5.序盤はブルの馬鹿みたいな俺様キャラと、ブルの右腕としての活躍が描かれないロールス・ロイスにギャング映画らしさを感じられず、サイレントなのでこんなものかと眺めていました。途中から三角関係のメロドラマとして盛り上がってゆき、「人生を凝縮した数時間」に於けるブルは前言撤回の一匹狼に相応しい姿で痺れました。エドワード・G・ロビンソン、ジェームズ・キャグニーを始めとする多くのスターが活躍するギャング映画の先駆けとなった作品に敬意を表しての8点。 |
4.ラストに向かっての迫力が素晴らしい。よく考えてみたらありえないだろ、と思うんだけど、そのへんの常識がぶっ飛んでしまう。サイレントとか犯罪ものとかいうジャンルにこだわって言っているのではなく、これ自体が非常によい作品だと思います。この監督の作品をもっと見たくなりました。 【トナカイ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-31 22:00:32) |
3.タイトルから重厚なものを期待したがえらく軽快な音楽に拍子抜け。ところがパーティ終焉あたりからどんどんシビアな展開へ。裁判官の説教(判決理由?)を裁判官の影とそれを聞くブルの苦々しい表情を同時に映すことで、まるで音のある映画のごとくその状況を映し出す。と思いきや↓なんと正義の象徴として大きく映していたとは..なるほど、奥が深い。終盤の銃撃戦はサイレントであることを忘れるくらいの臨場感。そしてやっぱり最後の名言が実に良い。サイレントをなめてはいけない。凄く面白いです。 【R&A】さん 8点(2004-07-08 12:32:18) |
2.《ネタバレ》 映画史的な価値はわからないんですが、小粋な映画ですねー。影の演出が巧みで、警官だと思わせておいて牛乳配達人だったり。猫の使い方も印象的。隠れ家に逃げてきたウィードの元へ牛乳とともに現れる猫は、ドリームランドカフェにもいたことを考えると、その場所が彼にとってのドリームランドになることを暗示しているかのようです。「静けさにつつまれて彼のジェラシーはいよいよ燃え盛っていく」というナレーションは、「I am a Rolls-Royce for silence」と言っていたロールスロイスの静けさをも暗示しているのかのようでした。ウィードの最後のセリフは心に残る名台詞に投稿しておきました。 【彦馬】さん 8点(2004-02-29 19:51:27) |
1.《ネタバレ》 例によってBSで観ました。例によってむっつかしい事はよく分からんのですが、小津安二郎の「朗らかに歩め」とか「その夜の妻」とかはきっとこの作品もお手本にしたんじゃないかなーと思います。ラスト、愛し合う二人の命を救う為に投降したブルが「結局ほんの少し死刑になるのが遅れただけじゃないか」と言われたのに対し「この数時間は俺にとって一生分の価値がある(かなりウロ覚え)」みたいなことを言ってたのがシビレました。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-02-28 16:42:27) |