オッペンハイマーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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オッペンハイマー

[オッペンハイマー]
Oppenheimer
2023年上映時間:180分
平均点:6.38 / 10(Review 39人) (点数分布表示)
公開開始日(2024-03-29)
公開終了日(2024-09-04)
ドラマ戦争もの歴史もの実話もの伝記もの小説の映画化
新規登録(2023-12-18)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2024-08-27)【イニシャルK】さん
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監督クリストファー・ノーラン
キャストキリアン・マーフィ(男優)ジュリアス・ロバート・オッペンハイマー
エミリー・ブラント(女優)キャサリン・“キティ”・オッペンハイマー
マット・デイモン(男優)レズリー・グローヴス
ロバート・ダウニー・Jr(男優)ルイス・ストローズ
フローレンス・ピュー(女優)ジーン・タットロック
ベニー・サフディ(男優)エドワード・テラー
ジョシュ・ハートネット(男優)アーネスト・ローレンス
ラミ・マレック(男優)デヴィッド・L・ヒル
トム・コンティ(男優)アルベルト・アインシュタイン
ジェームズ・ダーシー(男優)パトリック・ブラケット
マシュー・モディーン(男優)ヴァネヴァー・ブッシュ
デイン・デハーン(男優)ケネス・ニコルス中佐
トニー・ゴールドウィン(男優)ゴードン・グレイ
ケネス・ブラナー(男優)ニールス・ボーア
ゲイリー・オールドマン(男優)ハリー・S・トルーマン大統領
内田夕夜ジュリアス・ロバート・オッペンハイマー(日本語吹き替え版)
園崎未恵キャサリン・“キティ”・オッペンハイマー(日本語吹き替え版)
平田広明レズリー・グローヴス(日本語吹き替え版)
山路和弘ルイス・ストローズ(日本語吹き替え版)
白石涼子ジーン・タットロック(日本語吹き替え版)
森川智之アーネスト・ローレンス(日本語吹き替え版)
中井和哉デヴィッド・L・ヒル(日本語吹き替え版)
原康義ニールス・ボーア(日本語吹き替え版)
安原義人ハリー・S・トルーマン大統領(日本語吹き替え版)
伊藤和晃アルベルト・アインシュタイン(日本語吹き替え版)
咲野俊介ハーコン・シュヴァリエ(日本語吹き替え版)
加藤亮夫ゴードン・グレイ(日本語吹き替え版)
脚本クリストファー・ノーラン
音楽ルドウィグ・ゴランソン
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
製作クリストファー・ノーラン
エマ・トーマス
配給ビターズ・エンド
字幕翻訳石田泰子
あらすじ
原子爆弾開発という理論上は可能だが多くの技術的困難の克服と極端な機密保持が要求されるマンハッタン計画には多数の科学者と技術者が参加したがそのトップに選ばれて見事に職責を果たした理論物理学者のオッペンハイマーはプロジェクトを辞して研究生活に戻った後に政府の調査委員会に呼び出される。情緒不安定だった留学生時代から大学教員の職を得た後に左翼思想に目覚めた経緯や女性関係に至るまでの厳しい尋問の目的は核兵器拡散を妨げることだと思われたが、その過程でオッペンハイマーは趣味を共有する自分の広い交友関係の中に複数の共産主義者が存在した事実を指摘され、また原子爆弾開発によって戦争を終結させて多くの市民や兵士を救ったと賞賛されながらも自分の心の内に払拭し難い葛藤と忸怩たる思いがあったことに気づいていく。
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8.《ネタバレ》 オッペンハイマー。それは原爆と言う悪魔の兵器を創り出し、全ての戦争の形を一変させた科学者の名前。彼は、このまま日本と本土決戦に突入したら双方に膨大な戦死者を出したであろう第二次大戦を早期に集結させた稀代の英雄なのか、それとも何十万にも及ぶ何も知らない無辜の民を一瞬にして焼き殺した残虐な殺人鬼なのか――。本作は、そんな天才物理学者の知られざる半生を淡々と見つめた伝記映画だ。監督は同じく天才の名をほしいままにするハリウッドの寵児、クリストファー・ノーラン。3時間にも及ぶ地味で難解な内容なのにもかかわらず、同時期に公開された『バービー』とともに大ヒットを記録し、同時に評論家からの評価も高く、同年のアカデミー作品賞をはじめ主要部門を独占、だがその極めてセンシティブな内容から長い間日本公開がなされなかったいわくつきの本作を今回鑑賞してみた。なるほど、原爆をテーマとした映画にも関わらず広島長崎の被爆直後の惨状を一切描かななかったことに批判が出るのも分かる。だが、監督はそれは本作のテーマではないと敢えて描かなかったのだろう。それは、ユダヤ人であるオッペンハイマーが原爆制作の初期動機となったナチスによるユダヤ人虐殺という重要な事実も同じように敢えて描かなかったことにも表れている。この物語で重要なのは、科学と政治との切っても切れない関係を極めて冷徹に見つめたところにある。オッペンハイマー、彼は本当にただ優秀な一科学者なのだ。自分が作り出したものが世界をどのように変えてしまうのかなどと言う倫理的責任は、彼の科学的探究心の前では無に等しかった。ただただ彼は、これまでこの世界になかったものを自分の優秀な知性と類い稀なる努力とによって作り出したかっただけなのだろう。その結果、何十万人にも及ぶ無実の民が殺され、人々はいつ世界の終わりが訪れるのかという不安を抱えながら生きざるを得なくなった。彼が戦後、どれだけそのことを後悔しようともその事実は変わらない。だが、そんな科学者の存在が人間を進化させてきたのも事実。問題は、その力を政治家――およびその政治家を生み出した社会がどのように使うかなのだ。だからといって彼にまったく罪がないと言えるか。これはそんな人間の歴史を大きく変えながらも、自らもまた歴史の大きな流れに翻弄された一科学者の苦悩を深く見つめた物語なのだ。自らの才能と類い稀なる努力、そして作品に命を吹き込む俳優陣や多くの優秀なスタッフ、利益を得るために自らに投資してくれた出資者、その他多くの利害関係者に支えられながらこれまで幾多の傑作を生みだしてきたクリストファー・ノーラン監督の思いが、このオッペンハイマーと言う孤独な科学者に託されているような気がしてならない。自分の人生を懸けた最初の核実験が成功するのかしないのかを固唾を呑んで見守る彼の姿など、まるで公開初日を迎えた映画監督のようではないか。何もないところから一から作品を生み出し、その結果、多くの観客から毀誉褒貶の声を受けようとも、それでも自らの才能で映画の世界を変えてきた監督の新たなる傑作の誕生を素直に喜びたいと思う。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2025-01-15 12:02:47)
7.《ネタバレ》 凝った映像設計で知られるクリストファー・ノーランにしては、オッペンハイマー=キリアン・マーフィを軸にしたまるで対話劇の様な作劇だったのは意外でした。ほんとに、この映画はすべてのカットにキリアン・マーフィが映っていたんじゃないかと思うぐらいです。原爆開発の理論や技術的な面はほとんどスルーしていたような印象もあり、ひたすら政治劇を見せられていた感があります。ノーランお得意の時系列をシャッフルするストーリーテリングも、本作ではいたずらに物語を判りにくしてしまったんじゃないかな。単純に言っちゃうと、この映画はオッペンハイマーに対するルイス・ストローズ=ロバート・ダウニー・Jrの確執と陰謀に収斂されるストーリーだったかとも思いました。実は自分はキリアン・マーフィの爬虫類顔が前から苦手だったのですが、今回は自分たちが成し遂げたことの罪深さに慄くようになってゆく何を考えているのか判りにくいキャラの人物を演じるには最適の面構えだったのかもしれません。対するロバート・ダウニー・Jrは、ちょっと見には彼とは気づかない完璧な老けメイク、彼の持ち味である演技力を存分に見せつけた好演です。 この作品が「原爆の被害がまったく描かれていない」という抗議が日本であったことは耳に新しいところです。でも実際に鑑賞してみると、ノーランはあえてそれを見せない作劇をチョイスしたんじゃないかと私には思えて、これはこれで正解なんだと思いました。疑問に思ったのはその抗議を叫んだ団体などは、作品自体を日本で観られない時期に声を上げていたふだん映画には縁が無さそうな面々で、観てない映画を批判するのはNGなんじゃないですかね。歴史的な出来事には色々な視点があることは許容されなければならないし、それを認めないとなれば単なる言論弾圧になりますよ。実際に自分が不快極まりなかったのは原爆投下を喜ぶロスアラモス研究所の科学者たちの姿で、オッペンハイマー自身も「私たちは原爆開発を研究しただけで、どう使うのかは政治の話だ」とその時点では言っています。でもそうなると、この科学者たちはナチの命ずるままに職務に励んだ絶滅収容所の所長や看守となんら変わりがないんじゃないかと思えてしまうんですけど…
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2025-01-13 22:44:03)
6.《ネタバレ》 (2024/10/12再見)
初見時は正直(情報量の多さに)付いていけないと感じながら観るしかなかったのですが、改めて観てみると、少なくともオッペンハイマー氏の秘密聴聞会(所謂「オッペンハイマー事件」)と、あとその数年後のストローズの公聴会の時系列+顛末を(事前に)理解していて、加えて主要キャラが(政治的&学術的に)どういう人物なのか、というトコロが整理されて居るのなら、思ったよりスムーズに観てゆけるかな~という気もしましたかね。要はシンプルに「前提知識必須」な映画である、と(⇒でも、言い訳ではねーですが、オッペンハイマーの聴聞会とストローズの公聴会が数年ズレてて+どういう関係性の事象か、なんて前提無しの初見じゃ絶対分からないと思いますケドね)。

その上で、ダレるトコロも無いしテンポも抜群だから(3時間の長尺であっても)非常に観易いし、単純に2回目ながら再び非常に面白く観れちゃったのは確か+内容も色々な意味でやはり意義深い映画だ、とも思ったのですケドも、結論的には(初見時より1点ダケ加点しての)この点数にしておこうかと思うに留まりました。理由は、まずは根本的に、このレベルまでに鑑賞者側の「事前準備」が必要であり、かつ、実際に観てみた時の感覚としてのテンポの好さ・中身のゴージャスさ…とゆーのは逆に言えばコレでもまだ「尺が足りてない」というコトだと思ってしまったのですよね。私としては、それってまた根本的には「映画のフォーマットには乗り切ってない内容&題材だった」というコトに思えてしまったのですよ(⇒プラス、やっぱちょっと全編でテンポがひたすらに好すぎて、余韻とかを心地好く感じる暇が無い、とも)。後々、6時間バージョンのディレクターズ・カットとか出た暁には、すぐさま飛び付いて観てしまう…とは思いますケドね。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 8点(2024-11-27 01:49:03)
5.はたして原爆は世界に平和をもたらしたのか。
TERUさん [映画館(字幕)] 8点(2024-06-26 21:52:39)
4.《ネタバレ》 まず、アメリカ公開から時間がたちすぎで事前情報も入りまくり、まっさらに映画を観られなかったのは本当に残念。そんな状況を作り出した配給会社に対して、私は結構怒っている。事前情報なんて蓋をしておけと思われるかもしれないが、そこそこ映画好きな人間がアカデミー賞作品に関する情報を完全遮断なんて無理に決まってる。正直、アカデミー賞のときに(事前試写で見たであろう)評論家やジャーナリストが、その内容をあーだこーだ語ってるのだって不愉快だった。これだけの大作・話題作を、まったく見られない状態でオスカーの日を迎えるなんて、なんと不幸なことだろうか。

そもそもノーランは過去に『ダークナイト・ライジング』で核兵器をものすごく雑に扱った前科がある。あれ以来、私はノーランが核を描く、という本作のコンセプトに懸念しか感じなかった。あるいは、あれがきっかけでもう一度勉強して、今度はそのリベンジなのか。そこを確かめたいという思いもあって、公開翌日に映画館へ。

さて、実際に見てみた感想としては、IMAXで見る「おっさんばかりの会話劇」は、過剰気味な音響効果も相まって見所は十分。たしかにこれは、後々まで語られる重要作品であるのは間違いないだろう。面白いのは、本作を見終わった身近なみなさんの感想が、「本当に同じ映画を観た?」と思うくらいバラバラだったこと。ある人は、核の悲惨さを描いたものだ。原爆被害のシーンを描かなくても(描かないからこそ)十分にその「恐ろしさ」を描いていたと言うし、ある人は、これはナチ対ユダヤ人の闘いとその遺産を描いた映画だと言い、別の人は赤狩り時代のアメリカを描いたものであって、核はむしろおまけだったと語っていた。オッペンハイマーの周りにいた戦前の共産主義者の闘士たちの奮闘へのリスペクトを描いた、という明らかに的外れな見解を熱弁してる人までいる。

なんでこうなったのかといえば、緻密なのにちょっと緩い(ゆえに鑑賞者の解釈の枠組が入り込みやすい)時間軸バラバラ構成のおかげなんじゃないかと思ってる。別々のシーンがバラバラに配置されているなかで、その個別の場面をつなぐ「物語」を観客一人一人が見出しやすい構造になってる。そう考えると、原爆被害を描かなかったことも理に適ってる。私は描いたほうがよかったと思ったけど、もともと核問題・原爆被害に関心がある人は、描かれなくても自分が知っている「悲惨な絵」を思い浮かべながら見れるわけだし、そうだからこそ後半のオッペンハイマーの苦悩にも感情移入しやすい。ところが、アメリカに多そうな核問題に関心ない人たちは、描かれないがゆえにそこではなく、男たちの嫉妬のドラマだったり、戦争・冷戦・赤狩りという時代を描いた大河ドラマとして、十分に楽しめてしまう。実に、賢い。作り手の物語に引き込むのではなく、観客がそれぞれを再構成しやすい構造こそが、この映画の勝利だったし、だからこその興行成績と賞レース圧勝だったのだと思う。

結論としては、映画としての出来はすばらしい。ノーラン映画のなかでも出色だし、これでオスカー取れてよかったね、という気分。だけど、この映画で『ダークナイト・ライジング』での前科を克服したとはいえない。むしろ、悪い方にパワーアップして「非社会派な映画」の最高峰に達したと考えるべきだと思う。
ころりさんさん [映画館(字幕)] 8点(2024-04-13 18:19:02)(良:1票)
3.《ネタバレ》 いやー相変わらずのノーラン節で、情報量が半端なく時間軸も3つあるので最初は???で集中力が必要(毎回そうだが)。
あえて事前の知識等も身に着けていない状態で鑑賞したので頭がパンッパンですよ。でも終盤で全てがつながり理解できるのはさすがノーランの手腕だなと。映画の始まりにプロメテウスを持ってきて、序盤の象徴的なリンゴ、オッペンハイマーの観念的幻想などの演出も上手い。緊張感のある音楽を使い3時間ダレずに観れるのもすごい。
情報量半端ないのに主人公オッペンハイマーの心中がはっきりと明示されず、複雑な人間性を表現できている点は素晴らしいと思った。

一方で日本人としてはやはり原爆に対して思うところがあり、総じてエンタメな作りになっている点やマンハッタン計画のシーン、原爆投下後の展開というのはなかなか複雑な心境。皮膚がめくれる、炭化した人間など原爆の幻想を見て思い悩み苦しむ姿は描かれるが、ちょっとその描写が甘いんじゃないかと思ってしまう。
でも原爆の映画じゃなくてオッペンハイマーの映画として見るならそれも仕方ないか…いやしかし…。
周辺情報を収集して再鑑賞しようと思います。


本国では年齢制限つきで3時間の大作としては異例の大ヒット、アカデミー賞では総なめといった大成功をおさめた作品となったが、どういう風にこの作品を観てどう感じたのか、何が観客にウケたのかというのが気になる。

フローレンス・ピューがあっけらかんと脱いでいたのはびっくりした。正直そういうタイプの俳優だとは思ってなかったので。
エミリー・ブラントは助演女優賞獲ってもよかったのでは?と思うほどの熱演でした。あの怒りで顔真っ赤にしてるのが忘れられない。
eurekaさん [映画館(字幕)] 8点(2024-04-03 12:09:55)
2.《ネタバレ》 原爆の父オッペンハイマー博士の半生を描いた伝記映画。ユダヤ人である氏は絶対にナチスに先を越されるわけにはいかなかった。恐怖を抱えながら研究・開発に邁進するが、やがてヒトラーが自殺、そしてドイツは降伏した。先を越されるという懸念した事態は避けられたのに、彼は日本に対して核を使用するよう進言する。制空権を奪われ、連日の空襲で焼け野原と化し、もはや瀕死と呼んでいい国に対してだ。その後の世界において主導権を握りたかったアメリカの思惑によるものとされるが、政治家ではないオッペンハイマーがこの主張をしたのは自身の功績を国内外に示したかったからとしか思えない。科学者の性と言うべきか。それでいて、8月6日以降は急に罪悪感に苛まれ、より強力な水素爆弾の開発で競い始めた米ソに対しても、どうにか歯止めをかけられないものかと苦心する。矛盾するようで矛盾しない、実に人間らしい主人公をキリアン・マーフィーが好演。映画的にはだいたいこの辺りがピークかなと思うが、その後の赤狩りを背景とした戦いもアカデミー助演男優賞に輝いたロバート・ダウニー・Jr.の存在感もあり、なかなか見応えがあった。3時間だれることのない優れた出来。アカデミー作品賞も納得の一本だ。
リーム555さん [映画館(字幕)] 8点(2024-04-01 20:46:56)
1.《ネタバレ》 作品賞受賞も納得の重厚なドラマでした。
いやあ、でも、だいぶストーリーには置いて行かれましたね。字幕では膨大な情報を処理しきれません。
マンハッタン計画と、赤狩りの聴聞会まではわかるのですが、R.ダウニーJr.の熱演は光るものの彼が主役の公聴会のパートのつながりがさっぱり理解できずでした。日本人でストローズって人を知っている人ってあまりいないでしょう。そもそも、このパートってそんなに必要だったかな?
原爆の被害の描写がない、ってことがこの映画が国内公開がここまで遅れた理由とのことですが、過剰反応でしょう。映画全体としてはしっかり反核、反軍拡の主張でした。オッペンハイマー自身が、最初はただのプライドや競争意識だけに駆られて始めた原爆開発が、それが実際に使われるに至って強い後悔にさいなまれていく様子がよく表現されていたと思います。背景が重低音とともにぼやけて震えだす、という演出はシンプルではあるけれど、本人の不安感をよく伝えてくれていたと思います。

アインシュタイン、ボーア、ハイゼンベルグ、ローレンス、ベーテなどの巨人たちがどんどん出てくるし、ほんのちょい役だけどフェルミやゲーデルまで顔を出すところは、昔このあたりを学んだことのある自分にはちょっとうれしい感じはありました。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 8点(2024-03-30 18:05:11)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 39人
平均点数 6.38点
000.00%
112.56%
200.00%
3410.26%
400.00%
5512.82%
61025.64%
7615.38%
8820.51%
9512.82%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review3人
2 ストーリー評価 5.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.25点 Review4人
4 音楽評価 3.66点 Review3人
5 感泣評価 3.33点 Review3人
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【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
作品賞 受賞 
主演男優賞キリアン・マーフィ受賞 
助演男優賞ロバート・ダウニー・Jr受賞 
助演女優賞エミリー・ブラント候補(ノミネート) 
監督賞クリストファー・ノーラン受賞 
撮影賞ホイテ・ヴァン・ホイテマ受賞 
作曲賞(ドラマ)ルドウィグ・ゴランソン受賞 
音響賞 候補(ノミネート) 
美術賞 候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞 候補(ノミネート) 
脚色賞クリストファー・ノーラン候補(ノミネート) 
編集賞 受賞 
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2023年 81回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演男優賞(ドラマ部門)キリアン・マーフィ受賞 
助演女優賞エミリー・ブラント候補(ノミネート) 
助演男優賞ロバート・ダウニー・Jr受賞 
監督賞クリストファー・ノーラン受賞 
脚本賞クリストファー・ノーラン候補(ノミネート) 
作曲賞ルドウィグ・ゴランソン受賞 
シネマティック&Box Office業績賞 候補(ノミネート) 

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