モーヴァンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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モーヴァン

[モーヴァン]
MORVERN CALLAR
2002年
平均点:5.50 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(2004-02-03)【ひのと】さん
タイトル情報更新(2004-03-12)【黒猫クロマティ】さん
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監督リン・ラムジー
キャストサマンサ・モートン(女優)モーヴァン
脚本リン・ラムジー
あらすじ
鉛色の空のスコットランド。天衣無縫な21歳の女性モーヴァン(サマンサ・モートン)の恋人が自殺した。彼はモーヴァンに遺書を残した。そのなかで彼は彼女に自分の小説を出版社に持っていってくれと依頼していた。モーヴァンは小説を出版社へと持っていった。しかし作者名を自分の名前にして・・。そして自殺した彼の預金口座からお金をおろし、友達の女の子とスペインへバカンスに行く。スコットランド版「異邦人」
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2.《ネタバレ》 最初はトンデモ女だと思っていたけど、モーヴァンという女性にはリアリティがあるかもしれない。 恋人が自殺したのに驚きもせず、悲しみもせず死体を放置したまま夜遊びに出かけていくところなどは「異邦人」のムルソーを思い出させてそこで興味を持った。 また恋人が葬儀代金として残したお金を通帳から引き出してスペイン旅行に行くなど、一貫してモーヴァンにはモラルがないが、だからといってこの女性が良心というものが欠けている悪党にも思えない。 異常者にも見えない。  自分の心のままに行動しているように見える。 しかし多くの人間は神さまを信じないまでも何か見えない力というものを信じていて、それを恐れそれが良心を形成したり欲望の抑止力となる場合があるがモーヴァンにはそれがない。 だから彼女を見て虚無主義者だと感じる人もいるのかもしれない。 モーヴァンという女性の見方はさまざまだと思う。 ハリウッド映画のように娯楽的要素のまったくない映画だけど、感性に訴えかけてくるような作品。 それと主人公のモーヴァン役の女性はクールでタフネス、目が強く抜群の存在感だった。
花守湖さん 8点(2004-12-05 01:45:24)
1.原作を読んだ後、映画化作品ではサマンサ・モートンがモーヴァンを演じると知り、見逃せないと思った。極端に瞬きの少ない、虚空を見つめるような目。彼女の眼差しはモーヴァンそのものだ。どんな馬鹿騒ぎの喧騒の中でも、モーヴァンは喧騒の外にいる。世界のどこにも属していない。ここではないどこか、世界の外に1人で立っているよう。生々しくありながら、どこか寒々しく乾いた空虚感。絶望とも失望ともちょっと違う。そう、強いて言うなら虚無。そんな虚無感を彼女は言葉少なに、しかし如実に語る。そして、行く道を自分自身で選択し、何かを探しに行く。地に足を付けつつも、どこか浮遊しているような、危うい境界線の上に生きている。それでも、歩いてゆく。「2歳の頃から自分のことは全て自分でやって来た」と言い切るサマンサ。こういう、特別美人でもスタイルが良い訳でもないのに強烈な存在感を放つ若手女優が日本にもいたらいいのに、と思う。ちなみに私、買う気はなかったのに、初回限定仕様のDVDのあまりのお洒落さに衝動買いしちゃった。
ひのとさん 8点(2004-02-03 13:17:48)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 5.50点
000.00%
100.00%
217.14%
3321.43%
400.00%
517.14%
6428.57%
7321.43%
8214.29%
900.00%
1000.00%

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