7.《ネタバレ》 ギレルモ監督は、どの映画でもその作り上げる世界観で観るものを作品の中に引き込んでくれる。
我々の暮らすこの世界も、一皮むけば異形の者が跋扈する居心地の悪い世界なのかもしれない。
現実の世界を描きながらも、どこかおとぎ話の世界を観ている感覚。
それがあるからこそ、ギレルモ監督の映画を安心して観ることができるのかもしれない。
今回も、異世界の象徴のような地下鉄が舞台。
異物が潜む暗闇と、発光灯や電源を繋げて光るライトとのコントラストが美しい。
残念なのは一点、後半は終始油まみれのミラ・ソルヴィーノしか観られないこと。
設定上仕方ないんだけど、そりゃないぜ、監督。