4.《ネタバレ》 いやぁ、好きですねこの作品。
おっとりした人早口な人、世の中にはいろんな人がいるわけですから、普通は人それぞれの個性というものを引き出して
映画として見せていくというのが当然だと思っていた自分にとって、この作品はかなりのカルチャーショックでしたよ。
なんせ、すべての登場人物が凄まじく早口でやかましい元気はつらつキャラなんです。こういうスタイルをこうやって一貫して作るってすごいなと思うと同時に、
この作風によってこの時代の空気感とか、そういう風潮とか、それから本作が伝えたいメッセージが浮き彫りになってるなと思うわけです。
1958年。日本がどんどん復興して、そして高度成長に突入する。みんながむしゃらな時ですね。
そういう時に、こういうアンチテーゼみたいなテーマの作品を撮るというのもまた凄いもんだなぁと。
キャラメルの大量生産風景、へんてこで味わいあるCMや宣伝方法の数々、刺激的な歌詞による土人の踊り。どれもこれも鮮烈でありました。