1.《ネタバレ》 一応サスペンスの部類になっていますがその演出は紛れもなくホラー。
冒頭の殺人鬼の眼球のアップ映像から、雷鳴轟く屋敷、印象的な螺旋階段、風にゆらめく蝋燭、終盤の暗闇で繰り広げられる殺人描写。
障害を持つものを殺していくというある種タブーのような内容と、その狂気に取り憑かれた犯人心理などは現代のサイコホラーのそれ。
直接的な描写はなくとも十分恐怖を感じられる演出。
題名んあるほどらせん階段がキーになるかといえばそうでもないのですが、穿った見方をすれば、螺旋構造(遺伝子)とかけているのかな、というのは原題的な解釈なのでしょうか。
ともあれ、今見ても十分趣のある、面白い作品でした。