3.《ネタバレ》 題からは想像付かないほど重い内容です。見始めてから、これがユダヤ人迫害に関する話だと分かっても、明るい結末を期待していました。というか、明るくなるもんだと思っていただけに、ラストには衝撃を受けました。自分の命を守ろうとして半狂乱だった人間が、自ら命を絶ってしまうなんてなんて皮肉な話でしょう。しかし、この話がとても暗い話であるからこそ、エンドロールの楽しそうな大通りの様子がいっそう悲しみを呼び起こします。全ての人にすすめられはしないけれど、本当によい作品です。自殺したトーノ自身ではなく、彼の視界を映し出した監督にも、センスの良さを感じました。