4.《ネタバレ》 まさかこーゆータイプの映画で泣きそうになるとは。
かなりぶっとんだ設定なのに、ものすごく感情移入してしまいました。これはもう人物の描き方がうまかった。B級のノリなのに、感情をゆさぶる恋愛ドラマがあるんです。いやぁ、脚本の力ってすごいんですねー。
主人公でヒロインのゾーイ。無残にも拷問されて輪姦されて殺されて。「アイ・スピット・オンなんちゃら」みたいな映画かと思ったのですが全然違いました。先住民の酋長マンガスの霊までひっぱりだして、余計なものなんじゃないかと不安に駆られたのですが、なるほど、ゾーイにそれなりの戦闘力を与えるためだったのですね。
サスペンス→バイオレンス→オカルト→ホラー→アクション→ラブストーリー
めまぐるしく変化するジャンル。けれどストーリーラインがとにかくしっかりしているので全く破綻していません。
唯一気になるところと言えば、ラストで恋人がゾーイに火をつけるまでの決断がえらく早かったような・・・。尺の問題もあるかとは思いますが・・・。もっとこう最後に抱きしめるとかキスするとかさぁ・・。
まあとにかく、他の復讐ものとは一線を画す力作だと思います。