11.《ネタバレ》 狂気じみたエンディングが好きですがそれまでの彼でも十分注意深かった人であったはずなのに、なぜ素人からでも想像できるような軽率な行動を取ってしまったのか。ちょっとの油断とミスが・・・でしょうか。今から見ると石器時代の器具に思えるような道具が出てきますが、それも楽しいです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-24 14:51:04) |
10.ビッグネームが並んでいて、カンヌ映画祭グランプリ受賞作ですが、認知度がいささか低いのではないでしょうか。フランシス・コッポラ、ジーン・ハックマンらのキャリアをたどり、こんな作品もあったのかと気づいて見てみたら、ちょっとびっくりといった映画だと思います。面白いです。未見の方に、私は強くお勧めします。 【ジャッカルの目】さん [試写会(字幕)] 8点(2010-09-25 00:49:04) |
9.《ネタバレ》 すごくおもしろかった。何度も何度も繰り返され、次第にはっきりしてくる会話の内容。それにともなって思いこみがつのる。不安もつのる。プロとしての自負から孤独になっていく主人公が切ない。自分の孤独をうち明けられる相手を得たと思っても、それをダシに同業者からからかわれ、再び出現する自負と怒り。ジーン・ハックマンが珍しくわめかないが実にはまり役だった。狂気じみたラストも見物。キリスト像をぶっつぶしてなんにも見つからなかった虚脱感とその後の暴走がたまらない。 【ジェイムズ・ギャッツ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-30 15:41:10) |
8.《ネタバレ》 前半は普通。しかしラスト30分で強烈すぎるほどのインパクトを残してくれた作品。ヘタなホラー映画よりよっぽど怖かった。 罪悪感に苛まれ、次第に心が病んでいく過程がよく伝わってきたし、テープの巻き戻し音や同じ台詞を心の中で何度も繰り返す等、「盗聴」が題材なだけあって「音」にこだわった演出も非常に効果的で、病的な雰囲気を増幅させている。 オチのどんでん返しと、ラストの強烈なしっぺ返しも監督の妥協の無さが伝わってきて好みだ。 【チートイ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-16 21:18:36) |
7.ジーン・ハックマンが素晴らしく、孤独に悩まされ続けている感覚、追い詰められていく感覚が良く伝わってきます。幻覚幻聴の表現が効果的で、間の取り方も良い。ラストシーンも色々な意味で象徴的且つ、印象的。とても静かな見応えあるサスペンス。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-08 19:24:19) |
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6.サックスが浮き彫りにする静かな狂気。人間の弱さが露呈する後半には、胸がしめつけられる。 【恭人】さん 8点(2003-11-23 21:10:13) |
5.だいぶ昔に観たんですが、かなり面白かったです。展開に驚きました。最後もBlackに洒落ていて?Good!しかし…たまにすんごく若いハリソン・フォードを見れるとなんか得した気になるのは何故だろう(笑) 【水玉】さん 8点(2003-04-16 21:29:01) |
4.盗聴は犯罪だぞぉ~って言いたくなるけどそれは杞憂にしか過ぎなかった・・・ |
3.シブい!ジーン・ハックマンの抑えた演技も含め、全てが渋い!社会に今ひとつ溶け込めない主人公が人を盗聴し、録音する。しかしこの行為が全く無意味であることは本人が一番わかっている。そしてせめて自分の仕事に意義をもたせようと奔走する。しかし最後に残るのは空しさのみ。結局依頼人も主人公も同じ穴のムジナ。狭い世界の中で社会でもがき苦しみ、ジワジワと忍び寄る見えない恐怖を実に見事に描いてました。ホント、これはホラー映画ですよ。主人公が過去に自分の仕事で人を傷つけてしまった事をさりげなくセリフに入れ、なんとなく人生に疲れているんだと思わせてくれる。こういった描写はすごいですよね。ラストなんてフレームアウトしたジーン・ハックマンを再度カメラが捕らえる所を見ると、これは一応立ち直った主人公の心の表れではないかと。考えると奥深いです。盗聴テクも面白いですしね。あ、若かりし頃のハリソン・フォードもおいしい役で出とります。 【さかQ】さん 8点(2002-11-06 23:15:39) |
2.地味で渋いテーマからして、あまり一般受けする内容ではなく、俗に言うクロウト受けのする作品だったと言える。この作品を撮りたいがために、世界的な大ヒットとなりコッポラの名を知らしめた「ゴッドファーザー」を、お仕着せで撮った作品だったという事を、当時堂々とコメントしていた事に、改めて彼が作家性の高い監督だと思い知らされたものだった。それだけにこの作品への力の入れようは並々ならぬものを感じる。浴室での殺人現場やトイレから鮮血が溢れてくるといった、夢とも現実ともつかないイメージには恐怖を感じるし、それ以上に、部屋に盗聴器を仕掛けられているという強迫観念から、壁紙まで剥がしてしまうが、やがて全てを悟ったかのように虚無的にサックスを吹く主人公ハリーの孤独感漂うラストが、強烈な印象として残っている。 【ドラえもん】さん 8点(2002-02-08 00:12:30) |
1.1974年度カンヌ映画祭でグランプリを獲得した正に衝撃作。コッポラは当時“ウォーターゲート事件”との関連性を否定したらしいが、中に似たようなエピソードがしっかり紹介されている。ただ確かに主な話しとは事件の関連性は見当たらなかった。というのもこの作品は殺人事件がテーマで、決して政治がらみというわけではない。終盤は主人公ハックマンが妄想に悩まされる。これはある一種のヒッチコックへのオマージュともとれる演出だが、盗聴という現代的なテーマを基に不気味な雰囲気で描かれるのはコッポラらしさが出ている。カンヌで高く評価されているのはうなづける。70年代が輩出した傑作の一つと言えるだろう。 【チャーリー】さん 8点(2001-06-16 14:03:49) (良:1票) |