さすらい(1957)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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さすらい(1957)

[サスライ]
The Cry
(Il Grido)
1957年上映時間:102分
平均点:6.22 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
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監督ミケランジェロ・アントニオーニ
キャストスティーヴ・コクラン(男優)アルド
アリダ・ヴァリ(女優)イルマ
ドリアン・グレイ(女優)ヴィルジニア
ベッツィ・ブレア(女優)エルヴィア
ガブリエラ・パロッタ(女優)エルヴィアの妹 エーデラ
モニカ・ヴィッティヴィルジニアの声(ノンクレジット)
脚本エリオ・バルトリーニ
エンニオ・デ・コンチーニ
ミケランジェロ・アントニオーニ
音楽ジョヴァンニ・フスコ
撮影ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
製作フランコ・カンチェリエーリ
配給新外映配給
イタリフィルム
編集エラルド・ダ・ローマ
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2.《ネタバレ》 1957年の作品で、しかも特別メジャーな作品というわけでもないので、画像の状態は良いとは言えなかった。

でも最近は1950年代~60年代のモノクロ作品を見慣れてきたせいか、大して苦にならなかった。
むしろ、アントニオーニ地獄にぐいぐいと引き込まれてしまった。

スティーヴ・コクラン演じる主人公の男はかなり横暴なキャラで、(内縁の)妻に暴力ばかり振るっている。
とてもじゃないが、共感できるような主人公ではない。

しかしただ単に乱暴な亭主かと言えばそうでもない。
一人娘をかわいがったり、妻に捨てられ弱いところを見せたりするのだ。
主人公の見せるこの「ギャップ」がとてもよかった。

妻に捨てられ、小さい娘を連れて「さすらい」の旅に出る辺りから、“ロードムービー”的な色を帯びてくる。

旅先で仕事を見つけるのだが、娘のことを考えて仕事をするのをやめてしまう。
なんて娘想いの父親なんだ・・・と思いきや、今度は唐突に娘を母親の元へ送ってしまったりと相変わらずハチャメチャな主人公。

そして最後は悲劇的な結末を迎えてしまう。
結局、最後まで優しい人なんだか何なんだか分からないキャラで、最後まで主人公に対して共感することができなかった。

しかし、何故だか主人公に対して愛着を感じた。
時折見せる「弱さ」みたいなものが、日頃横暴なキャラだけに際立ち、そこから人間味を感じ取ることができたからではなかろうか。

なんか最後まで救いようのない話で終始するんだけど、単純なハッピーエンドではないだけに、かえって心に残る一本となったようだ。
にじばぶさん [地上波(字幕)] 8点(2021-05-28 00:18:58)
1.《ネタバレ》 ラストが衝撃的。内容はタイトル通り、女に突然別れを告げられた男が住んでいた町を出てさすらい続ける様子を描いた作品。白黒の画面も手伝って、風景はより一層感傷を誘う。中盤は少しダラダラしてしまったもののラストにかけて雰囲気は一変。一段、一段…階段を上っていく変わり果てた男の姿は、これから起こる紛れもない『死』を予感させる。このラストで作品全体がグッと引き締まる。一見の価値アリの作品。
SAEKOさん 8点(2004-01-16 18:24:29)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 6.22点
000.00%
100.00%
2111.11%
300.00%
400.00%
5222.22%
6222.22%
7111.11%
8222.22%
9111.11%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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