【TERU】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2023-07-02 11:21:30) |
30.ありえない設定ですが、決して特殊効果のSF映画ではありません。時間や老い、人との出会いがテーマです。この映画は、「今ここでこの瞬間を生きる」ことの大切さを語りかけています 【amicky】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-03-26 11:01:54) (良:1票) |
29.え?これフィンチャーなの?ってくらい丸くなったねフィンチャー。 F・スコット・フィッツジェラルドの短編の映画化で1991年から転がり続けてきた企画をデヴィッド・フィンチャーが手掛けた作品。 「ゾディアック」あたりからちょっと丸みが出てきたかなーなんて思ってたけど、「セブン」の頃を思うと鋭さは無くなったけど落ち着きというか、作品に余裕が出て来たと思う。 以前は短時間にありったけの情報をブッ込む感じだったけど、今は少し長くして情報を飲み込みやすくしたというか。 この映画は彼の作品の中でもっとも優しい部類には入るだろうね。 生まれた瞬間から80歳の老体。見た目こそ老いた姿だが、肉体年齢は赤ん坊そのもの。 年月が経つにつれて彼は若返り、普通の人間が歳を重ねるように生をまっとうしていく。 ブラッド・ピッドのメイクは、本当に老人から若者の姿にうつり変わっていくようだ。 見た目は「幼いが故に言葉をまだ覚えていない子供」、実際は・・・そんな主人公の最期は切ない。 ただ、元々が短編だからこの映画はちょっと長すぎてダレを感じてしまった。もう少し短くて密度があればもっと面白かったと思う。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-07 21:42:16) |
28.老人として生まれ、だんだん若返っていく男。この設定からどんな面白いドラマが生まれるのだろう、なんて期待しちゃうと肩透かし。普通に考えりゃ、彼の存在は“奇跡”として大騒ぎになってマスコミが殺到して…となるところだけれど、そういう方面への展開は一切ナシ。この謎めいた運命は、当たり前のように受け入れられていて、ただただ、彼が人生において経験する出会いと別れが綴られていく。製作者の関心も、何だか、「世界の様々な場所、20世紀の様々な時代での、様々な出会いと別れ」を描くことにのみ向っていて、「主人公が若返る」という企画に乗っかって好きに映画作っちゃいました、みたいな感じがするのですが。だもんで、何かまとまったドラマの流れをここに見ようとすれば、その面では弱い作品かも知れません。若返るベンジャミンと対比して自分の老いを感じる女性、なんていうのも、やや平凡な発想(歳くったら、誰だって気にしてるんだよ! 誰だって折り合いつけてんだよ!)。しかしこの映画、ひとつの作品の中で、これほどまでに様々な「場所」「時代」という舞台が描かれ、しかもそのひとつひとつが実に丁寧に描かれていること、これには本当に圧倒されます。ドラマを語るためにそれぞれの場面があると言うより、印象深い場面場面の積み重ねがまずあり、映画がいつまでも続けばいいという想いがあり、しかし時間の進行とともに、人生が、そして映画の終わりが近づいてくる、というところにやるせないドラマが生まれる……。あと、「主人公が若返る」というイマイチ煮え切らない設定が、最後どこに行きつくのかと思ったら、そりゃまあ主人公の寿命が近づくにつれ子供になっていく訳ですけれども、これ、まるで毛色の違う映画ですが『まあだだよ』の百閒先生(ラストシーン!)を想起させて、これまた感慨深いものがありました。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-02 23:31:43) |
27.人生は、いつ終わるか誰にも分からず、故に果てしないからこそ、希望に溢れ、素晴らしいのだと思う。 老いた状態で生まれ落ち、次第に若返っていくという男の数奇な人生は、同時に明確な“終わり”を常に意識し、感じ続けなければならない過酷過ぎる人生だったと思う。 その過酷さが、イコール悲劇では決してないのだけれど、彼が携えるどこまでいっても拭いきれない「悲哀」に胸が詰まり、その彼を愛した女の人生に涙腺が緩んだ。 とても長い映画ではあるが、その尺の長さは、主人公の人生を生い立ちから描く上で必要なもので、終盤になるほど序盤の一つ一つの描写がとても効果的に効いてくる。 ついには、映画の終わりと共に、主人公の人生が潰えてしまうという必然すらも、悲しくなってくる。 皺だらけの老人から、どんどん若返り美しくなっていくブラッド・ピットの様は、ファンの女性にはたまらなかっただろうし、演技の質もとても高かった。 ただ個人的にもっとインパクトが大きかったのは、ケイト・ブランシェットの女優としての美しさと巧さ。 可憐な10代の少女を演じたかと思えば、死を間近にする老婆に転じる。圧倒的なその“女優力”は、もはや「現役最高女優」と言って過言でないだろう。 この映画は、決して短絡的に、面白かった、悲しかった、楽しかったとは言えない。 様々な感情が常に混ざり合って展開し、誰にも平等に存在する「死」へと向かっていく映画だ。 それは、決して悲劇的な意味ではなくて、その揺るがない部分こそ人生の面白さであり、素晴らしさであろう。 そういうことを、とても奇妙な一生を送った男と、その男を愛した女の「人生」の中で、ユニークに、しっかりと描いた作品だと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-12 23:15:22) (良:2票) |
26.《ネタバレ》 年を取るごとに若返っていくという数奇な人生を送った一人の男の孤独感を切々と描いたヒューマンドラマ。とても面白い設定だと思います。自分は若返っていくのに出会った多くの人がみな老いて世を去っていく悲しみはベンジャミンにしかわからないものでしょう。年を取ると老いて死ぬのが私たちなんです。考えさせられますね。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-12 23:38:55) |
25.映画のラストで制作会社のロゴが出るけれど、ワーナーのロゴでグワっと感動してしまった。ロゴで感動するって始めてじゃないかな。映画を見る前は主人公の人生が「数奇な人生」なんだろうと思っていたけれど、最後まで見ると誰もが「数奇な人生」を過ごすものなのかなと思った。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-01-10 14:41:57) |
24.この映画のテーマは"人の死"であることに、見終わってから気付いた。 ベンジャミンの周りの人々はみな老いて死んでいく。何故って?それは人間だから。そんな普遍的かつ語りづらいテーマを、ファンタジーというオブラートに包んで上手く表現したなぁ…という感じ。 デビッド・フィンチャーは、鬼才と称されるだけあって、今までは理解し難い映画ばかり作ってきたのだと思う。(全て見てきたわけではないので断言はできないが) が、この作品はフィンチャー作品の中ではとても理解しやすく、万人受けする作品に仕上がっている。 3時間弱という上映時間を長く感じさせない演出も、流石といったところ。 男女の愛であったり、家族愛であったり、"老い"であったり…と、この映画に散りばめられたテーマは多い。誰もが、どこかで共感できる部分を見つけられるだろうし、見終わった後には、それぞれ自分が見つけたテーマについて考えさせられると思う。 特殊メイクで老人になったブラピが見えるのも、この映画の話題性の一つかも。 是非、3時間彼と一緒に、1人の男の人生の軌跡を辿ってみて欲しい。 【Sugarbetter】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-27 16:21:47) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 最新の技術で若さを身に纏った主演二人は、息を飲むほどの美しさでした。 きちっとした一貫性のあるシナリオではなく、脈略もない話もあるが、ゆったりとした気分で楽しむには十分な作品です。 とにかく映像の綺麗さは素晴らしい。 ヘンテコ過ぎる人生だけど、娘に当てた手紙の内容は、人生の根っこの部分を掴んでいるなという感じがします。 【タックスマン4】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-01-25 00:52:46) |
22.《ネタバレ》 とても切ない映画でした。 だんだん若返っていくというのは、周囲からすればとても羨ましいことのように思えるが、実は一番辛いことだと思った。 何よりも、小さい頃から人の死を何度も見届けなきゃならないのが観ていて辛かった。 ベンジャミンの育ての親である母が亡くなった葬式のシーンでは、あれだけ母と共に過ごしてきたのにも関わらず、葬式では一切泣いていなかったのが印象的でした。 特に盛り上がるようなシーンはないですが、純粋に観てよかったと思える作品でした。 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-08 20:38:26) |
|
21.序盤で察知した3っつのマイナス要件、【1.ブラッド・ピットが 「ブラピ」 でなかった/ 2.監督の不可解な自制/ 3.非連続的なキャラクター付けの予感 】 を今作が改善していくのか否かが、ボクの鑑賞テーマとなりました。 ■そして、序盤早々に激しく心を動かされた 【「逆行する大時計」 による 芳醇なる映像世界】が、 ラストの8分において、怒涛のように押し寄せてくる快感に身をまかせる鑑賞となったのです。 完成版はこちらまで、ネタバレ注意。 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-95.html 【マーク・レスター】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-08 11:28:01) |
20.切なくも温かい、そんな印象です。技術的な面では、40代半ばのブラピがちゃんと青年に見えた。お見事。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-14 21:49:53) |
19.で、どうしたの?って思わせながらも、後からじんわり効いてくる。久しぶりにそんな映画でした。若い人には、無理かもしれません。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-27 23:53:20) |
18.脚本が素晴らしい。ありえないことなんだけど、感情移入して観てしまう。感動した。 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-01-20 02:28:41) |
17.《ネタバレ》 多くの教訓と暗示に満ちた作品です。老いて行くことは、もしかすると幼くなることとにているのかもしれません。哲学をもった映画でした。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-26 03:17:36) |
16.《ネタバレ》 回想録で、変わった人生を綴っていく、ブラピ版「フォレストガンプ」といった感じか。アカデミーにノミネートされたのも分かる。面白いもの。ただ、ベンジャミンの孤独をもう少し描写して欲しかった気もする。彼の娘が生まれ、「運命」から逃げるようになった時、何が辛くて逃げたのか。周囲はいい人ばっかりじゃん。せっかくの特殊な設定なのだから、すっごい孤独な天才とか、嫌われ者の老人とか出てきて、似たような境遇の友だちの出会いと別れがあれば、人生について、もっと色んなことを描けたのでは、とも思う。ブラピファンにはこの映画は切なくて堪らなかったんじゃない?こんなに長い話、最後まで見せる監督の力技は凄いね。でも最後の嵐は必要だったのかな? 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-10-10 22:03:30) |
15.《ネタバレ》 予想していたとはいえ、かなりせつない映画だったなぁー 序盤中盤は成長映画としても面白いんだけど、最後は結局死ぬわけで・・ 普通に成長する人と逆に成長する人との差がどうしてもあるから、 そこはせつない感じで描かれてた。 人生は大事なんだぞ!っていうメッセージもあるんでしょう |
14.《ネタバレ》 普通に面白かったですが、普通でした。 どんどん若返っていく人間がどんな一生を送るのか?どんな結末に至るのか?ってのが興味心身で色々と予想したりしましたが、ぶっちゃけ自分の予想の方が面白くなるんじゃ?みたいな…おこがましいゾ!スイマセンでした!! 【六爺】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-02 01:28:08) |
13.3時間近い長尺に、「ちょっと退屈だな…」と思いながら鑑賞していたが、エンドロールでは自然に涙が零れていた。人は平凡でありきたりで少しばかり数奇な「自分だけの人生」を生きているのだ。そんな「当たり前」が声高にではなく、そっと寄り添うように語られており、静かに心を震わせる。いい映画でした。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-22 08:03:15) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 印象に残ったのは、深夜のバレエ教室で鏡に写る自分たちの姿をじっと見る場面。 ベンジャミンとデイジーが何年か一緒に暮らし、人生の中でわずかな時間年齢が近くなった40代の二人の姿をいつまでも覚えていたいと思ったのでしょう。 このまま二人で年を重ねるのではなく、年が離れていくのが分かっている上で、でも今だけはただ一緒にいたいという気持ちが切ない。 何年か旅をしてきて若くなったベンジャミンが、年をとったデイジーの着替える姿を見る姿に時間の残酷さを感じた。 あり得ない設定だが、感情移入してしまうとたまらなく切ない。 もし若返るのがデイジーで、年を取るのがベンジャミンだったらどこまで感情移入できただろう。とふと考えてしまった。 私が見た映画館では、年配の方が多かった。 この映画に感じ入るのは、ある程度人生経験を積んだ大人の方ではないでしょうか。 【かずろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-22 00:39:56) |