にんじん(1932)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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にんじん(1932)

[ニンジン]
The Red Head
(Poil de carotte)
1932年上映時間:91分
平均点:7.67 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画リメイク小説の映画化
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監督ジュリアン・デュヴィヴィエ
キャストロベール・リナン(男優)フランソワ(にんじん)
アリ・ボール(男優)ルピック氏(にんじんの父)
田中真弓(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
塩見竜介(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
吉田理保子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
三ツ矢雄二(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
三田ゆう子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
潘恵子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
峰恵研(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
高村章子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
松岡文雄(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
龍田直樹(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
屋良有作(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田口昂(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
沢木郁也(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
伊井篤史(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ジュール・ルナール
脚本ジュリアン・デュヴィヴィエ
撮影アルマン・ティラール
配給東宝東和
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5.《ネタバレ》 原作小説は小さい頃にほんのさわりだけ読んだ程度だったのでこんなにハードな内容だったのかとびっくり。
とにかくにんじんことフランソワの不当かつ理不尽な扱いが酷すぎて胸が痛い。
演じるロベール・リナンのなんとも言えない表情が物語をよりリアリティにしていました。
なんといっても母親のクソっぷりが目につきますが父親も大概、だけど息子を愛すれど不器用さも感じられる感じで、最後は美味しいとこどりな感じもしましが、これから父親らしくなって行くことを暗示しており良かったです。
まあ、罪をなすりつけた兄姉に制裁はないんかいとか母親との絆はどうなるんだいとか、短い故の点は気になりますが、原作読めってことで、原作小説へのとっかかりとしてもいいのではないか、と思いました。
なにはともあれ、ブレッソンの「少女ムシェット」のように自殺エンドではなくて良かったです。
クリムゾン・キングさん [DVD(字幕)] 8点(2021-11-25 02:17:51)
4.子どもの頃読んだ小説(絵本?) その時は子どもの目線でしか見ることができなかったが、今見るとどうしてこのような家族になったのかわかるような気がする。外での仕事ばかり一生懸命で家庭に無関心になった父親、思い通りに成長しなかった子どもに愛情を注げなくなった母親、親の顔色を伺って育った子どもたち、それぞれがどこにもあるようなどこの家庭でも起こりうるようなことだと思う。子役がすばらしかったし、幼い少女マチルドが出てきたときは「禁じられた遊び」を思い出してしまった。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 8点(2015-04-06 21:50:39)
3.意外とシビアなホームドラマ。不幸な家庭というものは厳として存在し、ある子どもにとっては寄宿舎のほうが助かる場合もある、ってこと。母のにんじんに対する態度、特別原因がないだけに怖い(一応夫との間が冷えてから生まれた子どもってことか)。最も緊密な関係のはずの母と子においても「どうもウマが合わない」ということは生じ得るし、家庭は和気あいあいでという理想をあんまり高く掲げるのも、いかがなものか。原因がないんだから、母も改心のしようがなく、それぞれがそれぞれの不幸を守ったまま、父と子の間に光がほの見えるだけで閉じていく。その父と子が正常に相手を呼び合うラストが感動的。「フランソワ…」「お父さん…」。初めて母に反抗するシーンもいい。それまでの仕打ちにはビクともしなかったのに、盗みの疑いで少年の誇りを傷つけられるとこたえるわけ。全体子どもの捉え方が「けなげ」よりも「したたか」で、翌年の『操行ゼロ』やトリュフォーにつながっていくフランスの伝統なんだろう。牧歌調のシーンの美しさ、偽の結婚式後の行進、長く伸びた影、自殺しようとする池、どれも清澄さがあって素晴らしい。祝宴の中で取り残されていく惨めさが、それがあってクッキリする。にんじんがいざロープに首を突っ込んだときの震えの無惨さも見事。日本ではデュヴィヴィエは『望郷』に代表されるセンチメンタルな監督という評価があるが、それだけでもないんだ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2012-10-12 10:09:15)
2.原作はただひたすらいたいけな可哀想な少年、という印象だったが、映画版フランソワ少年には非常に底力を感じた。自分の置かれている状況の不条理さや、母親の滑稽さをとても冷静に観察している。ユーモアもあり、非力ながら抵抗も試み、子どもが本来持っている「生きる事への本能」を感じさせてくれた。だから尚更、自殺(未遂)へと行動が向かったのは痛ましい。家を飛び出してでも生き延びてほしかった。でもそれだけ母親の呪縛というものは強いのだろう。美味しいところを最後さらっていった父親は、鈍感にもほどがある。子供を追い詰める母親がそうなった責任の一端は、間違いなく夫にあり。
Reiさん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-11 20:02:17)(良:1票)
1.本で何度も何度も読んだ作品です。。にんじんのイメージがそのままで違和感なく見れました。。にんじんの淋しさがヒシヒシと伝わってきて切なくなります。。でもちょっと短いので「え?これで終わり?」と少し物足りない感がありますね。。
jonsさん 8点(2003-04-18 11:25:07)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.67点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
518.33%
6216.67%
718.33%
8541.67%
9216.67%
1018.33%

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