1.《ネタバレ》 思っていたより大分良いお話でした。
ストーリーもキャラクターもストレート。凝った演出やひねった展開はなし。だからこそ、サムやバーディやその友人達と一緒に、素直な気持ちで喜怒哀楽を感じることができます。そう、これはいまどきめずらしい王道ラブコメ。
コメディは下品すぎずソフトタッチ。どちらかと言えば言葉や台詞のユーモアで笑わせてくれるセンスが好き。
サムやバーデイが、それぞれ欠点はあるものの、応援したくなる人物に描かれているのがまた良い。
サムは作家志望。オリジナルの小説を世に出したい。そーゆー背景も応援したくなる要素の一つ。
そしてサムは自分の恋愛体験を小説にしていきます。それが出版社のお偉いさんにウケはじめる。派手なサクセスではないですが、仕事を頑張っている人の手堅いサクセスはなんだか嬉しくなります。
こーゆージャンルのラブコメって、恋愛が熱を帯び始めると仕事がそっちのけになることがしばしば。そーゆー展開は好きじゃないんですが、サムは違います。しっかり小説を書き進めていきます。だからこそ、クライマックスの作品会議で腹抱えて笑えるというものです。そして彼女からのダメ押しにまた爆笑。
主人公ははっきり言ってピエロだったわけですが、こんな幸せなピエロなら良いじゃない。
見ているときは楽しませてくれて、見終わった後は幸せな余韻が残る、そんな優しい映画でした。