1.《ネタバレ》 話は父子の葛藤を中心とした家族愛を描いた映画なのだが、テーマが70年代~現在の中国となると話は凄く緊張感に包まれる。映画のスタートは文化大革命の真っ只中これより30年は中国激動の時代。政治、経済、文化と紆余曲折し、この潮流を伝えるだけでも映画の大半を費やすぐらいの重い時代である。しかし場所を北京、舞台を古き集団居住システム胡同、父親を画家とすることでこの難解な時代をコンパクトに表現することに成功していた。本当に難しい時代を巧く工夫して観客にストレス無く伝えることに成功していました。非常に良い映画でした。