お茶漬の味のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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お茶漬の味

[オチャヅケノアジ]
Flavor of Green Tea Over Rice
1952年上映時間:115分
平均点:6.85 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-10-01)
ドラマモノクロ映画
新規登録(2003-10-15)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2018-10-12)【イニシャルK】さん
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監督小津安二郎
助監督今村昌平
キャスト佐分利信(男優)佐竹茂吉
木暮実千代(女優)妙子
鶴田浩二(男優)岡田登
笠智衆(男優)平山定郎
淡島千景(女優)雨宮アヤ
津島恵子(女優)山内節子
三宅邦子(女優)山内千鶴
柳永二郎(男優)山内直亮
十朱久雄(男優)雨宮京一郎
望月優子(女優)平山しげ
設楽幸嗣(男優)山内幸二
小園蓉子(女優)女中ふみ
志賀直津子(女優)西銀座の女
石川欣一(男優)大川社長(特別出演)
上原葉子(女優)黒田高子(特別出演)
美山悦子(女優)女店員
日夏紀子(女優)女店員
北原三枝(女優)女給
山本多美(女優)女中よね
長尾敏之助(男優)社長秘書
脚本野田高梧
小津安二郎
音楽斎藤一郎
撮影厚田雄春
川又昂(撮影助手)
製作山本武
配給松竹
美術浜田辰雄
衣装斎藤耐三
編集浜村義康
録音妹尾芳三郎
その他松竹(デジタル修復版製作)
山内静夫(デジタル修復版総合監修)
川又昂(デジタル修復版画調監修)
近森眞史(デジタル修復版画調監修)
IMAGICA(デジタル修復版技術協力)
東京現像所(デジタル修復版技術協力)
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7.《ネタバレ》 奥さんからどんなにきつくあたられても主人はぶれない、とりつくろわない。なんとたくましい男なんだろう。せっちゃんとのぼるちゃんも主人と奥さんに少し似ている。のぼるちゃんもたくましいところがあるけど、それに(多分)きずいていないせっちゃん。そんなラストシーンは好きだな。好きなシーンは見合いから逃げ出してから、せっちゃんと主人が家で奥さんに内緒で話すところで「しかたがないさ」ってセリフ好きだな。最後のお茶漬けのシーンはジーンときました。面白かったのはお茶づけを作りに行くところから奥さんが泣くまでのところ。いままで映画でこんなに長いカットはなかったかもしれない。
ホットチョコレートさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-10-19 23:27:10)
6.《ネタバレ》 育った環境も価値観も違う他人同士が一緒に暮らす、夫婦というものをコミカルに描いた映画でした。この映画の場合、見合い結婚によって夫婦となったがゆえに、愛情もきちんと育っていないように思えますが、たとえ恋愛結婚であっても時を経ればお互いの欠点や相容れない価値観に倦怠感を覚えるもの。そんな夫婦の冷めた関係に、ストレートに夫婦ってこの程度のもので結ばれていれば十分でしょ?と答えを投げかけてきます。これまでに見た小津作品と違って、家族がその関係を維持できなくなってゆく物語ではなくて、なんとなく未来に向って関係を築いてゆく、って物語。その違いはやはり血の繋がりの有無なのでしょう。夫婦には子供もおらず、血縁の絆と言えば、勝手気ままな姉妹や姪っ子の存在ばかり。でも、血縁に縛られたところから一歩抜け出して、新しい絆を作ってゆきましょう、と捉えると、これまでに見た小津監督に感じたシニカルな家族感と共通しているとも言えます。もっとも、この映画の楽しさ、良さは佐分利信のような心の広さがあればこそ、ですけどね。近頃の若い人達は、どうも自分の価値観をキャンキャンと犬が吠えるが如く押し付けあってるようなところが感じられていけないねぇ。とワザとじじぃ臭い事を書いてみる、と。
あにやん‍🌈さん [DVD(邦画)] 8点(2006-07-08 15:48:34)
5.お茶漬の味とはこれまた小津監督作品らしくて面白い。この作品、何と言っても鈍感という仇名で木暮実千代演じる妻に言われる哀れな亭主を演じている佐分利信の絶妙なまでの演技が良い味、出していて面白く、また女優陣にしても憎たらしいけれど、どこか可愛い木暮実千代をはじめとする淡島千景と津島恵子の色気と可愛さ、小津監督はここでもまたなんてことのない日常の中にある生活感というものを味わい深く描いていて、私は小津監督の映画を観るとその度に、あぁ~なんだか日本人で良かったとそう思わずにはいられないのである。作品全体に漂う無常感とでも言うのかなあ?そこにある空気、何もかもが日本的で後からじわりじわりとくるものがこの作品の中でもあって、そこが小津監督の作品の良いところだと思います。
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-08 18:16:04)
4.クライマックスが「お茶漬け」という、おそらく空前にして絶後の映画。この映画、まず冒頭の女性たちの異様にハイピッチな会話(ほとんど機械のよう)に始まり、やけに冷淡すぎる妻とやけに物静かすぎる夫のやりとり、そしてラストの明らかに過剰な妻のセリフまで、不自然さを隠そうともしないこの奇妙な感覚。そういえば、ラーメンをすするシーンや鉄橋を列車が渡るシーンのしつこさ、ほとんどパラノイアと言いたくなるほど。しかし、その故意の不自然さゆえなのか、あの極端にまったりした「お茶漬けシーン」が、これまた素直に受け入れられちゃったりする。実際、かなりじ~んときたよ。あくまでウソ臭く、あくまで他人事、まあ無責任な感動なのかもしれませんが、それでもいいモン見たなあ、と。その前の佐分利信が飛行機で発つシーンで、彼の姿を写さず、後のセリフで「寂しそうだった」と描写するのも効いている気がします。普段からいつも寂しそうな彼がとりわけ寂しそうに見えたんだから、余程寂しかったんじゃないか、と、ものすごーく気になっちゃう! ところで、おばちゃん(?)4人組が修善寺ではしゃいでるシーン、彼女らの浴衣の模様がまるでホルスタイン、やけに似合ってたなあ。あはは。あと、笠智衆に久しぶりに会った佐分利信の「今晩君に会えるとは思わなかったよ」というセリフ、めちゃめちゃ同感してしまった(こんな役柄でお会いするとは・・・)。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-26 23:28:35)
3.夫婦二人が仲睦まじく延々とお茶漬けを作るシーンがこの映画のハイライトでしょうが、これを観た外国の人はさぞやお茶漬けが食べたくなっただろうなあ。あぁ~、お茶漬けが食べられる国に生まれて良かった!
かんたーたさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-10 00:08:46)
2.能や歌舞伎の型のような、確立した様式美が土台にあるからこそ、
役者の演技やストーリーに豊かさとユーモアが生まれるのだろう。
「カロリー軒」は笑った。



michellさん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-21 00:34:02)
1.戦後の小津作品の中では人気が無い方だが、僕は一番好きだ。なんと言っても左分利信!淡々として表情を全く変えず、何も考えていないように見せて実は全てを了解している。渋い。最後仲直りした二人が黙って向かい合ってお茶漬をすする有名なシーンは小津の全フィルムの中でも珠玉のカット。もう一つ僕の好きなカットは、修善寺の温泉宿で、画面の手前左側に急須を置き、四人の女性が奥行きを使って絶妙に配置する場面。後ろの障子に映る庭池に反射した光の揺れといい、あの画面構成は完璧。パチンコ、競輪など、小津の戦後作品としてはかなり通俗的な要素を扱っているためかあまり評価されないが、もっと語られるべき作品。
藤村さん 8点(2004-02-28 10:17:59)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.85点
000.00%
100.00%
200.00%
325.88%
438.82%
538.82%
6411.76%
7823.53%
8720.59%
9617.65%
1012.94%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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