キャリー(1976)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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キャリー(1976)

[キャリー]
Carrie
1976年上映時間:98分
平均点:7.01 / 10(Review 207人) (点数分布表示)
公開開始日(1977-03-03)
ドラマホラーサスペンスシリーズもの青春もの学園もの小説の映画化オカルト映画
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タイトル情報更新(2023-04-26)【イニシャルK】さん
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監督ブライアン・デ・パルマ
キャストシシー・スペイセク(女優)キャリー・ホワイト
パイパー・ローリー(女優)キャリーの母 マーガレット・ホワイト
エイミー・アーヴィング(女優)スー・スネル
ウィリアム・カット(男優)トミー・ロス
ベティ・バックリー(女優)コリンズ先生
ナンシー・アレン(女優)クリス・ハーゲンソン
ジョン・トラヴォルタ(男優)ビリー・ノーラン
プリシラ・ポインター(女優)スーの母 スネル夫人
エディ・マックラーグ(女優)ヘレン
潘恵子キャリー・ホワイト(日本語吹き替え版【TBS】)
里見京子キャリーの母 マーガレット・ホワイト(日本語吹き替え版【TBS】)
武藤礼子コリンズ先生(日本語吹き替え版【TBS】)
吉田理保子クリス・ハーゲンソン(日本語吹き替え版【TBS】)
幸田直子スー(日本語吹き替え版【TBS】)
三ツ矢雄二ビリー・ノーラン(日本語吹き替え版【TBS】)
山田栄子(日本語吹き替え版【TBS】)
上田敏也(日本語吹き替え版【TBS】)
加藤正之(日本語吹き替え版【TBS】)
塩沢兼人(日本語吹き替え版【TBS】)
広瀬正志(日本語吹き替え版【TBS】)
峰あつ子(日本語吹き替え版【TBS】)
土井美加(日本語吹き替え版【TBS】)
山本千鶴(日本語吹き替え版【TBS】)
原作スティーヴン・キング「キャリー」(新潮社)
音楽ピノ・ドナッジオ
撮影マリオ・トッシ
製作ポール・モナシュ
ブライアン・デ・パルマ
ルイス・A・ストローラー(製作補)
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術ジャック・フィスク
ロバート・グールド〔美術〕(セット装飾)
編集ポール・ハーシュ
字幕翻訳高瀬鎮夫
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123
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43.キャリーーーーーーーーーーーーーーー!後ろ後ろ! あ、違う上上っ!
マミゴスチンさん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-05-16 07:09:59)(笑:3票)
42.《ネタバレ》 マジ怖かった!あらすじを(かなり)聞いていたので、早送りしたシーンもあるが、それでも怖い。精神にくるホラー。生きてる人間が一番怖い。この映画では、全員生きてる人間で、死霊や悪魔は出てこない。超能力を持ついじめられ少女の復讐劇なのだが、ラストのインパクトある映像に思わずホラーとしてしまう。最初のシャワーシーンの初潮の血、ラストの生き残った級友の夢にでてきた手首のリアルさには、死霊のはらわたを見て以来久しぶりに、大声で叫んでいました。キャリー役のシシー・スペイセクのうまさに同情、共感し、冥福まで祈ったのに、あの最後まで化け物扱いはショックで減点。母親も怖かった。実はトラボルタ目当てで観たけど(頭悪そうな不良役)みんなキャリーの演技で飛んだ。キング原作、デパルマ監督という濃さですが、確かにデパルマは、うまい。けど満点じゃないのは、血のパーティの惨劇の分割映像。意見分かれますが、しらけました。ロープの撮りかたはいい。ぐるぐる回るスロー映像は、酔いそうになった。
アルメイダさん 8点(2003-12-07 12:43:54)(良:2票)
41.《ネタバレ》 スティーヴン・キングの原作を忠実にやりやがったホラー映画。
キングが大絶賛、本編は大惨事。
ブライアン・デ・パルマ監督がホラー&サスペンス時代に撮った怪作。

オープニングは「これポルノ映画?」とDVDケースに18禁マークがあったかどうか慌てて確認したほど思い切った映像で始まる。

前半のヒロインのいじめ問題やそれに向き合う過程のドラマはとても良かった。
ヒロインの「あの能力」も日常の中に奇をねじ込むスティーヴン・キングらしい話だと軽く受け止めていた。

ところが終盤はヒロインがとうとうブチ切れ、周辺を大惨事にしてスタコラ後を去る。
信じた人間に裏切られた絶望、自分を陥れて嘲笑う人間への怒り・・・それがキャリーのリミッターを破壊した。
キャリーの壮絶な最期も「えーっ!!?」という感じで凄まじ過ぎて受け止めきれない。

キャリーの事を最後まで思っていた友達も悪夢にうなされるし、「リング」の貞子とどっちが怖いか対決させたいくらいの映画だった。

マジで酷い映画だった(大賛辞)。
「スカーフェイス」や「アンタッチャブル」が可愛くみえるくらいのな。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-04 23:27:49)(良:1票)
40.《ネタバレ》 クロエ版リメイク「キャリー」を観て、これは是非オリジナルを観なければと思って観ました。

クロエも熱演してたけど、お化粧しなくても可愛いし健康そうだし強そうだし、ちょっとキャリーのイメージと違いました。
母親役のジュリアン・ムーアもノーメイクで頑張ってたけど、オリジナルはどうなのかなと思って。

そしてオリジナル観たら、やっぱり凄かった。
母親役の女優さんの迫力ったら、本当に怖かったです。
ジュリアンは見るからに怖い顔してるから意外性無かったけど、パイパーさんは一見可愛らしいともいえる外見なのに、ひとたびスイッチ入っちゃうと別人のようになって怖かった。笑顔で包丁振りかざすとこなんて、今思い出しても怖いです。

そして、何よりキャリーのシシー・スペイセク。もうこの人しかいないくらいのハマリ役。
ひ弱そうで内気というよりウジウジしてるし、外見もちょっと不気味だし、周りの子がイジメたくなる雰囲気満々。
でも、ちゃんとお化粧してドレスアップしたら綺麗になって、プロムでのキャリーは本当にトミーとお似合いのカップルになってた。このギャップが良かったです。

そして圧巻のテレキネシス大爆発のシーン。
もうクロエの頑張りが記憶からぶっ飛ぶほどのシシーの怖さ。
見開いた目、表情、顔をクイっと動かすとこなど、もう絶対本当に超能力使ってるよね、この人、と思えるくらいのド迫力。いやぁ凄かったです。

理解者である先生まで殺しちゃうのは残念だったけど、それだけ見境なく歯止めが利かなくなってる状態ってことなんでしょうね。
リメイク版では先生は助けてるから、そこだけはリメイク版が良かったです。

生き残ったスーのラストの描き方もオリジナルは深かったです。
ずっと夢にうなされながら生きるのかな。余計なことしたからというと余りにかわいそうだけど。
スーがトミーにキャリーを誘うように頼まなければ、プロムでの悲劇は起きなかったことは確かだから。

リメイク版キャリーを見るなければこのオリジナルを見ることも無かっただろうと思うと、クロエ版を見て良かったです。実際悪くはなかったし。
でも、とにかく元祖キャリーは、さすがに語り継がれるだけある傑作でした。
nanapinoさん [DVD(字幕)] 8点(2014-06-07 23:31:41)(良:1票)
39.70年代の空気に充ち満ちている。時折映されるむっちりとした男女のスクールデイズはなかなか楽しい。だからこそ、そこに馴染まない細くて青白いキャリーの佇まいがスタートから悲しく映る。あのお母さんが放出する狂気や、真っ赤に染まって目を剝くキャリーの醸し出す異質な恐ろしさにはちょっと胃が痛くなった。登場人物みんなの心理描写が気になって鑑賞後いろいろ考えてしまい、後引く怖さにも気付いてしまって、やーんまいったな。
のはらさん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-13 18:38:59)(良:1票)
38.《ネタバレ》 豚の血を浴びるシーンがあまりにも有名ですが、それだけの映画ではなく、人間関係をきっちりと描いているドラマだと思いました。味方する者、敵対する者、静観する者、救おうとする者、様々です。ですから面白いのです。何度も繰り返し見たくなるような性質の映画ではありませんが、必ず1度は見ておくべき映画だと思いました。
shoukanさん [映画館(字幕)] 8点(2012-10-09 18:01:44)(良:1票)
37.《ネタバレ》 ホラーというより一人の少女の物悲しい物語。

初見の時は、キレて火の海にしたラストの印象だけ残っていたけど、観返すと現代でも通じるイジメや虐待、胡散臭い宗教などが盛り込まれている作品。

地味な少女が一転、プロム当日に美しく可愛く変貌していただけに、豚の血入りのバケツをひっくり返す時の舌舐めずりする憎たらしいクリス(ナンシー・アレン)の唇のアップとキャリー(シシー・スペイセク)の豹変、死してやっと優しい顔になった母親が印象的でした。

何はともあれ、何気に豪華な俳優陣とキャリー演じるシシー・スペイセクの熱演が、やっぱり素晴らしい。
ぐうたらパパさん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 05:03:26)(良:1票)
36.切ない。あれだけキャリーに同情させといて、何の救いもなく終わるのが悲しい。ブスでは無いが、決して可愛くも無いシシー・スペイセクがこの映画の全て。
終末婚さん 8点(2004-04-25 02:23:43)(良:1票)
35.《ネタバレ》 どっすん!と場内全体が数センチ飛び上がって、一拍置いて爆発するどよめきと笑い。当時、それまで静かだった1300人ほぼ満席の劇場内がラストシーンで大騒ぎ状態に陥ったのを、今も鮮明に覚えています。さて、この映画、キング作品の映画化の中では原作を越えている数少ない作品だと思います。原作は、ちょっと構成に凝り過ぎて、登場人物に感情移入できるような形になっておらず、物語として弱かったのですが、映画はストレートにキャリーの悲しい生涯を追い、デ・パルマの凝りまくり映像が、文章では到底敵わない情感を描出しています。陰惨な展開とは裏腹な美しい映像に魅了され、キャリーの悲劇に胸を締めつけられ、そして最後に椅子から垂直上昇、と。デ・パルマ侮り難し、と思った最初の映画でした。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-01 14:14:04)(良:1票)
34.《ネタバレ》 ラスト心臓止まるかと思ったくらいビックリした。
愛人/ラモスさん 8点(2003-11-27 11:05:23)(良:1票)
33.好きです。キャリーに自分を重ねるかどうかで見方も変わってくると思いますが、十分すぎるほど説得力のあるキャリーの悲しさがダイレクトに伝わってきて、自分とかぶりまくりでせつなかった。切なければ切ないほど、クライマックスでのカタルシスはすごい。恐怖感と爽快感と切なさを同時に味わえるなんて、やっぱりこりゃ名作。
あにさきすRさん 8点(2003-07-11 01:16:36)(良:1票)
32.はじめて映画館でこの映画を見たとき、ラストで持っていたポップコーンのケースを落っことしました。友人のひとりは何度見てもキャリーがかわいそうで泣けると言っています。アメリカングラフィティの中でプレムで騒ぐ若者たちが出てきますが、それにのれずに裏側にいる若者を見てしまった気がします。ラストのシーンを他の人に見せて驚かせたくて、今までに1番繰り返し見た映画です。
omutさん 8点(2003-06-17 03:48:44)(良:1票)
31.この映画がホラーとして敬遠されているとしたら勿体無い。ここまでどうしようもない悲劇を、キッチリと娯楽作品として成立していることに驚き。凡庸な監督では陳腐なサイキックものにされてしまうんだろうが、あくまで「異常人の悲哀」を最後まで主題にした監督のおかげで、一級の人間ドラマとして仕上がっている。デ・パルマらしい映像センスも随所に見られて満足。
二重奏さん 8点(2003-05-27 16:14:13)(良:1票)
30.《ネタバレ》 “Carrie”邦題まま。人名。'70年代はキリスト教に絡んだオカルト・ホラーの名作が多いですね。
高校生の時、私の家でホラー映画を観ることがあって、映画に詳しくない友人がレンタルビデオ屋さんに行き、店員さんにシチュエーションを伝えて、オススメされたのがコレ。夏の暑い夜、私の家(もちろん実家)のエアコンもない6畳間で、男女6人でキャリーを観る…レンタル屋の店員さんが、なぜコレを選んだのか、とても疑問。
いきなり金髪ギャルのハダカが惜しげもなくブリンブリン出てきます。当時はボカシが入ってたと思いました。そして初潮とイジメ…まだそんなに親しいというわけでもない私たちには、ちょっとハードル高かったです。ただ最後ビシッと決めてくれて、“怖い映画観たい欲”は一応満たされ、盛り上がれましたよ。
当時は血まみれで生徒を殺すキャリー(シシー・スペイセク)のビジュアル面が怖かったと思ってました。でもこの歳になって観ると、キャリー可哀想ですね。母親が熱狂的な信者なため、普通の暮らしが出来ず、虐められてしまう。変な“チカラ”も発動してしまう。それでも普通の女の子に憧れるキャリーが、いじらしいです。反省部屋のキリスト像が怖い。どういう仕組みで目が光ってるんだろう?自分の娘をぶって閉じ込める母親。どう見たって虐待だけど、街の人もあの母親と関わりたくなかったんだろうな。

さて普通の女の子になりたいキャリー。図書室で鉛筆咥えて本を探してて、急にトミーに話しかけられてふじこふじこしてるキャリーが可愛い。ちゃんと受け答えも出来るし、返事しないで走って逃げるなんて、少女漫画のヒロインの王道だよね。
ドレスアップして綺麗になって、トニーの車でプロムにいって、自分で車のドアを開けようとして『あっ』って思って、トミーに開けてもらうのを待つ時の表情がまた最高に可愛いんだ。
この映画で救いなのは、スーもトミーも本当にいい子たちで、その友人たちもキャリーを受け入れてるところ。彼女はこれから、普通の“綺麗な”女の子として、まともな暮らしをしていける。何度も観た映画だけど、あの大惨事が起きるのは知ってるけど、キャリーの幸せを願わずにはいられなくなってしまう。

全てをぶち壊した大惨事。成功して喜ぶ赤帽女と、たまたま隣りにいたトミーの友達とその彼女の表情の違いが秀逸。
パニックになったキャリーの目には、味方と思った同級生や、コリンズ先生までも自分を笑ってる幻覚を見てしまう。…でも無関係な生徒たちは、ドッキリ企画か何かだと思って笑ってる。
自分を笑った連中に復讐するキャリーがただただ可哀想。最後に母親に抱きつくしか出来ないキャリーが可哀想。そして…可哀想。

原作はS・キングの長編デビュー作です。うろ覚えですが、キャリーの起こした事件を、新聞記事や生存者のインタビュー記事で振り返る、ちょっと変わった構成になってたと記憶してます。映画も素晴らしいけど原作も素晴らしかったですよ。
K&Kさん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-01-30 21:33:40)
29.大枠がホラー映画とはいえ、デパルマが普通に学校もの・青春映画を作っているというだけで、奇妙な感慨を覚えてしまう(笑)
あのデパルマが学校や学生を扱う映画を撮るなんて…。
ただ独特の映像センスは、青春映画になっても遺憾なく発揮されており、いつも通りカメラが動きまくる。
スローモーションの使い方や盛り上げ方は、毎回感心してしまう。

とはいえ、時代を感じてしまう、チープな映像や演出が散見されるのも事実。
ちょっと最後の方はダレながら観ており、「点数的には6点くらいかな~」と思っていたが、
最後の最後、まさかのラストをかまされて、けっこう本気でビビッてしまった。
ラストの演出に8点評価で。
nakashiさん [DVD(字幕)] 8点(2022-02-16 07:32:35)
28.《ネタバレ》 初見。ああ、傑作だなあ。ストーリーというより、なによりキャリー役のシシーの表現演技となんといってもデパルマの演出の凄さ。冒頭のエッチなシーンで度肝抜かれてそのあと延々と続くヌルイシーンがクライマックスを際立たせる。エロ目線の画も抜群だしね。善意のかたまりで大好きな先生もよかれと思っているのが大裏目になってるしあっさりやられちゃってるし、一番の大元の腐れ女は生き残って食らわされてるし。面白いなあ。キリスト教に対するメタファーも面白かった。初見だったけど、中谷美紀は間違いなくこのシシーの表現は勉強してたなというのは良く判る。
タッチッチさん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-20 12:20:28)
27.《ネタバレ》 シシー・スペイセクに尽きますね。豚の血に染まった姿で体育館の中を歩く姿のおぞましくも神々しいことといったら。鈍くさいいじめられっ子から、はにかんだ自信なさげな美しいプロムの絶頂期。母に救いを求める哀れな子供の演技まで。この人以外にこの役はこなせないと思います。お話自体は善意が招いた悲劇でしょうか。体育教師は良かれと思い、キャリーを虐めた生徒を締め付ける。その反発が惨劇の引き金を引いてしまう。スーがボーイフレンドを貸したのも、贖罪と言うよりも持てる者が持たざる者への施し。狂った歯車が偶然かみ合ってあの惨劇へと。それで終わるのかと思えばさらに悲惨な末路が待っている。一度は見ておくべき名作です。
kirieさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-05-19 11:33:53)
26.《ネタバレ》 初見時はまいりましたよ。ラストシーンはもろお化け屋敷的なびっくりのさせ方で。でもそこだけでした。何となく気になり何度も観ているうちに登場人物に感情移入できてきて…。特にトミーロス。彼がかわいそうでかわいそうで。よくできてますよ、学校というものの捉え方がいい。若い女の先生も、良かれと思って暴走している感がよくでていました(結果死んでますよね)。いじめチックな流れも不自然でなく、また学園ドラマか?と思いながらも最後の怒涛の展開に飲み込まれる。よくも映画という枠にしっかりおさまったなと。そんな中、ホワイト家の宗教的なカルト感を理解させてくれたスーとスーの母親にも感謝。日本人ってそういう宗教的な感覚ってわかりづらくないですかね?他人にすすめる映画です。
JFさん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-28 16:31:54)
25.《ネタバレ》 当時のデパルマ監督はキャスティング、音楽、撮影、編集、全てにおいて恵まれていたんでしょうね。
久々の鑑賞でしたが、後半部分すっかり忘れていたので、初見のような感覚で楽しめました。これだけ人間ドラマが緻密に作られることは現在の映画では、もうありえないので、本作で本当の怖さが体験できます。
でも画面分割のテクニックはよくないと思いました。以前鑑賞したDVDのオーディオコメンタリーで監督自身も「あれは失敗だった」って言ってましたよ。でも映画自体は面白いから推薦します。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-27 04:24:23)
24.無類の“ホラー映画嫌い”なので、映画史上に残る超有名作品でありながら、ずうっと敬遠してきた作品の一つだった。
ただ、三十路を越えていい大人の映画ファンが、「怖い」からといって問答無用に毛嫌いするのもいかがなものかと思い始めていた。
そんな折、劇場で間もなく公開されるリメイク版の予告を観て、ちょっと気になったので、今作のジャケットを“初めて”手に取った。
「あー主演はシシー・スペイセクなんだ」とか「え、デ・パルマ監督作なの!?」と、おおよそ映画ファンらしくない無知ぶりを露呈しつつ、初鑑賞に至った。

率直な感想としてまず感じたことは、「これはホラー映画なのか?」という疑問。
恐ろしい部分は確かに恐ろしいけれど、それよりも哀しい少女の哀しい青春映画ということに対してのインパクトの方がずっと大きかった。

ただ普通でいたかった少女が、あらゆる不遇の中でもがき苦しみ、ほんの一瞬垣間見た光の眩い美しさと、即座に閉ざされる果てしない悲劇。
「恐怖」によるインパクトはあくまで装飾的なものであり、主人公の少女のめくるめく悲哀に胸が締め付けられたことは、本当に想定外のことだった。

その映画世界にはやはり巨匠ブライアン・デ・パルマ監督の多彩なカメラワークによる映画術が光る。
おぞましい場面はどこまでもおぞましく、一転して美しい場面はどこまでも美しい。
その映像的なギャップは、少女の心象風景そのものをまさに映し出していて、「流石」の一言に尽きる。

そして何と言っても主人公“キャリー”を演じたシシー・スペイセクが素晴らしい。
不遇の鬱積にまみれた序盤の姿では、大衆から拒絶されるにある意味相応しい“歪さ”をこの上なく体現し、一転、光を追い求め彼女の人生における最高の「舞台」に駆け上がる姿は、目を疑う美しさに溢れている。
そしてクライマックスにおける“悲劇的大解放”に伴う怒りと憎しみと豚の血にまみれたあの姿!

映画としては、展開的に唐突で説明不足な部分は多々あるのだけれど、この主演女優の奇跡的な表現力が、そのすべてを打ち消しているとさえ思えた。

どの映画も突き詰めればそうなのだろうけれど、この映画は特にどういう「解釈」をするかどうかで賛否は大いに分かれる作品だと思う。
また数多の知識を踏まえて繰り返し観る程に、その解釈に深みが生まれ、味わい深くなる作品だとも思う。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 8点(2013-10-27 01:17:15)
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【点数情報】

Review人数 207人
平均点数 7.01点
020.97%
110.48%
200.00%
352.42%
473.38%
5157.25%
63818.36%
75928.50%
84320.77%
92210.63%
10157.25%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.22点 Review9人
2 ストーリー評価 7.00点 Review12人
3 鑑賞後の後味 6.90点 Review11人
4 音楽評価 7.91点 Review12人
5 感泣評価 5.90点 Review10人
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【アカデミー賞 情報】

1976年 49回
主演女優賞シシー・スペイセク候補(ノミネート) 
助演女優賞パイパー・ローリー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1976年 34回
助演女優賞パイパー・ローリー候補(ノミネート) 

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