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東京の女

[トウキョウノオンナ]
Woman of Tokyo / A Tokyo Woman
1933年上映時間:47分
平均点:6.12 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
ドラマサイレントモノクロ映画青春もの
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タイトル情報更新(2024-02-14)【イニシャルK】さん
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監督小津安二郎
助監督原研吉(監督補助)
キャスト岡田嘉子(女優)ちか子
江川宇礼雄(男優)良一
田中絹代(女優)春江
奈良真養(男優)木下巡査
笠智衆(男優)記者
佐野史郎(音声版)
原作エルンスト・シュワルツ「二十六時間」
野田高梧(翻案)
池田忠雄(翻案)
脚本野田高梧
池田忠雄
撮影茂原英雄
厚田雄春(撮影補助)
製作松竹
配給松竹
編集石川和雄
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1.《ネタバレ》 田中絹代は「非常線の女」の役よりもこの映画の役の方がしっくりくる。確かに今作は作品としての出来はあまり良いとは言えないが、細かい演出とかが気に入っている。

酒瓶、少しずつスライドして釜、食卓の朝の風景に。
靴下には穴が、足袋と靴下が干してある、煙、息子が出かけると母は割烹着を放り投げて化粧を始める。 
着物の上にコートを羽織る出で立ちは「非常線の女」の水久保澄子を思い出す。 
名簿、警察・聞き込み、タイプライター、突然現れる洋画のクレジット。どうやら映画館のようだ。劇中で映されるのはエルンスト・ルビッチ等が参加したオムニバス「百万円貰ったら」のオフィスでの仕事風景。
トーキーの映画をサイレントで流すというのも不思議な感じ。

そして唐突に「東京の女」の違う場面に切り替わる。壁にかけられた警察のサーベルと手袋。
よからぬ噂、疑惑、噂を聞いて「信じられないという」表情、「私だってこんなこと言いたかないわ」という表情、泣きそうになるのを堪え切れず出ていく。男も着物を投げ出し、涙を瞳にためる。

何処かの化粧室、ケバいメイクをする女性たち、電話、噂は真実となって観客の前に叩き付けられる。結ばれた髪はほどかれ、男を誘う女の表情。この変貌振りは岡田嘉子の流石の演技。
近寄る手を振り払い、最愛の姉を引っぱったかねばならない辛さ、頬にやる腕を何度も何度も、涙を流しつつ。  
鏡を見て弟にぶたれた跡を悲しげに見つめる。打ちのめされて夜道をトボトボ歩いていくあしどり、傍らで静かに燃えるランプの灯は消えかかる。
「百万円貰ったら」のパンフレット、しかしゲイリー・クーパーはカッコ良いなあ。「晩春」でも名前が出るくらいだし、小津も好きだったんだろうな。
電話の知らせを入れる小僧、時計屋、凶事を告げる電話。
あの瞬間の髪を乱し気味、ショックを受けた田中絹代の表情がとても良い。顔を見た瞬間に突っ伏して泣き出す。
記者に質問責めされる姉、泣きっ面に蜂ならぬマスゴミ、薄気味悪い表情で素晴らしく殴りたくなる。
姉は「このくらいのことで死ぬなんて」と嘆き悲しむが、弟はそれほどまでに姉を信じ、愛し、心の支えにして生きてきたのだろう。冒頭の煙が再び映しだされる。
道を歩く記者は電柱の記事を読み、笑いながら去っていく。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-30 15:57:02)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.12点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4112.50%
5225.00%
6112.50%
7337.50%
8112.50%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 0.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review2人
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