1.《ネタバレ》 トレマーズは傑作の1と比べると続編のパワーダウンはいかんともしがたく、どんどんダメ映画になっていくわけですが、しかし期待せずに観た4はびっくり驚きの良作でした。
世界観をガラリと変えて100年以上前にバックトウザ過去、登場人物も変えた事で映画自体も全くの別物になっていて、オーソドックスな西部化物映画としては屈指の出来ではないでしょうか。
例えば、これよりよほど大作の「カウボーイ&エイリアン」なんかの100倍くらいは面白い映画になっています。
この映画のどこがいいかというと、何より基本に忠実なベタベタなストーリーをきっちりやり切っているところにつきます。
基本は大事って事ですね。
細かいギャグのキレもいいですし(「中国では家の中で銃なんか誰も撃たない!」「誰も銃もってないからね」とか)、未来にグラボイズの記録が残ってない事も理由付けがされていますし、1の呪縛を解き放って新しく作り直したこちらは(映画の毛色こそ違いますが)1にも負けないほどの傑作だと思います。
主役の彼は、先祖という設定なわけですが(地下室作るとか言ってますしね)ちょっと芝居(と衣装)を変えると同じ人でもこんなに雰囲気変わるんだな、と思わせてくれます。
BTTF3でたとえばビフあたりがほとんど同じ人なのとは好対照。
シリーズで順位をつけるなら、1>4>>>2>3 というところでしょうか。
1,4は間違いなく他人におすすめできる傑作で、2,3は別に見なくてもいい、というわかりやすい差になっていると思います。
ここの評価を見ると低評価なのですが、内訳をみるとなぜか設定を理解してない人が結構いてその方が低評価をつけているようなので、それを切り離せば平均点はかなり上になる計算ですし。