12.《ネタバレ》 かつて10代の服役中に2度レイプされたという福田和子、とその後の事件をBaseにしているようですがストーリーなど、特に正子の性格を違ったものにして強盗の部分をなくしているようです。逃げる心理にはこういうのも働くのだろうなあといろいろ考えてしまいますが、なんといっても役者さんたち全員に圧倒され、久々にいい映画を見させていただきましたと思うばかりです。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-06 11:07:34) (良:1票) |
11.久しぶりに映画らしい映画を観ました。主演女優がすばらしいです。トヨエツは、温泉卓球(サッポロビールの名作CM)だけかと思ったら、この映画ではなかなかいい味だしているなぁと思いました。終盤の狐面の踊りが、なぜかほんのちょっぴり官能的でした。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-13 07:37:53) |
10.《ネタバレ》 面白かったー。久々に面白い映画見れて良かったです。藤山直美さん格好よすぎ。私もレイプされたらああ言いたい、とっとけ!って。トヨエツも無駄にかっこいいし、大楠さんもよかったですし佐藤浩市もいいし(あの約束のセリフは漫画ネタなのかな?あのシーンで不覚にも泣きました)岸部さんもよかった。 しかし一番すごいのはN○Kだ。何がって朝ドラのキャスト!わざとなの?知っててやったの?だとしたらこええよー。(すみません、大分昔の感想です) ところで、冒頭に妹を殺した主人公が震災に会い、「うちのばちや、ばちがあたったんや~!」と叫ぶシーンがあるのですが、村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』と同じことを言っているんですよね~。偶然の一致?いえいえ、時代を背負う人々に往々にして起こりうる必然の一致でしょう。 最後のほうのお祭り中の踊る狐のお面を被った子どもの撮り方を見て、この監督は本物だと思いました。『闇の子供たち』をこの方が撮ったのはとてもよいことだったと思っています。 【towa】さん [地上波(邦画)] 8点(2009-07-19 16:50:49) (良:1票) |
9.きれいな映像はほとんど皆無、汚くってみっともなくて、泥臭さの漂ってくるような映画。嘔吐の場面が四回もある(笑)。でもたまにはこんなとことんかっこ悪い映画があっていいと思う。映画に限らず、多くのドラマというものは、苦悩や悲劇ですらかっこいい。主人公たちが辛い思いをしていても、それなりに格好がついている。だけど、現実にはそんなええかっこばかりでは生きていけないもの。辛いことがあれば酒飲んでゲロを吐くこともある。地面を這いずってでも生きていくことにしがみつく、なりふりかまわない強さ。主人公は劣等感の塊ではあっても、ネガティヴになってくよくよ悩むことはない。嫌なことがあれば大声で泣きわめき、とりあえず忘れて全力で逃げる。彼女の常に前に進む姿があるからこそ、この深刻な物語が暗いトーンに支配されることはない。彼女の身体の奧から湧いてくるようなエネルギーには爽快感すら覚えた。「どんなに滑稽でもいい。とにかく生きろ!」――監督の力強い応援の声が聞こえてくるかのようだ。快作。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-14 11:10:07) |
8.これ、良いです。役者が何と言っても良いです。特に藤山直美、凄い。さすがは名優、藤山寛美の娘だけのことはあると思える。本当に素晴らしい演技しています。そんな藤山直美という女優の魅力を十分に引き出した阪本順治監督の手腕もお見事です。個人的には「どついたるねん」と同じぐらい好きな作品です。この年のキネマ旬報での日本映画部門第1位も納得の出来栄え、単なるサスペンスとしてでなく、社会派の映画としても見応え十分の力作だと思います。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-03 22:32:14) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 生き方が、人生に対峙する姿勢が、「顔」を創るという例を示した映画かな。創られた「顔」が、今度はその人の人生を規定する。「吉村正子」は引きこもっていた自分の小さな殻(島)から、自転車でも、泳いででも抜け出すことはできなかった・・・。ま、とにかく役者藤山直美の絶妙な演技、女優大楠道代の洒脱な仕草に酔いしれることができました。ただ、贅沢なキャストたちの演技のデパートの中で、豊悦はあんなんでいいのだろうかと心配してしまいました。 【karik】さん 8点(2004-09-26 23:04:41) |
|
6.俳優・演技10点、物語6点で平均でこの点にさせてもらいます。藤山直美の演技は本当にすごい。「自転車で転んで顔と一緒に体もうってこの体になった」「さらばじゃ」には笑った。 【孤島の鬼】さん 8点(2004-02-29 18:55:01) |
5.これ私好きです。気取りのないべったべたの邦画。ヒロイン役の藤山直美というど太い柱が、最後海を泳ぐシーンまで力を失わず出演者を引っ張り、私を魅了した。夢も何にもない結末だし、阪神大震災のシーンもあったり、暗い映画のはずなのに暗く感じない。この脚本完全に藤山直美を頭において書いたんだろうな。彼女以外に誰もできない。すんごい女優だ。脇では、牧瀬里穂がどのドラマや映画より一番良かった。清純で売ってたと思ったらこんなハスッパ姉ちゃんもできるのか。変わり映えしないトヨエツに勝っていた。 【のはら】さん 8点(2004-01-14 20:30:54) (良:1票) |
4.「友達っておらなあかんの?」というセリフにこの主人公の全てが盛り込まれてました。無気力だった彼女が妹の殺害を期に、皮肉にも一生懸命に逃げて生きたいと思う。特別泣けるシーンは無いんですが、全編印象に残りました。滑稽で哀しくてそして勇気が沸いてくる映画でした。藤山直美の地でいくかのような自然な演技。もう、彼女無しではこの作品はありえないでしょう。お見事!! 【さかQ】さん 8点(2002-04-18 02:36:43) |
3.久しぶりに観た邦画でした.そして藤山直美を目の当たりにして、圧倒されました.この映画に出てくる女達は手探りしながらも、皆しっかりと地に足をつけて生きている.対して、男達のぺらぺらとひしゃげたような影の薄さ.その対比に阪本監督の息遣いも感じられて、嬉しかったです. 【シャリファ】さん 8点(2001-10-01 23:19:24) |
2.テーマが暗いにもかかわらず明るい印象を残す藤山直美の名演技。そして、関西弁圏から九州弁圏への逃亡劇における登場人物の訛が耳に心地よい。方言で語られる映画が好きです。 【山岳蘭人】さん 8点(2001-07-08 11:07:17) |
1.妹殺しという重いテーマの中、ブスでネクラで冴えない中年女が、その逃亡生活での様々な人間との出会いをとおして、本当(真実)の自分というものを探し求めるというストーリーをコミカルに描く。阪本順治監督は藤山直美という天才を得て、いつにも増して力の入れようが違う。さらにバラエティに富んだ豪華キャストの個々の役柄も的を得ている。それにしても女って一度腹をくくると、凄い!コワイ!そして、したたか!だという事を改めて思い知らされた。 【ドラえもん】さん 8点(2000-11-04 17:45:06) |