1.満点付けたいところだけどマイナス2点したのはゲイの扱いと友人とのやりとりが浅かったから。
特にゲイの扱いのところで小馬鹿にしたような印象になってるから、アメリカの評論家の評価が
芳しくない一因かも。ゲイネタが序盤なので、ここで引っかかると全体の印象がぐっと悪くなる
可能性がある。
内容や脚本、俳優さん、モデルさんたちは非常によく、主人公がデブでブスなことをオブラートに
包んだり、遠まわしに不自然なく言いまわしたりと台詞の芸が細かい。
その言い回しはそうくるかwwwってなる。
テーマはあるようでないような…すっきり感はあるけど「だから何?w」っていう感じになるかもしれん。
要はデブスが勘違いしてたらいい方向になりましたよ、っていう自己啓発を思い切りコメディにしたものなんだけど、
デブスの人は少し不快感を覚えるかもしれないし、痩せてる人でもフェミニストさんは不快に思うかもしれない。
でもそれって結局自身に跳ね返ってきてることだよねと。
デブスは(映画ほど粋がる必要はないけど)自分を不必要に卑下して損してるのは事実だし、フェミニストは
「デブやブスや同性愛を悪く言わない自分が正統」であると主張することで自己を保ってる側面がある。
じゃあ現実の俺らおまえらあんたらてめぇらの周りははどうなんだと。まぁ映画より現実はひどいもんでしょと。
他人に対する評価や印象、態度、言動、それら全ての現実を赤裸々に、でも面白おかしく痛快に表現しているのが
この映画ではないかなと感じた。だから基本は満点です。