3.《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサムが裏切られ、報復し、大金をゲットする。
王道も王道。安定供給のステイサム印のサスペンスアクション。
今作のステイサムは、かなりかっこよく撮られてます。それもこの映画の魅力の1つかと。
『悪党だけど、悪人ではない』ステイサム。でもカタギの人間の足撃ちぬいちゃったり、オープニングでも強盗やってるわけですから、ま、悪党だし悪人ですよね。
ステイサムアクション絶好調なんですが、特に至近距離から有無を言わさず足を撃ち抜いて行動不能にするステイサムの銃さばきが本当にかっこいい。
そしてタイプの違う2人のヒロインも魅力的。むさ苦しい内容にうまく華を添えています。敵も個性派ぞろいでいい感じ。
強面のメランダーや凄腕の殺し屋、小者臭漂うハードウィックも雰囲気を盛り上げてくれます。
オープニングの強盗シーン、終盤の強盗シーン、どちらもよくできています。
ステイサムが病院から抜け出し、車や衣服を調達し、プチ強盗で資金をつくり、その資金で偽の身分証を手に入れる。その辺りを1つ1つ丁寧に、わかりやすく、面白く、そしてときにコミカルに描いてくれます。でも決してダラダラはせず、小気味良いテンポでさらっと見せてくれるのが良い。
B級映画のようなノリですが、ここまで完璧に仕上げてくれればもはや立派なA級作品。
ちなみに、基本ステイサムの無双状態なので『ハラハラ』とは無縁ですが、スカッとすることは間違いないでしょう。