11.熱の入った良い作品だと思います。潜入麻薬捜査官の物語ということでは、決して目新しいものとも思えませんが、緊張感のある演出と出演者の迫力ある演技がカバーして余りありますね。多少「羅生門」的ストーリー展開も、容易に先読みを許すものではありませんし、エンディングは「おっとそう来たかっ!」と言う感じで、私としては十分に楽しめました。地味ながら秀逸な一品です。 |
10.ストーリー的には趣味に合いませんがレイ・リオッタ、ジェイソン・パトリックの演技に堪能しました。特に以前はサイコな嫌な役ばかりだったレイ・リオッタがハートブレーカー以来だんだん目が離せなくなりました。 |
9.終始ドキュメンタリー調の展開で、緊迫感ありあり。最後の締め方もGOOD。今後を期待させられる監督です。 【Andy17】さん 8点(2004-09-18 17:38:20) |
8.オチはなんとなく見当がついているものの、それを補って余りあるキャスト達の迫真の演技には文句の付けようがない。特にレイ・リオッタ、彼の演技がなければここまで楽しめなかっただろう。一つ残念なことは、このレビューで仰っている方もいたが、随所に見られるフラッシュバックが少しウザく感じられたことだ。 【ゆきむら】さん 8点(2004-09-15 13:04:34) |
7.これは「掘り出し物」と言っていいだろう。レイ・リオッタをはじめ、役者陣も素晴らく、締まった感じのいい映画だと思う。独立系だけあって予算面では苦労したらしいが、役者もスタッフも監督の意気に感じて、給料は二の次でこの映画の製作に取り組んだという。実は私は、予算よりもそういうスタッフや俳優達の心意気や志の高さといったものが、映画のデキを左右すると固く信じているのだが、この映画はまさにそういった映画のひとつだと思う。まあ、「脚本や設定に目新しさがない」という指摘もあり得るとは思うが、仮にそうだとしても、それが直ちに映画の価値を下げることにはなるまい。SFならともかく、ラブ・ストーリーなどは大概は焼き直しなのだから。だから私なら、"素材"とともに"調理法"も評価に入れる。例え素材がありきたりでも、巧みな調理で素晴らしい味に仕上がっているのなら、それはやはり「いい映画」と言って差し支えない、と不肖私は思うのである。 |
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6.冒頭からやられた。意味深なカットと手ぶれ映像。これだけでこの映画はきっと面白いと感じてしまった。その直後話がゆっくりと進むにつれなんか落ち着いちゃったなって思ったら中盤以降は怒涛のスピード。メインキャラ以外名前も覚えられないくらい話が急展開。でも夢中でついていけちゃった。大作じゃないから話の落ちも読みきれなくて面白い犯罪物でした。 【ひで】さん 8点(2004-06-20 14:10:49) |
5.これは、ちょっとすごいなあ。見事。タイト。クール。そして画が素晴らしい!慎重、かつ繊細。最後まで絶対に緊張感を失わないんだ、っていう強い決意と確固たる目線が厳然とあって、いろんな手練手管が(見る人によってはあるいはうるさく見えるのかもしれませんが)きっちり機能してて、描きたかったことをきちんと描ききってます。レイ・リオッタもジェイソン・パトリックも素晴らしい!痛みと優しさ。仕事と家族。プロフェッショナルでいつづけることの苦悶。許せることと許せないことの紙一重の間でもがく男達の苦悩を、あくまで冷え冷えとした画で観せながらも、熱く熱く描ききるこの手腕!すごい!ひさびさに、沸々と熱いものが湧いてくるいい映画でした。それが正しくなくたって、人にはいつも命と引き換えにしても守りたいものがある方がいいんだ、すべての痛みの向こう側で生きることの駆動力になるのは、その妄念だか執念だか執着なんだ、きっと。そんな風に思いました。ほんと、画が、というかそのトーンの揺るぎない感じが素晴らしいです、この映画は。 【am】さん 8点(2004-04-04 03:15:14) (良:1票) |
4.レイ・リオッタの貫禄にびっくり!マザコンや変態役もいいけど、たまにこういうシリアスな演技見せられると、やはりタダモノではないと再認識させられます。緊張感が続くサスペンスでした。 【桃子】さん 8点(2004-03-09 17:46:04) |
3.《ネタバレ》 レイ・リオッタが出演してるというだけで「なんかあるな?」と思わせるキャスティングが冴えてます。良い人なのか悪い人なのか疑わせるキャラとしてはこの人を置いて他にいない?弱冠ネタバレですけど、『不法侵入』のレイ・リオッタ警察官が『トレーニング・デイ』の麻薬捜査官の世界に足を踏み入れたらこんな感じかなっていう予想はついてました。今回は最後の最後でいつもの汚名挽回・・・ってのは言いすぎかな?だってこのままだと「脳ミソの人」で終わっちゃいそうな気もしたので・・・メデタシメデタシ? 【トム&クルーズ】さん 8点(2004-02-15 01:04:18) |
2.カラーの使い方のうまさに度肝を抜かれ、撮影の使い分け、登場人物の心理の見えにくさ、真実の不透明さ、ラストのどんでん返しとまさに"うまい"作品。 【コーヒー】さん 8点(2004-01-24 04:55:21) |
1.試写を観たトム・クルーズがえらく気に入り自らが製作総指揮を引き受けたという作品ですが、近年のサスペンス物の中ではかなりの良作だと思います。特にこの映画で凄かったのが、撮影のために体重を増量して熱血刑事の役に挑んだレイ・リオッタ。力ずくで参考人を尋問するシーンなどはまさに迫真に迫っています。独特の寒々としたザラ付いた画面も、殺伐として重圧感のある物語にマッチしていてとても良い。ラストの二転三転するどんでん返しには完全に参りました。サスペンス映画や硬派な刑事ドラマが好きな人は是非とも押さえておくべき作品でしょう。ちなみにタイトルの"NARC"とは「麻薬捜査官」の意です。 【かんたーた】さん 8点(2003-12-03 01:42:31) |