アキレスと亀のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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アキレスと亀

[アキレストカメ]
Achilles and the Tortoise
2008年上映時間:119分
平均点:6.52 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-09-20)
ドラマコメディ
新規登録(2008-09-02)【ボビー】さん
タイトル情報更新(2017-09-01)【イニシャルK】さん
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監督北野武
キャストビートたけし(男優)倉持真知寿(中年時代)
樋口可南子(女優)幸子(中年時代)
柳憂怜(男優)倉持真知寿(青年時代)
麻生久美子(女優)幸子(青年時代)
中尾彬(男優)倉持利助
伊武雅刀(男優)菊田昭雄
大杉漣(男優)倉持富輔
大森南朋(男優)画商(菊田の息子)
筒井真理子(女優)倉持春
徳永えり(女優)倉持マリ
仁科貴(男優)高輪
寺島進(男優)トイレのヤクザ
六平直政(男優)新聞屋の親父
ふせえり(女優)商店街の女性
大林丈史(男優)絵好きの社長
不破万作(男優)軽トラを押す百姓
大竹まこと(男優)おでん屋の親父
アル北郷(男優)板垣
風祭ゆき(女優)スナックのママ
諏訪太朗(男優)山下清風の男の父親
ボビー・オロゴン(男優)黒人ボクサー
三又又三(男優)又三
森下能幸(男優)
竹嶋康成(男優)
ガンビーノ小林(男優)
芦川誠(男優)
ビートきよし(男優)工事現場のおやじ
國本鍾建(男優)
宇野祥平(男優)
玄田哲章
脚本北野武
音楽梶浦由記
オフィス北野(音楽製作)
作詞ジャン・ルノワール「聞かせてよあまい言葉」
佐伯孝夫「聞かせてよあまい言葉」(訳詞)
作曲ジャン・ルノワール「聞かせてよあまい言葉」
撮影柳島克己
製作バンダイビジュアル(「アキレスと亀」製作委員会)
テレビ朝日(「アキレスと亀」製作委員会)
東京テアトル(「アキレスと亀」製作委員会)
WOWOW(「アキレスと亀」製作委員会)
オフィス北野(「アキレスと亀」製作委員会)
プロデューサー森昌行
吉田多喜男
久保聡(アソシエイトプロデューサー)
制作トムス・エンタテインメント(アニメーション制作協力)
配給東京テアトル
オフィス北野
美術磯田典宏
尾関龍生(装飾)
北野武(挿入画)
編集北野武
太田義則
録音堀内戦治
柴崎憲治(音響効果)
照明高屋齋
その他吉川威史(キャスティング)
東京現像所(協力)
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1
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8.《ネタバレ》 武映画らしい、狂気と馬鹿馬鹿しさ、笑いにしてもヒールな笑いで単なる絵かきではない人生を描いている。絵が好きで好きでたまらない少年時代の主人公が自殺した母親のひたいから血を流している絵を描いてる不気味さから始まり、成年になってからも絵を描いてる姿での場面も馬鹿馬鹿しくて、そんな馬鹿馬鹿しさ丸出しな主人公を応援したくなる。沢山のペンキ、絵の具を乗せた自転車で壁にぶつかり、物足りないと車でぶつかり、死んでしまう仲間、武らしいです。この絵は?という問いに対するあらくまさんです。それは?あらくまさんの息子です。これは?娘です。と続くシーンの馬鹿馬鹿しさも武らしい。中年になってからの武演じる主人公の不気味さ、どんどんと狂っていく主人公の姿に監督北野武としての不気味さと拘りが見ることができる。トラックの運転手に絵を踏んで欲しいという後に事故が起きるあたりの恐さ、武映画は常に事故、人間の死というものを感じずにはいられなくなる。そして、絵に対する拘り、花に対する拘り、少ない台詞だけで物語を表現する映画作り、武にしか撮れない笑いと不気味さ、狂気に満ち溢れている映画です。20万のコーラをこれくださいと頼む妻との最後のシーンにやはりこの夫婦はこの夫婦にしか解らないであろう世界が見える。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2017-05-28 03:47:31)(良:1票)
7.何よりテーマがしっくりきました。作りもよいです。
こねさん [DVD(邦画)] 8点(2013-01-29 22:06:17)
6.《ネタバレ》 北野武監督の「芸術家三部作」の第三作。「TAKESIS」と「監督・ばんざい!」では自分自身をそのまま主人公にしたような映画になっていたが、本作は少年時代に絵という芸術に魅せられ、画家を志した男の一代記を描いており、前2作とは毛色のだいぶ違う映画になっている。主人公の少年時代と青年時代は暗いトーンで描かれており、セリフも少なめで、それでいてブラックユーモアも織り交ぜてあるなどいかにもたけしらしい映画に仕上がっている。(登場人物が死にまくったり、寺島進がヤクザ役でワンシーン出るのもたけしらしい。)後半、中年になった主人公(ビートたけし)が妻(樋口可南子)と歩む芸術家人生は喜劇タッチになっていてつい笑ってしまうシーンも多くあるが、そうまでして自分の芸術に対する思いを爆発させる主人公を皮肉っているようにも見える。しかし、ちょっとおだてられるとすぐにその気になる人というのは確実にいて、でも、やがてそれが趣味の域を出ないものと分かってしまったり、自分にはそんな才能なんかないと思い始めて、自信を無くしてしまう人も中にはいるだろう。少年時代から中年に至るまで絵のことしか頭にないようなこの主人公はそんなこと一切なしにひたすら自分の信じた道を異常なまでに突き進むのだが、ここまで自分の信じた道をなんの疑いも迷いもなく突き進む人って現実にはなかなかいないと思う。今はまったくそうではないが、僕自身が昔、できるだけ多くの映画を見ようと今よりもたくさん映画を見ていた時期があり、(将来は映画評論家だねと周囲におだてられてその気になっていた。)この映画とはちょっと違うのだが、一つのことに熱中する姿にその頃の自分と重なる部分が感じられ、どんなに絵を酷評されても描くことをけっしてやめようとしないこの主人公には少し感銘を受けた。それだけでも見て良かったと思える映画だ。主人公を皮肉っているように見えると書いたが、それでも「芸術家三部作」の中ではたけしが唯一本気で芸術を描こうとしているのが分かるし、三本の中ではこれがいちばん良かった。それに全盛期(「その男、凶暴につき」から「HANAーBI」くらいまでの作品。)には及ばないが、久石譲を音楽に起用しなくなってからのたけし映画の中ではこれがいちばん映画監督としてのたけしの良さが出た映画だと思う。たけしは「HANAーBI」や「バトル・ロワイアル」でも自作の絵を登場させていたが、この映画では自身の絵描きとしての側面をテーマにしたこともあってか、登場する自作の絵の持つ意味がその2本よりも大きいのは言うまでもないだろう。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2011-12-19 23:33:21)(良:1票)
5.北野映画の中でもかなりの良作。あの寂しげな雰囲気、北野のセンズに驚かされる。セリフも少なく、感覚で訴える。この映画、好きな人はかなり好きなんだろうな。
朴モグタンさん [DVD(邦画)] 8点(2010-07-14 11:16:10)
4.《ネタバレ》 自分自身も音楽を作っていたりするので、この作品の言いたい事は本当に良く分かったし、他人事に思えない部分があった。
才能が有っても無くても、芸術に魅了されてしまうと、現実との狂いは避けられない。

たけしの絵も絶妙にその時々の心情が描かれており、確実にその辺を意識した上で描き分けているのが凄い。
狂いに狂って、最後は凄く力のある芸術に近づいた絵を描くのに、その時はもう主人公は絵を売ることすらどうでもよくなっているくらい狂ってしまっている。
その頃にはもはや空き缶ぐらい、彼には何も残っていない。

そこで彼に差し伸べられた手は、本当に彼が狂って目指していた芸術の答えではなく、本当に単純すぎるほどの「愛」。


考えさせられます。
おーるさん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-06 11:15:41)(良:1票)
3.ガンガン人が死ぬけどまったく頓着されていないのがすごい。美大仲間(?)の無茶っぷりには不謹慎ながらつい笑ってしまった。芸術に生きるって命がけなのね、と凡人の私は思うわけだが、芸術家にとってはただ単に強烈な表現欲に突き動かされて生きていると、自分や他人の命に頓着している暇がないのかも、と思った。またそれが世に出て花開くかどうかは本人の実力以上に運に左右される面が大きいのだろう。運が良ければ岡本太郎コース、悪ければ真知寿コース。でもどっちが幸せかは本人にしか分からない。
lady wolfさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-07-16 13:53:00)
2.《ネタバレ》 絵画というものに取り憑かれたように魅せられたひとりの男の物語。描きたいものがなんなのかは分からないまま、それでも何かを描き続けようとする姿が、滑稽でせつなかったです。主人公の人生が大きく三つの時期に分けて語られていますが、やっぱり一番おもしろかったのは、北野監督自ら演じた熟年期でした。画商のアドバイスを鵜呑みにして、夫婦でめちゃくちゃな絵を描き続けるさまは、かなり哀愁漂ってました。また、芸術家特有の爆発的なエネルギーが描かれている一方で、死が隣り合わせに描かれているのも興味深いです。ラストの落としどころは平凡な気もしますが、彼の一生を思うと、じんわり胸に沁みいりました。あと、主人公は成長に応じて骨格かわりすぎでしょう(笑)
hum7en-j%:?#?さん [DVD(吹替)] 8点(2009-02-27 21:39:05)
1.前二作に比べれば遥かに分かりやすい映画でした。これってある意味『HANA-BI』に次ぐ二度目の総決算映画じゃないでしょうか。自作の絵が大量に出てくるからというだけでなく、屈折した愛のかたち、微妙なギャグ、芸術というものに対するスタンス、そして生と死の問題など、『HANA-BI』以降の作品の要素が随所に見られます。しかし辿り着いた結末は『HANA-BI』とは全く正反対。何と言うか、これほど生きることに対して肯定的な北野映画を観ることができるとは想像もしませんでした。ラストシーンも本当に最高です(あの空き缶の蹴り方がまた絶妙!)。
とかげ12号さん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-26 18:37:21)
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【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 6.52点
000.00%
100.00%
200.00%
324.76%
424.76%
5716.67%
6614.29%
71433.33%
8819.05%
937.14%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review3人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review4人
4 音楽評価 6.25点 Review4人
5 感泣評価 7.33点 Review3人
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