38.《ネタバレ》 暫く前にリメイクの方を観ていたのですが、続編公開に合わせてオリジナルも再見してみました。まあ、やっぱ面白いですよね。とゆーか、今作と『エクソシスト』とかもそーだと思ってるのですが、コレら70年代の名作は根本的にはホラー映画って「ジャンルもの」と言うよりは恐怖要素の入ってる一般映画(⇒また根本的にはどっちかちゅーたらサスペンス)の超高水準作品てコトかと思うのですよね。だって、監督がリチャード・ドナーで主演がグレゴリー・ペックなんですよ?その意味では更に、描写の質とかって言うよりはまた×2、後半の「謎を追う」部分のクオリティ+凝縮度の高さが実に非常に見事だと思うのですよね(⇒何度観ても緻密な脚本だな~と)。その意味では、まま普遍性を備えた(ホラー的)作品だ…とも思うのですが、惜しむらくは結構広範に「ネタがバレて」しまってるから⇒結果として(今今に初見だよ!って方だと)心地好い驚きを持って観れない…とゆーコトもあるのかな~と思ったりはしますかね。 ただ、とは言え、私が今作に見出している「恐怖」の要素・根源とゆーのも、またある種非常に普遍的なモノではあるのですよね。色々観てきて思うコトは、やっぱ自分の子供とか親とか、そーいう絶対的な存在が(翻って)絶対的な悪であったとしたら、それって相当に怖い・恐ろしいと思うのですよ(⇒否、ある種「怖すぎる」とさえ)。また×3根本的には今作って「実は本当の子じゃない」ってヤツではあるのですが、前述どおりコレが本当に実子だったのなら(マジで)恐ろしすぎる・惨すぎる…とゆーコトなのかな~と思ったりもしますよね。その観点からは、当然私にもネタはバレてしまってるのですが、ソコをそーじゃない or もしコレが本当の我が子だったら…という別視点を持てるのならば、今今に至っても・諸々の描写にもまた別の意味&味わいが出てくるってコトもあるかとは思うのですよね(⇒言わずもがなオーラスだとか)。その辺は、やはりホラーの歴史に残る名作=人の世における「真の恐怖」を描いた映画である、と言っても好いポイントかな~と思いますかね(チョイ大袈裟ですかね)。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-04-02 23:16:05) |
37.《ネタバレ》 記憶に残る西川のりおのギャグ、今でもレジでの「666円です」に「オッ」反応してしまう本作ですが、この歳にして初見となりました。神と悪魔、母親が犬というところに違和感あるものの、格調高くドライでゴシックな雰囲気漂うホラーにダミアン君とグレゴリー・ペックが見事にマッチしており魅入ってしまいました。とりわけ最後の狂気と正気の狭間にあるグレゴリー・ペック絶品演技は流石名優。どうして棺が3つじゃないのだろうと思った途端のラストショットはポランスキー作品のようで本作一番の恐ろしさでありました。傑作です。 |
36.ホラー映画の名作。怖いだけではなく、様式美も兼ね備えた格調高きオカルトホラーの金字塔。6が三つ揃ったこの日にめでたく投稿、今から久しぶりに鑑賞します。オーメン(笑)。 【タケノコ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2016-06-06 21:09:00) |
35.よりによって妻子が実家に泊まり誰もいないひとりぼっちの夜に、この有名過ぎるホラー映画を観なければならなかった一週間レンタルの最終日。 ホラー映画に限ってはまだまだ“ビギナー”なので、どうなることかとビクビクしながら観すすめたが、流石はホラーというジャンルを超えた「名作」の呼び名に相応しく、“しっかり”と面白かった。 “恐ろしい”映画であることは言わずもがなだが、描き出される物語をどう「解釈」するかによって、この映画の“恐ろしさ”は大いに様変わりすると思う。 映画が伝える雰囲気のまま、悪魔の申し子“ダミアン”の禍々しさに恐怖することも勿論正しかろう。 一方で僕は、この映画が伝える「恐怖」のもう一つの側面に震えた。 それは即ち、この映画において、ダミアンは「実は何もしていない」という事実だ。 描き出される“おぞましさ”の殆どは、彼を崇める悪魔崇拝者の言動によるものであり、主人公のグレゴリー・ペックらを襲う恐怖の正体も、神にしろ悪魔にしろ狂信者たちの煽動によって導かれたものに過ぎないのではないかということ。 ラストの顛末に明らかなように、端から見れば、主人公の姿は完全に気が狂った父親にしか見えず、この映画が描く本当の恐怖は、「悪魔」の存在などではなく、人間が元来持っている不安定さとそれに伴う危うさそのものであることに気付かされる。 ジェリー・ゴールドスミスの荘厳な調べに誘われて、深く暗い「恐怖」というエンターテイメントを堪能した夜だった。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-12-05 00:04:44) (良:2票) |
34.《ネタバレ》 宗教、悪魔、憑き物が大好物なのでやめられません。 心霊物だと日本人なので恐くて夜、鏡の端とか見れなくなりますが 日本人なので割と冷静に楽しめるし説得力もある、というか。 ジェリーゴールドスミスはやっぱり好きですし。 もう一回ちゃんとお金かけてリメイクして欲しい。 【Pecco】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-02-01 21:56:21) |
33.《ネタバレ》 おお、今観てもやっぱり怖かった。シッターが首を飛び吊るシーンと、神父が絶命するまでの公園の不吉な描写、風がびょうびょうと吹きだして葉が舞い散り、黒い雲が迫る。ここはワタシにとっての二大最恐場面で、しっかりトラウマ化しました。加えて音楽、この不安をかきたてる陰鬱な合唱が雨あられのように頭から降りそそぎ、写真に写し出された凶兆には人智を超えた禍々しい力を感じ、よくわかんないけどキリスト教ってこわいよう~と子供心に刻んだものでした。 【tottoko】さん [地上波(字幕)] 8点(2013-01-26 16:20:49) (良:1票) |
32.これはホラー映画ではなく、オカルト映画である、とあえて言い切ってしまおう。怖がらせるなんてことを狙っているわけではない、オカルトの雰囲気を存分に出しつつ、その人智を越えた恐ろしさを体感させる映画なのである。音楽の素晴らしさは言わずもがな。その聖書に裏打ちされたアイディアと、子供に悪魔をやつすという発想。犬という小道具も効いており、短いながらもものすごいインパクトの見せ場をタイミングよく挟む。謙抑的かつ上質なオカルト映画だ。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-26 23:07:32) |
31.《ネタバレ》 この映画は、ホラーとして紹介されることが多いですが、実際はサスペンス映画だと思います。「人の死」を印象深い映像として表現しているので、ホラー的要素が多いのも事実ですが...。 悪魔の子・ダミアンが、様々な恐怖や事件・事故を生み出すのではありません。 反対に、事件や事故による恐怖体験が、悪魔という妄想を生み出してしまう、つまり結果から原因を作り出してしまう人間の弱さや矛盾を突き、それから生じる悲劇を描きたかったのだと思います。 このオーメン第1作の優れたところは、ダミアンが原因なのか結果なのか、どちらにでもとることができるように演出されている点ではないでしょうか。 いずれにしても、美しい映像と実力派の名キャスト、素晴らしい音楽の揃った名作です。 |
30.《ネタバレ》 何を観てるの?とカミさんに聞かれ、サスペンス映画と答えてしまった。ホラーというよりはそっちのほうがしっくり来るかなー。昨今の残虐スプラッタで血ィがドバドバ噴出し、マクドナルドのパティより安そうな肉のダイレクトな演出よりも、先頭打者である乳母の首吊りの方が印象的で恐怖を感じたし、キャシーのダイビングも着水(着車)時の飛沫が少なくて高得点。派手なものを子供騙しと感じる年齢なので、この抑えた恐怖は大変感動したし、全編に渡って美しい表現と映像が印象的。にしても音楽のジェリー・ゴールドスミスの苦悩が伺える作品でした。生みの苦しみが作品にダイレクトに表れてますねえ。素晴らしい音楽に+1点。単純に美しく、怖く、そして面白かった。 【DeVante】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-28 05:36:28) |
29.いやー、怖い。美しいテーマ曲が流れる導入から不気味で静かな前半を経て、怒涛の後半に至る展開が良いです。音楽の効果も素晴らしい。確かに名作。 【いわぞー】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-19 04:30:51) |
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28.《ネタバレ》 子供の頃強烈な印象を受けた映画でした。 本当の悪魔って、人間に災いをもたらすために 精神を破壊したり事故を起こすのかもしれない。 それはクリーチャーに追われるよりも身近に起こりうる恐怖です。 もし幼児の心のまま悪魔の力を持った者が、私に対して 「この人嫌い」と思われたら…こうなるのかな、と思うと背筋が寒くなる。 ある意味西洋における祟り映画のハシリかな? 【なな9】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-07-31 02:27:38) |
27.音楽の素晴らしさがこの映画の価値を何倍にも高めていると思う。 【Junker】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-02-08 22:13:55) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 「信じられる事柄以外は除外する」という方針の勝利と思う。ダミアンは超常現象も起こさなければ、乳母も魔術を使うこともなくただ「ドアを開ける」とか「肉弾戦で闘う」というひたすら人間的な活躍に終始する。悪魔崇拝していたと思われる神父たちの儀式場面など全く見せないところも洗練されている。それらは観客の想像力に任されている。 世の中には時々信じられない悲惨な事件が起きるが、通常人々はことが済んだあとで新聞の活字や、TVのニュースキャスターの口からその事を知るだけだ。たとえば「オーメン」のストーリーが実際の事件だったとしたら、「駐英アメリカ大使は妻子を伴ってイギリスにやってきた。妻のキャサリンは慣れない土地で育児ノイローゼになり、自宅で偶然の事故にあったことにより、錯乱して病院の窓から飛び降り自殺。妻の死にショックを受けた大使は精神に異常を来たし、妄想を抱いて子供を殺そうとしたが駆けつけた警察に射殺された」という3行記事に成り得る。これに対する普通の感想は、「まあー、なんて悲惨な事件でしょう。エリートなのにそんな妄想を抱くなんていったいどうしたことでしょう。」というものだ。その3行記事をある方向に膨らませて肉付けし、「もしかするとその3行記事の内幕はこういうことだったかもしれませんよー」というのがこの映画で、観客は「暴露話」を見ているような錯覚に陥るのであった。巧みである。 また、「死」の場面の挿入の仕方もうまい。「これ撮るの大変だったんだよ、うまく撮れたよなー。せめてここも入れちゃえ」という気持ちをあくまで抑えたみごとな編集。低予算とは思えない丁寧な作風である。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-09 11:59:56) |
25.初めて観た時の感想は…すんげー怖かった。ですが、数十年ぶりに観たら…外交官な山崎努・紳士的な山崎努・大柄な山崎努・英語を喋る山崎努・金髪美人とキスする山崎努・犬に脅える山崎努・腕を怪我する山崎努………山崎努のオンパレードと思い込んだが最後、どのショットも山崎努氏に見えてしまい…そう思うと腹の底がこそばゆく…鑑賞どころではなかったです。ごめんなさい。点数は、過去の記憶からつけときます。 【日雀】さん 8点(2004-07-07 17:19:54) (笑:4票) |
【gyu_yan】さん 8点(2004-05-07 20:38:36) |
23.いやぁ、名シーンが実に多い!!ある意味芸術的とも言える死に方が目に焼きついて離れない。映像と共に音楽が盛り上げてくれます。今見ても全然古くない。そして、ダミアンは怖いです。 |
22.怖い。ダミアンの顔も怖い。グレゴリー・ペックの追い詰められたときの演技はよかったね。殺され方もなかなかのものだった。ただ首が切られれ殺されるところはちとビビった。ラストのダミアン少年が振り向いて笑うとこなんか怖すぎ。 |
21.あのテーマ音楽はいつまでも耳に残ります。アメリカ映画なんだけどなんとなくヨーロッパの雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?ホラーではなくオカルトという名前が相応しい佳作。 【わーる】さん 8点(2004-01-20 18:40:49) |
20.ほかの方も書いてますが、串刺しや首切りよりも奥さんを病院から突き落とした(?)あの女の病室での顔がいちばん怖かった!「エクソシスト」と並ぶ私のトラウマ映画です。 【あおみじゅん】さん 8点(2003-12-11 16:18:53) |
19.本編以上に、公開当時ラジオでOAされた故淀川長治先生の解説が恐ろしかった一篇。子供の頃には報道カメラマンの首が飛ぶ、神父が避雷針で串刺しになる等、物理的な怖さの方に目が行きがちだったのだが、オトナになって見返すたびに別の怖さが頭をもたげて来た。わが子の出生に疑問を持つ父親と、家族の周囲で次々に起こる奇怪な死。どこから見つけて来たのやら、沈んだ灰色の瞳が印象的なダミアン役の子役が恐ろしさに迫力を添える。筋運びの単純さが時代と共に色褪せて行くことは否定できないし、惨殺シーンの連発が残念ながら作品の品格を下げてしまった感はあるが、いずれにしてもこの作品が70年代オカルト・ブームの中核をなす作品であることは間違いない。息子の正体を探り当てる瞬間に至るまでの息詰まるサスペンスは、名匠リチャード・ドナーの面目躍如といったところ。なかなか楽しめる作品ではある。 【anemone】さん 8点(2003-12-03 22:48:19) |