2.《ネタバレ》 なんて不快な映画を作るんだ、フォントリアー。
彼の不快な映画は何本か観たけど、これは群を抜いている。
だが、観ているうちに不思議な感覚が生じてくる。
フルメタルジャケット弾の辺りでは、ジャック自身も完全におかしくなっているのだが、彼の犯行がバレて、警官隊が冷凍庫のドアを焼き切って入って来ようとする。
そこまでの犯行でジャックにも映画にもうんざりしていた筈なのに、心の中では彼の作品を最後まで見届けたいという思いが兆していて、警官隊を邪魔者のように感じる自分に気づいて少し怖くなった。
製作の意図は理解できなかったが、強烈な力のある映画。
ただ、観るのに覚悟は必要。