25.《ネタバレ》 ~Scarecrow~カカシ。カラス(crow)を怖がらせる(scare)からスケアクロウ。あと、みすぼらしい人って意味も。
姉が学校からLDを借りて来て観たのが最初。淡々としたロードムービーだけど、気持ちの描写が深い。
フランシスの過去に何があったのか判らない。陽気で人を楽しませる才のあるフランシス。
彼はマックスと友だちになり、ライオンと呼ばれるようになる。
フランシスは生まれ変わって、人生をやり直そうとしていたのかもしれない。
ライオンが大事に抱える赤いリボンの白い箱。性別もわからない子供へのプレゼントのランプ。
デトロイトまで行って、散髪して正装して、アニーに電話。
アニーが会わないのは解るが、なぜ子供は死んだと言ったのか?それも生まれる前に流産。天国にも行けないなんて。
意味も解らず泣く母を見上げる子供。ライオンそっくり。
マックスにバンザイして「男の子だった!」と喜ぶライオン。車の上に置きっぱなしのプレゼント。
何も言わないけど、ライオンが倒れたとき「アニーに何を言われた?」と気がついてるマックス。
枕の下に隠すくらい大事なマックスの靴。カカトにはちょっとした隠し財産。
10ドルだろうか?何かワケがって、使ってはいけないお金だったんだと思う。
それを使ってまでピッツバーグの往復チケットを買う。片道なら靴のお金がなくても行けた。
ピッツバーグの銀行には大金があるはずだから、向こうでもう片道を買っても良い。
そうしなかったのは、友達のために大事な財産を使って、いつか帰ってくるという決意。
最後のマッチ一本を惜しげもなくくれた友達。
このデトロイトまでの片道チケットが、これからのマックスの大事なお守りになるんだろう。