36.《ネタバレ》 タイトルからは想像できない、とても綺麗な映画だったと思います。 シャーリーズ・セロンって誰だっけっていうくらい顔が不細工になっていたのと(本当は美人!)、クリスティーナ・リッチがお相手だったのも後になって気づきました。 こういうのって本当の演技なんでしょうね。 主人公の犯した罪は本人にとっては罪とは言えず…、そりゃそうですよね。そういうふうに映画は撮っているんですから。「愛」を描ききっています。FU×Kという言葉が出てくるほど汚いものを感じさせないのは、二人が愛し合っているからでしょうね。その生末は主人公の尻拭いで終わるのは胸がつかえました。 二人がローラースケートを滑るシーンでジャーニーの曲が流れるのは印象的でしたが、エンディング・ロールでも使われていたのは、ちょっとやりすぎではないかと思いました。 彼女は死刑執行されたんですからね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-03-05 19:51:59) |
35.人の人生は容姿や知能などの才能と、家族や友人や生まれた場所などの環境によって決まる。そしてその二つの要素は足し算ではなく掛け算のような関係性にあるのだと思う。どれほど優れた人格者になるための素養を持ち合わせていても、環境が0点に近い状態ではその素養が発揮されることもない。彼女がもし、普通の環境で育っていたら・・と考えるのは机上の空論でしかないが、それでもそんなことを考えずにはいられない。 メッセージ性のある映画は数多くあるけれど、大半は「ああ、そうですか」で終わってしまう。しかしときどき強烈な説得力で、見終わったあとしばらく呆然と考え込まされることがある。モンスターはそういった映画の一つだ。 その説得力を生み出しているのは、事実を基にしていることや監督のリアルな演出もそうだが、やはりシャーリーズ・セロンだと言うしかない。その捨て身の演技は、演技という言葉すら生ぬるいと感じてしまうほどに圧倒的な存在感を見せてくれた。 こういう人たちが世の中にはたくさんいる。それを知ってはいるけれど、身近に感じられない私には心に突き刺さる作品です。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-02-04 20:39:50) (良:2票) |
34.《ネタバレ》 ストーリー重視の私ですが、この作品にかんしてはストーリーより主演二人の演技に圧倒されます。 特にシャーリーズ・セロン。 『いったいいつ出てくるんだ、シャーリーズ・セロン。主役と思っていたのに、全然出てこないじゃないか。そしてやたらグイグイ出てくるこのゴリラみたいな女は誰だ?キャストを確認してみよう。ええ~と。うん?ええー!!』 というわけで、シャーリーズ・セロン=アイリーンという事実にまず驚きます。 家庭環境にめぐまれず、娼婦しかできなかったアイリーン。同性愛者のセルビー。共に世間から阻害されているという共通点でひかれあう二人。お互いがはじめて自分を必要としてくれる人間に出会ったわけですか。うーん。辛い。マイノリティの人間というのはかくも大変なものなのか。 同じ境遇、同じ苦しみを知っている二人。その二人がそろう。二人のコミュニティが出来る。すると悲しいかな、微妙なパワーバランスというものがやはり出来てしまう。お互い依存しあっているようでいても、その依存の度合いにわずかな差が出来てしまうものなんですね。 一見アイリーンのほうが優位に立っているように見えますが、実のところ支配権を握っているのはセルビーでしょう。アイリーンは確実にセルビーの精神的な支配下にあります。それは、ラストからもわかりますし、遊園地のエピソードからもわかります。バー、遊園地で、悪気も無く他の女性と仲良くしようとするセルビー。つまり、アイリーンには本当にセルビーしかいませんが、セルビーはアイリーンの代わりがいれば、それは誰でも良いわけです。 ラストの電話で、自分だけ助かろうとするセルビー。かたや、セルビーだけは救おうとするアイリーン。皮肉にも一致してしまう利害。 社会的にモンスターなのはまぎれもなくアイリーンですが、本当のモンスターは誰なのか。セルビーなのか、それともアイリーンのような人間を生み出してしまった社会なのか。 アイリーンは善良な人間の命を、自分の都合で奪います。同情の余地はありません。ですが、アイリーンは事件の最悪の加害者であると同時に、最大の被害者でもあるかもしれません。 だからなのか。見終わったとき、とにかく私は悲しかったです。そしてこんなに悲しいのに、この映画は泣くことさえ許してくれないのです。 そしてこれだけ力の入ったレビューばかりだと、何を書いても誰かのパクリになってしまう現実がまた悲しい。 この状況が一番のモンスター。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-06-10 13:13:29) (良:1票) |
33.まさに圧倒的な演技。愛する人のためなら自分のすべてを犠牲にする。それが例え自分の意に反することであったとしても。物語が進むにつれて垣間見るリーの狂気。彼女の心は徐々にそして確実に蝕まれ、それでもセルビーを愛おしく思う気持ちは変わらない。セルビーさえ良ければ自分はいい、セルビーさえ幸せであれば・・・。そんな気がしてならない。スクリーン越しに観ている視聴者でも、リーがたどる破滅の道を確信する。それでも決して目をそらすことが出来なかった。アカデミー主演女優賞獲得、これほどこの賞に相応しい演技は初めてだ。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-14 08:17:40) |
32.《ネタバレ》 冤罪でもない死刑囚に感情移入させてしまうセロンの熱演に脱帽です。堅気になろうと就活の面接での場違いさを自覚できない主人公の姿や愛されて次第に増長していくレズのパートナーの態度は、主人公がひたむきなだけに切なくなります。心にズシンとくる映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-11 19:57:57) |
31.《ネタバレ》 もうぉとにかくシャーリーズ・セロンがすごいね。「えっ!この人が!?」全く別人だよ・・・やさぐれた感じ?も自然で賞受賞も納得。この内容が実話というのもすごいけど、これがアメリカの実情なのか(そんなに前の話しじゃないよ)。。。とても迫力の力作でゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-02 09:43:06) |
30.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンの役作りは圧巻。実年齢はクリスティーナ・リッチと5つくらいしか変わらないが映画の中では20くらい上に見えた。セルビーみたいな奴、結構身近にいる気がする。状況に応じて態度が180度変わるところや、相手の心情をくみ取れない鈍感さ。都合のいいところだけ自己主張。書いているだけでむかつく。アイリーンは不器用な生き方。根はいい奴だが、不器用なため事故を起こす。セルビーとアイリーンの描き方が個人的にはいいバランス。セルビーの小悪魔さをもう少し強調してしまうと、アイリーンが同情されてしまうし、セルビー性格を抑えてしまうと、アイリーンの独りよがりになってしまう。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-17 07:00:59) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 公開当初、あのシャーリーズ・セロンが体重増量&特殊メイクをして、まったく似つかわしくない連続殺人犯を演じたと評判になったので、見たかったのですが、私自信、殺人やら銃やらの映像が怖くてあまり見れないので機会を作れずにいました。TVでやってたので、録画してみましたが、殺人鬼の怖い部分を全面に押し出してるのと思いきや、人間ドラマでした。一人の人間が殺人を起こしてしまうまでのドラマ。生きていくために選ぶしかなかった道を歩んでいたら、自分が殺されそうになったから、殺した。その時、愛した人を守りたかったから、お金がほしかった。一度目の犯行でうまく逃げとおせたので、次から次へと殺してしまう。自分の過去の経験からなる、男への復讐も相まって。殺人なんて許されることではないが、アイリーンの人生を見せられると、何とも言えない悲愴感に苛まれてしまった。シャーリーズセロン、ほんとにすばらしい演技でした。 【リノ】さん [地上波(字幕)] 8点(2010-01-17 23:26:46) |
28.シャーリーズ・セロンの醜女メイクにはただ感心するのみです。どうみてもアイリーン・ウォーノスにしかみえない。クリスティーナ・リッチもいい味を出していました。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-28 08:13:24) |
27.作品タイトルと内容が、アジャ・コングとその本名くらいのギャップを感ずる作品。 重く切ない良作。 【Keicy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-02-11 04:27:00) |
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26.B級モンスターパニックに紛れていたため(苦笑。題名のせいか)何の予備知識もなく観た。最後のテロップで実話に基づいていると知った。また後から主役を演じているのが美人女優として名高いシャーリーズ・セロンであること、相手は子役から出ているあのクリスティーナ・リッチであることに気付いた。そしてセロンの“女優根性”が話題になったことやアカデミー賞受賞を知った。今思えば、話題作を何の予備知識もなしに観れたのはラッキーだった。役作りの話題、実話物であること、犯罪物であることすら知らずに観たのに、作品の力に圧倒されてしまった。よって、私としては相当高い評価が出来る作品。偶発的に最初の殺人を犯してから、殺人を繰り返すようになってしまう女性。不幸な生い立ちを背負いつつ、いつか来る幸せを夢見る少女だったのに。セルビーとの逃避行は息も詰まるようだ。あとからアイリーン・ウオーノスの伝記を見ると、映画では描かれていない背景は多々ある。しかし、映画というのは欲張りすぎると失敗するので、セルビーとの関係に的を絞ったのは成功だろう。裁判で冷たくアイリーンを指差すセルビーが印象に残った。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-01-14 13:44:57) (良:1票) |
25.投稿し忘れていました。 クリスティーナリッチがモンスターに惚れていくのがなぜかが気になりました。 |
24.《ネタバレ》 だんだん気持ちが盛り上がってくアイリーンと冷めていくセルビー・・・ラストの法廷で、アイリーンの方をチラリとも見ず、無表情に指差すセルビーが印象に残った。 【二矢PUNK】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-27 22:29:46) |
23.《ネタバレ》 死刑も当然の身勝手な犯罪人だけど、ラストのアイリーンとセルビーの電話のやり取りはマジに切なかった。それにしてもセロン嬢のあの顔はまぁ特殊メイク入れてるみたいだけど、メタボリックしまくりの脇腹のタルみ肉はかなりの殺傷能力ありますね。。。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-10 00:30:09) |
22.あたしを連れ出したのだから幸せにしてくれるよね。 愛してるならできるはず。おいしいディナーも、素敵な家も。 あたしは幸せになりたいの。幸せにしてくれるっていうから来たのに。 あたし全然幸せじゃない。これって、愛されてないから。ひどすぎる。 なのに何もかもあたしの為っていうの?こんなこと頼んでない。 悪いのは全部あなた。あたしは悪くない。 【mogu】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-01-04 00:48:22) (良:2票) |
21.鑑賞後数日してから、いくつかのシーンが強烈に思い出され、自分の価値観を変える力を持っていた作品だったと思えてきた。ラストの老人の言葉や、悪態をつきながらも裁かれていくアイリーンの「生」への執着が、私の心にずしりと響いた。 【ロウル】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-05-14 11:03:51) |
20.最後の解説でこれが実話だとわかった リーは凄い要領が悪くて不器用だと思う そしてセルビーもリーにしか頼ることができず、最後まで頼ってしまった 逮捕される直前まで しかしリーの自称、最後の客…あれはエグすぎる!!背中にかけたのは塩酸か、何かなのだろうか??しかしああいう嗜好の男は実際にいそうだ 1人目の客で銃殺したのは良かったとして、そのまま警察へ行けば正当防衛してもらえたはずなのになあ↓↓ 全部で7人も殺すなんて、きっと感覚が麻痺したんだろうなあ… 最後の客が強烈だったから、何とも言えないけど、セルビーに寄り添いながら生きていくリーにはちょっと感情移入出来なかった でもシャーリーズセロンの眉毛がないから凄い怖く見える、あとそばかすも実像に基づいたのかな?? 【れみ】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2006-04-29 00:38:56) |
19.シャーリーズ・セロンさんの凄まじい役者魂に感動しましたと同時に「俺のセロンちゃんを返せ」と思いました。ずっとスティーブ・ブシェーミに見えてしまつた。 【ケムール人】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 20:26:36) (笑:1票) |
18.《ネタバレ》 最後の客(殺人)を殺すときが一番泣けた。痛くて痛くてでも運命には逆らえなくて・・・。 いやまあ最初と最後以外はしなくてもいい殺人だったけどね。 【とま】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-17 20:00:04) |
17.観た友人からかなり重い話という事を聞いていたので少々覚悟して観たのですが、私は重いストーリーというよりもアイリーンの過去が哀れで仕方がなかった。法廷でセルビーがアイリーンを指さして証言するシーンは悲しすぎる。シャーリーズはこのアイリーンを見事に演じきっている。本当に彼女とは分からないくらいだった。クリスティーナの演技も素晴らしい。他の方も言ってるように、兄と近親相関関係になった事、14歳で子供を生んだ事も描いて欲しかった。 【アンナ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-03 13:39:37) |