12.2014.06/06 3回目鑑賞。何といってもこれだけの有名俳優を使っての映画はこの時代では未曾有。お陰で見分けが付きやすく解り易いGOOD。これだけの大作を無名の俳優陣では観る方が覚えきれないのでは・・。俳優陣と懐古趣味で+2点。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-07-01 12:43:37) |
11.第2次世界大戦における最大規模の作戦を、その決行前夜からの各国の動きをドキュメンタリータッチで再現した作品。ビッグネームがズラリと顔を揃えたオールスターキャストで上映時間は3時間に迫る長尺。しかし意外なほど派手さは無い。 声高に反戦を訴える訳でもないし、派手な、あるいは感傷的な音楽や演出もありません。アメリカを中心にした連合国の作戦であり、アメリカ映画なので当然アメリカ軍の動きをとらえる時間が長くなっていますが、連合国側、独軍、フランスの市民(戦時中にフランスがその誇りを示した「天井桟敷の人々」の主要キャストが名前を連ねているのが感慨深い)の視点を交えながら、上陸作戦が時系列に沿って局面ごとに淡々と描かれていきます。 本作には特定の主人公や英雄は存在せず、主人公は時に皮肉やユーモアのある言動を交え描かれる人間臭さにあふれた全ての兵士たち。作品の大きなウェイトを占める戦闘シーンの中で、そんな一人一人が愛すべき人間である彼らの命が一発の砲弾や銃撃で次々と失われていく。人々の営みがあった街が破壊されていく。そこからは嫌になるほど戦争の悲惨さが伝わってきます。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-02 00:27:50) |
10.《ネタバレ》 この映画が成功した理由は、ドキュメンタリー・タッチを採用したことでしょう。英米仏独偏ることなく、時間の流れに沿ってそれぞれの動きを客観的に描く。戦争というのがどういうものなのか、その一端を理解するには、それだけで十分なのです。とはいえ、ノルマンディー上陸作戦を題材に選んでいるところをみても、アメリカ主導であることはわかるのですが、そういうことが気にならない配分がなされていると思います。 単なるエピソードの羅列なので、冗長に流れるかと思いますが、見ていてどんどん引き込まれます。まさに「事実は小説よりも奇なり」、単なる事実であっても、戦争という特異な状況下にあっては、十分ドラマチックな場面が続いて目が離せなくなります。これもまた、本作の優秀さを示していると思います。また、大量のエキストラを投入した長回しの戦闘場面は、やはりすばらしいです。 欠点としては、ナレーションなどによる状況説明が全くなく、ある程度第二次世界大戦についての知識が必要とされることでしょうか。そもそもなぜノルマンディー上陸作戦が行われたのか、その理由すら映画中では説明されていません。なお、戦闘場面ばかりでしんどいという意見もあるようですが、これは戦争を描く映画ですから、むしろ戦闘が続くのが当然でしょう。これが戦争というものなのです。 そう、戦争反対を主張するのもいいですが、その前に戦争とはどういうものなのか、それがわかっていなければ話になりません。戦争の現実を知るには、たとえば本作を見るのがよいでしょう。それでこそ戦争の非情さ・悲惨さがわかろうというものです。それでも、現実のものとして実感するのは、現代日本人にはかなり困難なことだとは思いますが。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-18 22:39:59) |
9.《ネタバレ》 妻投稿■戦争映画を見るときの私って、結構戦闘シーンをワクワクしながら見ていて、後でレビューに書くときは「戦争は悲惨」「一人一人に命があるんだよ」というふざけたメッセージを書く悪い癖があるんだけど、この映画でそういう私に気がついてしまった。■この映画でビックラこいたのはラストシーン。てっきり戦争賛美、アメリカ万歳で終わるのかと思いきや、唐突に迷った兵隊と負傷兵が意味もなくだべりだして終わる。このシーンを見たとき、私は「『戦争の悲惨さ』なんていちいち大げさに表現してもらわないと伝わらないのか」と言われた気がした。そう、私たちって、そういうシーンがないから「これは戦争を賛美する映画だ」と言い切ってしまう。考えてみれば銃弾に当たった痛みや死の恐怖なんて、その場にいた当事者にしかわからないんだよね。映画はそういうものを(傲慢に)描こうとしないで、ただ戦場における兵士同士の命のやり取りをひたすら描いたんだと思う。フランス軍の港のシーンで、空から部隊が動くシーンと、兵士一人一人が死に物狂いで命をやり取りするシーンが同時に描かれた場面があって、私はそのシーンを何度も見直した。このシーンが映画が書きたい事のスタンスを現わしていると思う。 【はち-ご=】さん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2010-09-19 22:19:06) |
8.《ネタバレ》 この映画は、第二次世界大戦の一つの作戦をテーマに作られた初めての映画で、実はこの映画以前のハリウッド戦争映画は、意外と製作費をかけた大作がないのです。制作後40年以上たち、その後同じノルマンディー上陸作戦がテーマの「プライベート・ライアン」が作られたりして影が薄くなっていますが、戦争映画の金字塔であることは間違いないでしょう。監督が国別パートで3人(実際にはプロデューサーのザナックもメガホンをとっているので4人)いるのでタッチが異なるところはありますが、各シークエンスがそれぞれ一つの映画にできるほど素晴らしい映像です。街中に降下してしまって全滅する空挺部隊を、教会の屋根に宙づりになったレッド・バトンズの視点で描く「サンメールエグリーズの虐殺」は、この映画でも屈指の名場面です。出演者が多くて各自の登場時間が少ないのですが、かえって大きな歴史事件を目撃しているようで良いのではないでしょうか。当り前のようですが、ドイツ語・フランス語で演技していることは評価できます。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-29 13:27:02) |
7.モノクロは目に優しいので長時間見ていられました。 【亜空間】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-10 22:13:52) |
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6.戦争映画だと、普通は敵味方のどちらか一方の視点に偏ってしまう。しかし本作では米英仏独の四軍全ての動きを追うことで、戦争の悲惨さをしっかりと伝えきっていると思う。 【さそりタイガー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-24 23:00:54) |
5.今ちょうど、学校の世界史の授業で第二次世界大戦時の世界動向について学んでいてその中でも俺が最も興味を持ったのがノルマンディー上陸作戦でした。何年か前にあの「プライベート・ライアン」でその上陸作戦の様子を観ましたが、その戦争があった時代により近い年に製作された本作ではノルマンディー上陸作戦をどのように描いているか非常に興味が沸いて鑑賞しました。 まず、今から半世紀近くも前の作品なのにも関わらず個人的に観ていて全く飽きませんでした。確かに上陸時の描写やその他の戦闘シーンでの迫力は他の方も多く言われていますが、「プライベート・ライアン」の方が圧倒的に上です。しかしその作戦に行き着くまでの流れ、将軍や兵士たちの人物描写も当時にしては非常に秀逸だったと思いました。あの聞き覚えのある主題歌も映画にとても馴染んでいた気もしました。「短く深く」の「プライベート・ライアン」、「長く広く」の「史上最大の作戦」、あの最も長い日のノルマンディーを描いたこの2作を全体的に見比べることによってあの作戦をよく知ることが出来ました。 【エージェント スミス】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-12-13 22:35:50) (良:1票) |
4.『プライベート・ライアン』を見せられてしまった現在の我々には、どうしてもこの映画で描かれるノルマンディー上陸作戦の一部始終が、緊迫感とリアリティ不足に思えてしまうのは仕方がない。でも、戦争映画というより、”20世紀の歴史のある瞬間の再現”というエピック(歴史もの)としては、連合国ードイツ双方の視点をそれなりに公平さをもって捉えているんじゃないでしょうか。それに、海岸線を兵士たちがうじゃうじゃ上陸するのを戦闘機からワンカットで撮ったシーンは、忘れ難い素場らしさ。戦争を賛美も非難もしない、まるでメッセージ性のないスタンスも、「ドラマのなさ」として否定する向きもあるでしょうが、スピルバーグ的あざとさの方こそにヘキエキさせられた者としてはずっと好ましいです。声高に、あるいはセンチメンタルに反戦を訴えるのは簡単だし、どんな戦争であれ肯定するのは論外だけど、この映画のような、一見アメリカを中心とした勝者の自画自賛に見えて、あくまで「再現=記録」に徹しようとするニュートラルさこそが実は難しいのだから。 【やましんの巻】さん 8点(2003-11-13 21:25:16) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 この映画好きですよぉ。↓ポール・アンカはホック岬の崖を上る部隊で最後まで救命具をつけていたあの人です。またカラーライズバージョンは、TVサイズ限定で確かにでています。この映画のパブなんかを観てると、「総フィルム数、○○万フィート(細かい数字失念)」とか書いてあるので、DVDボックスでカットしたシーンなども含めて超長尺の完璧版を出してほしい(^_^;)、ってむりでしょうねぇ・・・。各シーンは、原作にある記述を一生懸命なぞっている感じで、個人的には十分楽しめました。ただこれからみるのならば、当時の戦線の状況等の概略を知った上で、原作(翻訳でも)を先に読むことをお勧めします? 【えすはーと】さん 8点(2003-07-16 00:47:33) |
2.戦争映画を評価するのは難しいが、当時としてはアメリカ・イギリス・フランス・ドイツとちゃんと各国軍の動きを追っていて、それぞれのエピソードを巧みに織り成しているのが良かったと思う。キャストについては今となっては豪華キャストでなくても良いのかもしれないが、当時配収を得ようと考えての事なので仕方ないのかなと思います。ちょっとジョン・ウェインは戴けなかったですが。邦題が気に入らないという事ですが、これはこういう邦題つけたからこそ日本でもあたったんだと思いますよ。 【奥州亭三景】さん 8点(2001-06-27 20:22:12) |
1.邦題が気に入らない。「The Longest Day」というタイトルだからこそ、物語の内容とマッチしている。飛んでくる艦砲からの砲弾の中、大事に隠していたフランス国旗を老人が降りながら、連合軍が上陸してきたことを喜ぶシーンがとても印象的。 【トリサカ】さん 8点(2001-06-14 01:41:02) |