今の日本的な存在感。どこの国のものでもない、日本の映画の感覚。日本の娯楽作品が旧態依然としたものか、ハリウッドを意識し過ぎたもの、そしてテレビドラマの延長のようなものが主流となっている中、ミニシアター系の日本映画の中からは、着実に新しい、今の日本映画が生み出されています。数多の映画の中から自分にとって輝く一編を探し出すのは容易ではありませんが、この映画にはそんな映画に出会えた悦び(決して劇的ではなくて、じんわりとした)がありました。
あにやん‍🌈さん [DVD(邦画)] 8点(2006-09-03 01:13:58)(良:1票)
2.どんなだろうと 観てみると ちゃんとなななんっぽかった  
この映画を観て 原作を読んだ10代の頃の感覚を思い出すのと同時に だいぶ長いこと自分が感性とかをないがしろにしてきたなぁと感じた 
こんど魚喃キリコの漫画を大人買いしよう かな
 
DVD特典に魚喃がいた 綺麗だった びびった
おでんの卵さん [DVD(邦画)] 8点(2011-04-29 09:08:11)
1.《ネタバレ》 魚喃の描く線は細い。いや実際は筆圧の強い画風なのだがその潔さゆえに細くさえ感じられるその線と、限りなく排除された背景はそのある種の詩的世界を構築しているし、その細い線で描かれた人物の顔は豊かであり個性を持ちながらも、ある種の匿名性を帯びている。「遠藤」や「桐島」は単なる記号に過ぎない。記号に過ぎないからこそ、その名前が発された時そこには虚しさの空白が流れ込み、また自らを混同せずにいられないのだと私は思う。 さて映画はどうだろう。ここでの問題はもちろん市川実日子なわけだが、私はこの顔を見せられた瞬間「桐島」が記号ではなく名前になるのを感じた。美的感覚ではなく詩的感覚の問題である。 だがまぁ魚喃の言うようにこの作品は双子ではなく“いとこ”か“はとこ”なのだから仕方ない。独立した個としての評価に移るとしよう。市川実日子を採用した理由は間違いなくドラマティック性の拡大にある。つまり桐島と遠藤との関係性に見た目にも明らかな優劣を施すことによってその関係性の変化(厳密に言えば入れ替わり→変化)を強調するためである。そしてそれによって桐島が絵画に打ち込むという新しい情動を生み出し、岡崎京子から引用したと思われる庭での水撒き、浄化という素晴らしい映像言語的展開にも立ち会えたわけであるから、個として捉えた場合あながち外れた選択でなかったことは確かである。加えて、対比を求める強い嗜好がこの監督にはあるのだろう。極力自然光で撮影された画面は黒を強調させ光を共存させる手法であるし、固定を軸にし長回しされるカメラと間の豊かな会話の静けさを明らかに強調するサウンドトラック(雑音)、といった具合である。その数々の対比は機能し合い、映画として完成されていたわけだが、最後に至ってその執拗なまでに貫いてきた対比の法則を捨て去るところがこの監督の度量というか、素晴らしいところである。あのホームビデオのブルーはそれほど巧妙に観客の脳に焼き付き、原作blueの冒頭の一節をまるで海が映像言語を持って語らしめてしまっているかのようである。   “濃い海の上に広がる空や 制服や 幼い私達の一生懸命な不器用さや      あのころのそれ等が もし色を持っていたとしたら それはとても深い青色だったと思う。”
stroheimさん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-12-29 02:38:04)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 6.45点
000.00%
115.00%
215.00%
3210.00%
4210.00%
500.00%
615.00%
7525.00%
8315.00%
9315.00%
10210.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review2人
5 感泣評価 Review0人
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