1.《ネタバレ》 『面白い。』『笑える』というご意見が多いなか、私にとってはしっかり『怖い』作品です。
スラッシャーものの宿命で、殺人鬼が出てきちゃうと怖さが半減します。ですが、殺人鬼が出てくるまで、『いつ、どこに、何が潜んでいるのか』、見る者の恐怖心を煽る演出はなかなか巧みです。
つまりは、定番のスラッシャーものとして、完成度が高く、大変面白いです。
また、ミステリー要素もあり、物語終盤まで謎をひっぱっているのが、更に物語を面白くしています。
シチュエーションの作り方も上手いです。
例えば、階下では大勢の人間が集会に集まっているのに、その裏側では主人公のジョディと友人ティミーが殺人鬼に襲われるというシチュエーション。死角で行われる殺人鬼の凶行にこの作品のオリジナリティを感じます。
『バージン・キラー』という情報により、学生達が乱交パーティに走ってしまうというアイデアも斬新。
そしてブリタニー・マーフィ。
なかなか魅力的な女優さんです。
他にどんな映画に出演してるのだろうと検索してみたら、既にお亡くなりに・・・。ちょっとびっくりです。そして惜しい。
終盤、『若者達が集っているところに殺人鬼がつっこんでくれたら面白くなるのに』と思っていたら本当にその通りに。
変な爽快感まで味わってしまいました。
怖いし、ハラハラできるし、逃げ回る緊張感も体験できて、謎もある。個人的に、超オススメの傑作です。