44.《ネタバレ》 私は、某世紀末救世主伝説を例えに出すことが多いのですが、あの作品を実写化するとしたら本作のように作らねばいかんと思いました。 何といってもあの馬車レースシーンなんですが、どうやって撮影したかと思わされた時点で作り手側の勝利なんでしょうね。 その場面を含め壮大な映像に驚かざるを得ませんでした。1959年当時にこれを鑑賞したとしたらどう感じたんでしょうか。 個人的には政教分離ならぬ映教分離(?)の原則なので、宗教色の強いところは取っ付きにくかったです。 というわけで馬車レース後が尻すぼみな印象。某世紀末救世主伝説が、某カイオウを倒した後も連載引っ張ってから消えるように終わってしまったのと似たような感覚です。 あっ、また下手な例えを出してしまいました(^^; 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-04-04 23:38:11) (良:1票) |
43.《ネタバレ》 ジュダ=ベン・ハーが、復讐を果たすまでの波瀾万丈なさまは、本当に面白かった。ガレー船による海戦も、馬車レースも迫力があり、手に汗を握った。そりゃあ、もう8点を付けるだけの面白さだ。 しかし、この物語はイビツである。ジュダは、復讐を遂げた後に、イエスの磔刑を目にして、その教えに心奪われたように描かれる。物語の主題もおそらくそこにある。だが我々はすでに、騎馬戦の勝利と復讐の成就に感情を移入し、大いに溜飲を下げた直後なのだ。ここから「汝の敵を愛せよ」に涙するには、相当な、それこそ宗教的な説得力がないと難しい。元々キリスト教の素地がない普通の日本人には、もっと、ジュダの考え方を根本から突き崩すような、そういうエピソード、そういった描写が必要だったろう。 イビツと書いたのは、ジュダの復讐の成就までと、その後のイエスの奇跡に涙するまでの物語のバランスの悪さと、彼の心の転換部分の判りずらさだ。しかし考えてみると、これは、聖書における旧約と新約のそれに近いのかもしれない。もしかして、これは、一人の人間の人生を使った、聖書そのものだったのだろうか。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-28 13:18:00) (良:1票) |
42.すごい作品を観た気がした。 圧倒的な壮大感の名作・大作。 3時間半はダテじゃないです。 60年も前にこんな映画が作られていたなんて。 ただ、個人的に求めるヒューマンドラマのベクトルとは違ったか。 あくまで個人の趣向の違いだけど。 あとは長時間に耐えきれるかどうかが問題か。 【愛野弾丸】さん [試写会(字幕)] 8点(2020-07-28 00:37:27) |
41. キリスト教の世界観に基づく一大叙事詩。名画を思わせるゴルゴダの丘、巨大な円形競技場やガレー船海戦、さらに都市国家のセットや大群衆のシーンなど完成度の高いスペクタクル大作。 ルネッサンスの絵画から抜け出たようなC・ヘストンの重厚な演技が見事。そして、神の視点で俯瞰するかのような戦車競走の迫力は映画史に残る名場面だ。 母と妹の病が治る奇跡など宗教的なメッセージを織り込み、キリストの教える愛と赦しを語る。彼の受難も描いているが、キリスト教の布教活動における世界各地の摩擦を考えると、これらのシーンは素直に感動できない。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-14 11:13:18) |
40.西洋戦国時代を背景に信仰心のある人間は神に救われるっておはなし。宗教色が強くて納得できないところは所々あるがアカデミー賞11部門を獲得ってのは並みじゃないし、間違いなく一級品。また、ベンハーの復讐、カタルシス、大戦車競走、業病など感情的にもアクション的にも見所満載に感じた。不朽の名作だろうね。 |
39.時間の長さを全く感じさせない映画でした。古代ローマが共和政から帝政へと移行した頃のお話で、キリストも登場してきます。キリストの描かれ方を見ていると、いかに自己犠牲の精神と行動が人の心に強く響くものなのかを改めて感じさせられます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-10 21:00:14) |
38.宗教色強いけど、これだけのスケールで重厚に描かれたストーリーは必見に値します。映画の歴史に名を残す超有名作品ですから、一度は見ておくべきかと。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2013-08-30 10:40:59) |
37.《ネタバレ》 雌伏のときを経ての復讐劇は、シンプルで感情移入しやすい。 親友から仇敵となった男とのプライドをかけた死闘は見ごたえたっぷり。 メッサラの汚い手を使いながらの見事なヤラれっぷりは、優秀な悪役レスラーのよう。 たかが馬車のレースに大げさなと思っていたけど、すごいド迫力。 カーレースより危険な感じで、撮影は命がけだっただろう。 家族、信義、愛、信仰、死の疫病など、物語の主要な要素がしっかり詰まった歴史大作。 疫病が神の奇跡で治るハッピーエンドは、無宗教の人間にとってはおとぎ話すぎてちょっと興ざめ。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-07-12 23:23:41) |
36.《ネタバレ》 日比谷の映画館で観て来ました。これまでも何度となくビデオやDVDで観た事があるはずなのに、記憶の中に残っているのは闘技場での競馬シーンのみ。今回、映画の途中に10分のブレイクが入りながら約4時間、映画館で観賞してみると、闘技場のシーンよりも映画としてはキリストが中心の映画な気がしました。最終的にキリストの死を経てベンハーの家族がまた一つに戻る事が出来たのもうれしかったです。とはいえ、やっぱり映画館での音響は凄かった。闘技場のシーンも迫力満点だったけど、自分はそれ以上に、キリストが死んだ際の雷鳴シーン、キリストのすごさが表現されているようでした。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-09-01 23:29:56) |
35.《ネタバレ》 久しぶりに何回目かの鑑賞。 やっぱりアメリカの映画産業全盛期の大作はすごい。1:2.76の超横長の70mmパナビジョンで繰り広げられるその映像は圧巻。 CGなしでこのスケール感はすごい。ただ単にセットにお金をかけるだけじゃなく、それを、ちゃんと迫力ある映像としてこの超横長な画面内にしっかりと展開できてこそのものだと思う。 ストーリーは、あらすじだけ聞くと全然見る気も起こらないものだが、映像の迫力と展開で、4時間を一気に見せてしまう。 チャールトン・ヘストンの存在感もすごい。他の役者もすごい。しかし、金のかけ方と、それを生かし切った監督の才能のなせる技だと思う。 それと、こんなに派手なことできる、当時のアメリカ映画界の凄さを感じる。 圧倒的な映像の印象で、見終わった後に、シナリオがどうこうという事を考えさせない。これもまた、娯楽としての映画の一つの形で、その超大作である。 CSハイビジョンでやってたのをテレビで見たのだが、縦横比が大きく横方向の全部を画面に入れるためには縦方向が画面の半分ちょっと超えたくらいにいしかならない。なんかもったいないが、下のスペースに字幕が全部入り、映像内に字幕が入ってこないのがちょっと新鮮だった。 【nobo7】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-07-03 00:08:11) |
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34.今ならおそらくCGで描いてしまうであろう例の有名なレースのシーン、戦車の動きと迫力ある映像、これなんてCGでないからこそ出せる迫力が観る者に迫ってくる。またこの映画は人間ドラマとしてもきちんと描かれている。だからこそ多くの方に楽しんでもらえる映画になっていると言って過言でもない。監督のウィリアム・ワイラーという人は何を撮っても外れが無い。どの映画も今の映画よりも全てにおいて面白く見れる所がこの監督の凄さ、しかもそのジャンルにおいても多彩である。名監督と言う言葉はウィリアム・ワイラー監督の為にあると私は思う。キリスト教徒というテーマにおける難しさを差し引いても娯楽映画として十分に成立しているし、とにかく3時間以上の長さを飽きさせないろ所も素晴らしい。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-18 21:27:57) |
33.ガレー船で4点、戦車レースで4点の計8点といったところです。キリストの話は不要だ思います。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-21 18:32:32) |
32.仇敵の死後もなお憎悪の念に囚われ続けるベン・ハー。その姿を見ているのは辛かった。「主よ、彼らを救いたまえ」の言葉に救われるところは、深く考えさせられる。最後の奇跡には感動したが、若干安っぽい感じのするところが残念。チャールトン・ヘストンは良い男だ。 【おまいつ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-04 16:46:58) |
31.《ネタバレ》 時代を感じさせない圧倒的なスケール感と、重厚かつシンプルで見ごたえ十分なストーリー展開に、ググっとみせられっぱなしでした。全部で四時間ほどあるんですが、三時間くらいまでは完璧で満点です。 ただ、惜しむらくは最後の一時間程が、急にキリスト絡みのオカルト展開になって、キリスト教ではない僕を置いていきます。そんなバカな。安易な。。。とガッカリ。 ハイライトの競馬シーンは半端なく手に汗握れます。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-21 18:35:33) |
30.《ネタバレ》 多分今まで観た中で一番長い映画だが、飽きさせないな。緩急のつけ方が上手い。宗教色が強いため、ロマンスが主テーマとなっていないのも良い。そして、何と言ってもこの壮大感。スクリーンで観たいな。長い製作期間と巨額の製作資金を用意できたワイラー監督だからこそ出来た傑作だろう。どのシーンをとっても慌てて先を急ぐことなく、必ずと言っていいほどロングショットを使っている。むしろ余裕が感じられる。そして、戦車競技シーン。資金が豊富にあったこともあろうが、この迫力は映画史上未だ最高峰のものだろう。アングルの使い方が上手いし、顔のアップばかりでなく、競技場の中に入り込んでの、あるいは真上からの撮影が見事。そして、終盤はかなり宗教色が色濃くなった。最後のカタルシスは、宗教に疎い自分からすれば理解しがたいものだった。しかし、それを差し引いてもこの作品が傑作なのには間違いない。今の時代なら、こんなに製作期間を取ってくれるところはないだろう。そんな昔のハリウッド黄金期を支えたワイラー監督には拍手を送りたい。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-04 09:16:57) |
29.一般的なジャンルには収まりきらない程の内容。おなか一杯です。キリストについても、宗教とは無縁の自分にも受け入れやすいような描き方がされており文句なしです。 【njld】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-04 20:39:04) |
28.《ネタバレ》 ローマ帝国とユダヤの抗争を舞台に描いた長編歴史大作。復讐を中心として一人の男の人生を描いた力強い作品です。実物の約10万人ものエキストラを使っての戦車競争は圧巻の大迫力! 【獅子-平常心】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-06-03 14:59:45) |
27.《ネタバレ》 初めて見たのは何十年も前。ベン・ハーが何で復習の鬼になったんだっけ?と思ったら、あ~“原因は瓦ね!”てな訳で、馬車競技までは興奮しきり、あの撮影何人か死んでんじゃないの?と思わせる位の迫力でした。が・・・その後の宗教的な物語は自分的には余計な感じがした。あくまでも私見ですが、多分この辺は多くの日本人には合わないのでは無いでしょうか?まー全体的には時間が長いわりに退屈することも無くとても興奮して見れました。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-08 19:15:23) |
26.キリスト教のこととかはよく分からないけど、それを抜きにしてもこの映画のスケールにはただ圧倒されるばかり。見所はやはりガレー船と騎馬戦かもしれないが、それをつなぐドラマ部分が丁寧につくられているので、特にダレてしまうところもない。とはいえさすがにちょっと長いなぁ、これ。 【とかげ12号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-22 21:05:34) |
25.ものすごく壮大な映画ですねぇ。。。 「小さい頃観た映画にこんなシーンがあったんだけどなぁ」とか「こんな凄い映像の映画があったけどなんだったっけかなぁ」とか「こういうストーリーの映画で印象深いのがあるんだけど、なんてタイトルだっけ?」って色々な映画のタイトルを思い出せずにいたのが、実は全部この映画のシーンだったという。 もうね、いろんな要素のつまった凄い映画ですわ。 宗教的要素が強いので難しい映画だし、突き抜けるような面白さがあるわけではないんですけど、スケールの大きさはものすごいです。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-20 20:04:38) |