1.《ネタバレ》 15の私は、長崎で中学生をしていました。
(とはいっても、五島で暮らしてたわけでもなければ
行ったことすらないのですが。)
作中で話される懐かしい長崎弁
大好きなアンジェラ・アキさんのメロディに乗って
展開されるストーリー。
そして、出演者の中学生、
みんな、なんて純粋で、優しくていい子たちばかり何だろう。
そんな心根とは関係なくいろん困難がふりかかる。
だけど彼らは、彼女たちは、純粋に真っ直ぐに...
恋人の事故死がトラウマとなってピアノが弾けなくなった先生というのは
確かに現実にはあまりいないかもしれないけども、
だからこそ、「都会から来た臨時の先生」という設定が生きる。
自閉症の家族、女を作って娘を捨てた父
こういったものは、実は田舎では結構目にするし耳にする。
塚本先生が言ってたように狭いコミュニティーなので「みんな知っとる」のです。
私には、こういった設定は、懐かしく、リアリティーを感じさせました。
作中でコンクールが行われる長崎市公会堂は15の私が本当によく行った場所でした。
当時と変わらない、あの建物がとても懐かしく
そういった風景が、よりいっそう、
15の時を鮮明にして、作品世界へ引き込んでくれました。
気づいたら、ボロボロと涙している自分がいたりしました。
15のボクは、もうすでに、15年前の二倍も前のボクだけど、
15のボクへ
今日、ボクはキミにもう一度会うことができた。
そんな気がするよ。