9.《ネタバレ》 金塊強奪作戦はハラハラするところは無いもののCGの無い時代の3台のミニの逃走模様はワクワクし通し。ミニのこれ以上ない宣伝効果になったのではないでしょうか。カースタントチームの仕事ぶりに心からの喝采を送ります。マイケル・ケインを支える、ノエル・カワード、ロッサノ・ブラッツィ、ラフ・ヴァローネの贅沢な脇役陣の存在感がたっぷり。囚人でありながら刑務所の君主であるブリッジャーが作戦成功で皆の祝福に応えるシーンでのチャンチャンチャチャチャンチャチャチャチャ ブリッジャー!!が耳に残ります。「えっ、ここで終わり?」意表を突かれたラストショットは先の展開が色々と思い浮かんだ印象深いものでした。怒り悲しみ切なさやるせなさとは無縁のからりとした粋な味わいある秀作。 |
8.《ネタバレ》 シャレた泥棒映画は、やっぱり英国製がいちばんですね。実はリメイク版の方を先に観ちゃったのですが、新旧見比べるてみると泥棒グループの人数とそのグダグダぶりが大きな違いです。オリジナルの方はそのピリッとしない連中をユーモアたっぷりに描いていて楽しいし、あの大女フェチのピーチ教授なんかなんのために登場したのか忘れてしまうほどのおかしさです。とは言えいちばんけったいなキャラはノエル・カワードが演じる“刑務所の王”ブリッジャーで決まりです。看守を引き連れて自由に刑務所の外へ出ていくは、刑務所長の方がブリッジャーにへりくだって応接するは、この映画が撮られたときにはすでに英国演劇界の伝説になっていたノエル・カワードのセルフ・パロディみたいでした。ミニの突っ走るシーンでは展示場の屋根に上ってまた降りてくるところがすごかったですね。クインシー・ジョーンズの歌曲も良かったし大満足ですが、ラフ・ヴァローネがボスのマフィアが途中からどっかに消えてしまったのは脚本のアナでしょう。ラストに登場するとばっかり思っていましたので、拍子抜けしました。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-11 23:48:03) |
7.金塊強奪大作戦! と言っても、映画から感じるのはハラハラ感でも無ければ、ドキドキ感でもない。ただただ、圧倒的なるワクワク感! 何しろ、一体何をしようとしているのやらイマイチ要領を得ない、断片的な描写が、パッチワークのごとく綴られていきます。だけれども、トテモ楽しそうに何かを企んでいるらしいことだけは、ヒシヒシと伝わってきますね。この映画、まさに「自信たっぷりに撮りまくっている」という、余裕が感じられます。そしていよいよ現金強奪、これがまた、さらに輪をかけて断片的、気がついたらクルマが妙な場所を走り回ってる、これがホントにとんでもないところばっかし、何のためにそんなところを走っているのかも不明。しかしアクロバティックで、観ててやたらと楽しい。無意味に風光明媚、無意味にクルマを壊す。意味も無く出てくるギャングどもは意味も無くギャングっぽい格好をしてたり。ラストも何ともトボケてます。というわけで、あたかも、朝起きて「あー何だか楽しい夢をみたなあ」と感じる時のような感慨。夢を見ている間は、夢の支離滅裂さに気づかないで、妙に納得、妙に楽しく感じる、あの感じ。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-12 22:52:25) |
6.本当に面白い。とてもうまいドタバタ。センス最高。UKっぽさがとても良い。 【つちのこ】さん 8点(2004-11-11 02:26:00) |
5.ストーリーなんて気にせずにミニばかり見てました。(笑)カーアクションがとてもよかったです。もちろんCGもない時代でしょうから実際に映像のまま走っているわけですから、そう考えるとすごい!!最後のバスのシーンも非常に面白くあっさりと楽しめた作品でした。それにしてもミニファンから考えるとあの3台の素晴らしいミニ達を最後には山の上から捨ててしまうことが一番辛かった。あのミニが欲しい!!! |
4.リメイクされた「ミニミニ大作戦」(2003)見ましたが、私はどっちかと言ったらこのオリジナルの方が好きだなぁ。リメイクの方はいかにも現代風なハリウッド的作品で、悪くはないけどやっぱりオリジナルのユルさ加減にはかなわないかな。でもどっちも面白かったけど。ミニはオリジナルの方が可愛く撮れてる。特に屋根の上をスル~っと登っていくシーンなんか大好き。 【チリ】さん 8点(2003-06-24 14:46:13) |
3.結構お気に入り。あのノリも好きだし。車の逃げっぷりは、お茶目でお見事。ミニミニ大作戦とはいい題名だ。おもわずにやりとしてしまうクライム・コメディ。人に勧められるかは・・・ちょっと微妙だけ、かなり好きなので8点! 【撃っとこサマー】さん 8点(2003-01-04 14:39:57) |
2.かなり前にTVで観ました。最後のマイケル・ケインの台詞が、吹き替えでは「これ以上行くと、みんな死んじゃうから・・・・映画はここで終わり!」になっていた(本当は「いい考えがあるぞ!」)。あの翻訳をしたヒトに是非なにか賞をあげたい。 【アンドロ氏】さん 8点(2002-12-09 16:00:44) |
1.クインシー・ジョーンズの甘美なメロディが流れるオープニングから一転して、想像もつかないような過激な展開で、我々観客は画面にくぎ付けになってしまう。ストーリーは金塊を強奪したイギリスの強盗団と、それをイタリア警察と別のギャング組織が追っかけるという、よくある話。ただ、この作品の凄いところは、まだ“カーチェイス”という言葉すらなかったこの時代に一切のトリックなしで、車(ミニ・クーパー)を実際にビルとビルの間を飛び越えさせたり、下水管の中を走行させたりと、かなり大胆で画期的なことをやってのけたことにある。交通渋滞の難所と言われるトリノの街中を、そして迷路のような石段を駆け降りるといったアクロバティックなシーンは後年、日本の車のCFでパロディになったほどで、まさにこういったジャンルの先駆的作品だったと言える。まんまと大型バスに乗り換えてアルプス越えを計った彼らを待ち受けていた皮肉なオチに、当然続編を期待したのだけれど・・・。唯一その点だけ不満が残っている。 【ドラえもん】さん 8点(2002-06-09 16:21:01) |