1.「メロウな雰囲気に憧れるあなた、読むべし!」高校生の頃、雑誌にこんな風に紹介されていた「悲しみよこんにちは」。メロウというか、ふてくされた女子高生だった私は即座に薄い文庫本を購入して、気怠いフランス文学を読みふけりました。映画化されていると知ってから何年経つでしょう。念願叶っての鑑賞でした。詩的なセリフは原作から抜き取ったようだったし、松林をぬけて恋人に会いに行くシーンも私が思い描いていたものに沿っていました。回想シーンで声にエコーが掛かったり、ときどきいやに不幸せそうな表情を見せるのが少しくどいのですが、瑞々しくて可愛いくて、勝手気ままなセシルがとてもステキです。ジーン・セバーグバンザイ!彼女を観るだけでも価値があります。