5.《ネタバレ》 ど派手なハリウッド映画に辟易していたところ、期待せずにたまたま観たのですがのめり込みました。
イタリアの美しい景色を見事に切り取った映像、もの悲しい音楽、ジョージ・クルーニーを初めとする役者の見事な演技、
どれをとっても満足のいく作品でした。
イタリアの小さな田舎町にも人それぞれの歴史があることを簡潔に描きながら(神父のエピソード)、
主人公の観察眼の鋭さを説明する巧さは監督の力量なのか原作のうまさなのか。
後半、私は結末が読めた(と思った)のですが見事に裏切られました。
マチルダ(テクラ・ルーテン)のターゲットが自分だと気付いたジャックは(ケースを開けて銃を取り出すシーンがありました)、照準をわざと狂わせた。そして「聖体行列」の観衆の中で抱き合うジャックにマチルダ照準を当て狙撃するが、その弾はファビオに命中するという悲しい結末・・・全く違いました^^
ファビオの許に急ぐジャックは早く着かなければ自分の意識が遠のきそうだと、もどかしさからハンドルを叩くシーンは胸にぐっときました。
CGは2回だけ、白い蝶だけだったので許しましょう。