1.やまプーさんが下に書いているように、主演はキースではなく兄のデヴィッド・キャラダインで、父親のジョン・キャラダインも脇役で出演している。製作者のロジャー・コーマンは“B級映画の帝王”と称されるが、この時のB級映画は面白くない映画という意味ではなく低予算映画という意味。低予算なりに工夫をして面白い映画を多く作ったから、賞賛の意味で名付けられたニックネームで、決して駄作を連発したということではない。彼は貴重な人材を多く発掘したことでも映画界に大いに貢献していて、この映画ではマーティン・スコセッシを本格的に監督デビューさせている。鮮烈なラストシーンも忘れがたい、コーマン版アメリカン・ニューシネマの秀作。