2.《ネタバレ》 如何にもヴィスコンティが取り上げたくなるようなテーマなんですが、シンプルな材料をじっくりと作り上げています。
個人的にはモノクロよりカラーで観たかったです。
クラウディア・カルディナーレはカラーで観たほうが絶対美しく映ります。
姉と弟の禁断の愛、それを受け入れてまで妻を待つ夫の心境。私はどうも感情移入できませんでした。
ラストシーン、弟の死を知らなくてもヒロインが涙を流していたのは、もう察知していたからなんでしょうね。
自分が言語で理解できればと思うほど、字幕スーパー、すなわち会話劇が長かったです。
きっと字幕だけでは理解できない部分が多かったのではないかと思います。
本のタイトルに関してもあれでは唐突すぎますからね。
でも面白い作品でした。
ヴィスコンティの中でも上位に入るかと思います。