2.《ネタバレ》 オープニングで監督の名前を見てどこかで聞いたことあるなと思って調べたら、あのコスタ・ガヴラス監督の娘さんだったんですね。父親譲りの硬派なテーマをドラマとして上手く纏め上げる手腕には今後も期待したいですね。
この作品についても、70年代の左翼運動(フランスというよりはチリやスペインが主ですが)やフェミニズム運動なんかを子供の視点で描いていてとても興味深く観賞することができました。特に、こちらが今の感覚で当時の左翼活動などに対して感じる疑問を主人公のアンナがそのまま親や活動家達にぶつけてくれるのでそのやり取りが面白かったです。
ストーリー的には、チリのアジェンデ政権とアンナ一家の動きがリンクしている感じで進んでいて、アジェンデの最後のメッセージが流れる中で父親が佇む姿を映すラストは非常に印象的でした。