1.腐ってもクリスチャン・スレイター。ジョン・ウー作品に義理で使ってもらってるモードの彼とは、やっぱり180度違った顔を見せてくれるという意味で、こういった低予算の主演映画の方がやっぱり楽しい。同じく知名度はあるけどギャラの安そうなバル・キルマー、ダリル・ハンナと低いところで手堅くまとめたことでイメージは既にどん底に達しているものの、古くからのスレイターファンにとってはこういうレベルの作品こそ彼の独壇場とわきまえた上での鑑賞なので過剰な期待感もなく素直に観ることができる。B級ならではのテンポの良さといい加減さ、スレイターの間抜けな活躍ぶり、こういったムードがキライだったら話にならないが、「今夜はトーク・ハード」「ヘザース」あたりのノリを引きずり続けるファンには楽しい映画だったと思う。デカプリオの活躍ぶりとは明暗を分けた形の彼だが、力はある人だと思うのでこういう身の程に合った作品でコツコツ頑張ってもらいたい。頑張れクリスチャン・スレイター。