5.《ネタバレ》 夫に先立たれた未亡人がかつて初めての舞踏会で踊った男性たちを思い出しながら訪ね歩いていくって、勝手に彼らの生活をかき乱しているようにも見えてしまう本作。
ですが初っ端から「息子を失って以来時が止まってしまった母親」というかなりハードな展開を見せつけてくれるのでこの先こんな感じで進んでいくかと思えば、途中に市長になった男性などはフランス特有のコメディ作品を見ているような展開だったり、山に恋した男性はこれまたおフランス産の恋愛ものを見ている感じで、エピソードそれぞれが違った毛色の演出ゆえかなかなか飽きずに観ることができました。
ラストの展開は唐突すぎて「俺、カット版でも観てしまったのか?」と思いましたがどうやらそうではないようで(笑)
ただそれ以前のエピソードで「16歳の少女」を登場させたり、ラストの「初舞踏会」のくだりなどなかなか粋な展開があってよかったです。