煙突の見える場所のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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煙突の見える場所

[エントツノミエルバショ]
Where the Chimneys Stand/Three Chimneys
1953年上映時間:108分
平均点:6.90 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
公開開始日(1953-03-05)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2004-07-14)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2021-02-07)【イニシャルK】さん
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監督五所平之助
助監督三輪彰
キャスト上原謙(男優)緒方隆吉
田中絹代(女優)緒方弘子
芥川比呂志(男優)久保健三
高峰秀子(女優)東仙子
浦辺粂子(女優)野島加代
田中春男(男優)塚原忠二郎
坂本武(男優)河村徳治
中村是好(男優)
関千恵子(女優)池田雪子
花井蘭子(女優)石橋勝子
大原栄子(女優)貞子
三好栄子(女優)灘らん子
星ひかる(男優)北清作
小倉繁(男優)金子大助
本間文子(女優)
高松政雄(男優)
原作椎名麟三「無邪気な人々」
脚本小国英雄
音楽芥川也寸志
撮影三浦光雄
製作新東宝
配給新東宝
美術下河原友雄
照明河野愛三
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3.《ネタバレ》 原作椎名麟三のドストエフスキー的なるものは、つまり邦画の庶民の世界として親しんでいたものと同じだったんだ。何気ない日常の会話が、不意に深淵に迫ってくる。ささいな言葉のやり取りが、実は人生についての深刻な論争であったりする。それをまたうまく人情コメディにまとめ上げる技術のたくみさ。旦那が自殺しかけているときに逃げてきちゃった関千恵子と赤ん坊を捨てた母親が、明るい土手を歩いていくあの晴れ晴れしさに感動した。人を悪と善で割り切らない・あるいは割り切れないものとして遇する態度、これって明るいドストエフスキーじゃないか(と感心したら、あの関千恵子は原作にはないんだそう)。邦画は1940年代、前半は国威発揚・後半は民主主義啓蒙と、「大きな話」が占めていた。しかしここではそういう大局論や評論家的な態度が退けられる。虫歯や子作りレベルの身近な話から大きなものを見通そうとする。それが黄金の50年代なのだ。芥川比呂志の「正義」も、上原謙のパチンコで茶化される。そして「大きな言葉」が去った後の、新しい在りようをみんなで襖越しに模索している。「庶民」を描くことに徹しながら、「人民」までを見通そうとしている。時代の息吹を感じた。部屋の中にやたら影を導く(窓の桟から庭木の枝振りまで)。しかしそれが暗さにはつながっていない。といって光の存在の強調でもない。何か外部が変わりつつある予兆、とまでは言えないかも知れないが、風通しのよさが感じられてくる。
なんのかんのさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-06-02 10:21:36)
2.成瀬作品でもなく、木下作品でもない高峰秀子、更には田中絹代に上原謙、この三人を見ているとあのお化け煙突同様に懐かしい昔の人達、現代の仕事、仕事と忙しくて自分のことしか考えられないようなそういう人間にはない、なんて言うか、もう、これぞ人間的な魅力に満ち溢れていて癒される。この映画に出てくるお化け煙突を見ていると、まだ自分がガキだった頃の懐かしい風景、どろだらけになって遊びまくっていた子供の頃を思い出す。田舎で生まれ、田舎でずっと生活してきた私には、出てくる街並み、風景と田舎らしいこれぞ本物の田舎らしい描写にただただ、気持ち良く癒されてストーリーよりもそういう部分でこの映画、気に入りました。それにしても高峰秀子も田中絹代も、更に上原謙も上手いなあ!昔の田舎の人の優しい感じが顔つきから何から滲み出ていて、良いです。同じ田舎町、東京の下町を描いた映画でやたら好評のあの映画よりも何十倍も良いです。
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-03-29 09:03:33)(良:1票)
1.溝口・小津作品以外の田中絹代、成瀬・木下作品以外の高峰秀子を観てみたい人には絶対お勧めの名作。見る場所によっては本当に何本にも見えたという北千住のお化け煙突を始めとする、もはや失われたかつての東京の風景は、当時の事を知らない自分でもたまらなく懐かしく目に映る。「愛染かつら」以来の名コンビ、上原・田中もここではいつも障子を締切って中で必要以上にイチャついてる仲睦まじい夫婦(正式ではない)を好演。例によって名脇役浦辺粂子が時たま出て来て場面をさらっているのも見物。
放浪紳士チャーリーさん 8点(2004-07-18 12:49:00)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 6.90点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5110.00%
6220.00%
7440.00%
8330.00%
900.00%
1000.00%

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